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着実に進化遂げるトヨタ自動車・熊田任洋 新フォーム&三塁守備で2年ぶり7度目の優勝へ貢献

[ 2024年10月28日 18:50 ]

トヨタ自動車・熊田任洋(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

第49回社会人野球日本選手権で2年ぶり7度目の優勝を狙うトヨタ自動車は、初戦で日本製紙石巻(11月2日、京セラドーム、午後2時開始予定)と対戦。新人ながら左打席から広角に打ち分ける熊田任洋内野手(23)の活躍に注目が集まる。

「この夏に取り組んできたことをしっかり出せるようにしたいと思います」

入社後、小河諒コーチの指導のもと打撃フォームの修正に取り組んできた。テーマは「ムダを省く」。従来のトップの位置は傘をさすようなイメージだったが、ギリギリまで体の位置に近づけるようにした。チームに合流した直後は投手の球のキレ、強さに苦戦する場面もあったが、持ち味であるコンタクト率の高さもあり徐々に対応。打撃フォームも固まってきたことも奏功し、10月16日のJABA伊勢・松阪大会の王子戦では5回に内角高め直球をとらえる右越え2ランを放った。「どんな球でもアジャストしてくる」。藤原航平監督も一目置く存在だ。

アマチュア球界の王道を歩んできた。東邦(愛知)では2度の甲子園出場。3年春は「4番・遊撃」として5試合で打率・421をマークし、全国制覇に貢献した。早大でも1年春から遊撃のレギューらを獲得。4年間で8本塁打を含む通算77安打を放ち、社会人野球屈指の強豪であるトヨタ自動車の門を叩いた。

現在は三塁の守備にも挑戦。「打つ角度が分かりづらく予測がしづらい。必死に食らいついています」と語るが、難しい打球も難なく処理する姿は高い野球センスの裏付けだ。選手層の分厚いチームにあっても、スタメンで出場する可能性は高い。大舞台での強さも発揮しながら、熊田が京セラドームでも躍動する。

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