[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

「おかえりモネ」清原果耶 初体験の気象の勉強「頭真っ白」気象予報士は「励まされる存在」実際に受験は?

[ 2021年5月10日 00:00 ]

今月17日にスタートする次期連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインを務める清原果耶(C)NHK
Photo By 提供写真

女優の清原果耶(19)がヒロインを務める次期NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(17日スタート、月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は放送開始まで1週間。清原がインタビューに応じ、現在の心境を明かした。演じる気象予報士は合格率は5%前後の難関。役作りのため、人生初となる気象の勉強に取り組んだが「頭が真っ白になるぐらい難しくて。これを勉強して気象予報士になったモネは本当に凄いなと思いました」と苦笑い。それでも「ワクワクする部分もあって、もうちょっと学びたいと思いました」と魅了されたようだ。

朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」などやテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

第1週(17〜21日)は「天気予報って未来がわかる?」。宮城県気仙沼市の離島・亀島で育った永浦百音(清原)は2014年春、高校卒業を機に、内陸の登米市の大山主・新田サヤカ(夏木マリ)の家に下宿。森林組合の見習い職員として働き始める。ある日、人気気象キャスター・朝岡覚(西島秀俊)が東京から登米を訪れ、町は大騒ぎに...という展開。

朝ドラヒロインが気象予報士になるのは、02年後期「まんてん」の日高満天(宮地真緒)以来(その後、宇宙飛行士に)。天気は、あらゆる人の暮らしに密接に関係。農林水産業などはもちろん、ビジネスやスポーツも天気に左右される。

昨年5月の制作発表時、制作統括の吉永証チーフプロデューサーは「天気は誰にでも関係がある事柄ですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました」、制作統括の須崎岳チーフプロデューサーは「コロナは、私たちにいろんなものを突き付けました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は『命を守る仕事』であると同時に、『明るい未来を届ける仕事』です」と気象予報士を描く意図を説明した。

脚本の安達氏は「朝ですし、やさしくて温かい物語を作りたいと思っています。けれど舞台となる土地は、やさしさだけではどうすることもできない痛みを抱えていて、訪問者であるわたしがそれを真に理解することはできません。他者の痛みは肉親でも友人でも恋人同士でも共有することはできない。そんな現実を突き付けられた時、『わからないから怖い』という言葉を聞きました。自分の理解を超える現象、数秒後に変わってしまう未来、怖いです。ですが、人間は不器用ながら『わからないもの』とずっと向き合ってきて、その最たるものが『自然』だろうと考えた時、描くべき物語が見えたように思いました」と胸中を吐露。

「気象予報はこの『自然』という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続け、データを蓄積し、考え、最後は自分の身体でも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります。誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど『あなたをわかりたい』と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし、共に生きていけるのではないか。若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します」と今作に込める思いを明かした。

気象キャスターについて、清原は「今朝もニュースの気象コーナーを拝見して、明確に必要な情報を届けてくださるし、かつ視聴者の皆さんの1日を前向きにスタートをくれるようなたたずまいで、あらためてカッコいい、励まされる存在だと思いました」と好印象。

気象予報士は国家資格の1つ。学科試験は一般知識(大気の構造、降水過程など)と専門知識(観測の成果の利用、予想の精度の評価など)の2科目があり、マークシート形式。実技試験(局地的な気象の予報、台風などの緊急時における対応)は記述形式。年2回実施され、合格率は5%前後と狭き門として知られる。

清原も演じるにあたり、気象の勉強に取り組んだが「入門編を読みしましたが、やっぱり頭が真っ白になるぐらい難しくて。これを勉強して気象予報士になったモネは本当に凄いなと思いました。専門用語もありますし、今まで生きてきて初めて触れる分野の学問だったので、全部難しかったです」と苦笑い。ただ「撮影現場に指導にいらしてくださった実際の気象予報士の方のお話をうかがうと、細かいことは分かりませんが、ワクワクする部分もあって、もうちょっと学びたいと思いました」と関心は深まったようだ。

「これを機に、実際に気象予報士の試験を受けてみたい?」と水を向けられると「それは、周りのスタッフさんからも言われたりしました。だとしたら勉強が足りなさすぎるので、今のところは考えていないですけど、そういうことも面白いとは思います」と語った。

続きを表示

芸能の2021年5月9日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /