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芦名星さん死去 知人らが語った人気女優の素顔「何ごとにも前向きだった」

[ 2020年9月15日 06:15 ]

芦名星さん
Photo By スポニチ

36歳の若さでこの世を去った女優の芦名星さん。高校在学中にスカウトされるも、女優としてなかなか芽が出ない時期を過ごした苦労人でもあった。今年、公私で環境の変化を迎えたが、何でも前向きに乗り越えようとする性格だっただけに、周囲は「何かに悩んでいたのだろうか...」と悲しみに暮れている。

芦名さんは「ホリプロ」所属の女優では珍しく、オーディションではなくスカウト組だった。当時はバラエティー班に在籍し、18歳だった02年にモデル、女優でそれぞれデビュー。女優としては売れない時代が長く続き、友人に泣いて「やめたい」と言うこともあったという。

大きな転機となったのは日本、カナダ、イタリアの合作映画「シルク」(08年公開)。1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜き、日本人ヒロインに抜てきされた。セリフが一切なく、表情だけで演じる難役。芦名さんはせっかくの世界デビューというチャンスで結果を出そうと、日本舞踊や茶道を習って必死に立ち居振る舞いを身につけた。

東京、トロント、ローマと3つの国際映画祭に招待され、演技が高く評価された。友人には「ここまで来られたから頑張りたい」と、やめたいとは言わなくなった。実際に同作がきっかけで、08年のTBSドラマ「ブラッディ・マンデイ」など、オファーが相次ぐようになった。

寡黙でミステリアスなイメージが先行するが、実際は話し好き。知人によると、恋愛には積極的、酒の場では明るく、はじけるタイプだった。2人の兄がいて幼少期から活発で、サッカーやスケボーが好きだった。14歳から趣味の筋トレを続け、デビュー前に25キロの減量に成功するなどストイックでもあった。

今年はグラビア挑戦に、交際中だった小泉孝太郎との破局と、公私で環境の変化を迎えた。知人は「何ごとにも前向きだった。独特な雰囲気を持つ女優で貴重な存在。役柄の幅がもっと広がっていくところだったのに...何かに悩んでいたのか」と残念がった。

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