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井上拓真と対戦のアンカハスは"リカルド・ロペス級" 視察の大橋会長が感嘆「過去一番の強敵」

[ 2024年2月20日 15:41 ]

プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真(大橋)―同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン) ( 2024年2月24日 東京・両国国技館 )

<アンカハス公開練習>報道陣に混じり、取材を受けるアンカハス(手前)を見つめる井上真吾トレーナー(右)と大橋会長(撮影・島崎忠彦)
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元IBF世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級9位ジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)が20日、都内のジムで、同級王者・井上拓真に挑戦する一戦へ練習を公開した。

大橋ジムの大橋秀行会長や井上拓の父・真吾トレーナーが視察に訪れた中、シャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ち、パンチングボール打ちを1ラウンドずつ披露。「タイトルを獲りたい思いをリング上で拓真選手に見せたい。国のためにベルトを持ち帰るという強い意志がある」と拳を握った。

元IBF世界スーパーフライ級王者時代に9度王座防衛に成功した元王者は軽快な動きで拓真陣営をうならせた。軽めの調整ながら、要所でキレのあるコンビネーションを見せた。大橋会長は「パンチのリズム感はあるし、スナップもきく打ち方をしていた。過去一番の強敵。リカルド・ロペスやローマン・ゴンザレスに匹敵するレベルじゃないかな。久々に雰囲気のある選手。あれは相当強いね」と1990年に自身が敗れ、当時軽量級最強と言われた無敗の名王者ロペスの名を出し感嘆しきり。真吾トレーナーも「ガードもしっかりしていてコンパクト。崩すのはなかなか難しいと思う」と最大限に警戒した。

バンタム転級2戦目に臨むアンカハスは、米ラスベガスと母国フィリピンでの調整で、約700ラウンドのスパーリングをこなしてきた。自分よりも上の階級の選手を圧倒する場面もあったと明かし「減量はきつくなく、自信を失うことなく試合に臨める」と減量苦から解放されたことで手応えを口にする。

拓真対策も万全で「(拓真は)強い選手で自信にあふれていると思うが、こちらもたくさん研究しているので強いところを見せられると思う。経験と適応力は私の方が上」と自信を口にし「この試合に勝つことが大前提だが、将来もしチャンスがあれば兄の尚弥選手とも対戦したい」と大きな野望を口にした。

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