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オリ・森 8連勝打M22 「後ろに頓宮選手がいるんで」"後輩いじり"がチームの顔の証

[ 2023年8月28日 06:05 ]

パ・リーグ オリックス5―2ロッテ ( 2023年8月27日 京セラD )

<オ・ロ>ヒーローインタビューで勝利のポーズを決める(左から)東、中川圭、森、頓宮(撮影・後藤 正志)
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進撃は止まらない。オリックスは27日のロッテ戦に5―2で快勝し、21年9月以来となる8連勝。リーグ3連覇に向けた優勝マジックを「22」に減らした。森友哉捕手(28)が1―1の3回2死二塁から左前へ決勝打。左太腿裏の負傷から復帰後、打撃絶好調の4番が打線をけん引し、2位・ロッテとのゲーム差を10・5まで広げた。

すっかりオリックスの顔だ。昨オフに国内FA権を行使して西武から加入した森が、これぞ4番という仕事ぶり。一昨年、昨年のリーグ優勝時には唇をかんだ立場だが、今年は主軸として3連覇の立役者の一人となろうとしている。

「後ろには頼もしい頓宮選手がいてるんで、気楽にいきました。つなぐという気持ちだけで、打席に立ちました。(勝負強さの要因は)後ろに頓宮選手がいるからです」

1―1の3回2死から中川圭が左越え二塁打。ここで同姓のロッテ・森の、初球直球を鮮やかに左方向にはじき返した。送球間には全力疾走で二塁に進塁。続く頓宮の左前打で、貴重な3点目のホームも踏んだ。

9日のロッテ戦以来14試合ぶりにクリーンアップが打点そろい踏み。中川圭、頓宮に先発の東を加えた4人が上がったお立ち台で、何度も頓宮の名前を出していじり、笑いを誘った。6月27日のロッテ戦で益田からサヨナラ弾を放った時には「まだ猫をかぶってます。めっちゃ素を出しているかと言われたら、出してない」と話していたが、軽妙な"後輩いじり"はチームに溶け込んでいる証だ。

7月1日の日本ハム戦で左太腿裏を痛め、1カ月余り離脱。8月8日に復帰すると、離脱を取り返すかのように打ちまくっている。8月の月間打率は・358。8連勝中は・412と驚異的だ。それでも、この日の練習では普段と逆の右打ちでロングティーを敢行。「体を大きく使って、しっかりきれいなフォーム、きれいなスピンでスイングするのが最近ちょっとできていなかったのかなと思ってやりました」と微修正にも余念がなかった。

2位との直接対決を2勝1分けで終え、ゲーム差はついに2桁の10・5まで広がった。8連勝は21年9月以来2年ぶり。「球場来てくれているファンの方も、テレビで見てくれてるファンの方も、全員でいい思いをしたい」。新戦力も期待通りの働きを見せる王者が、頂点まで一気に駆け上がる勢いだ。(山添 晴治)

《8連勝は2年ぶり》しろまる...オリックスの8連勝は21年9〜10月の8連勝以来2年ぶり。68勝40敗4分けで3年連続シーズン勝ち越しへはあと2勝。8月中に決めれば95年(8月26日)以来28年ぶりになる。

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