指定した実証校に児童生徒1人1台のタブレットPCと全普通教室にインタラクティブ・ホワイト・ボード(電子黒板)を配備し、それらを無線LANシステムで繋ぎ、教師・児童生徒が教え合い学び合う協働教育の現場から現れる情報通信技術面等の課題を抽出・分析するものです。
この事業は、平成23年度から文部科学省の学びのイノベーション事業と連携して推進しています。
教員側からは、ICTを活用することにより、生徒同士の教え合い学び合いが活性化したほか、提示する情報量が増加したため理解が深まった、授業の準備にかかる時間が短縮され児童に向き合う時間が増えた、児童のタブレットPC上の作業工程が把握でき思考過程が見えるようになった等の意見がありました。
また、生徒を対象としたアンケートでは、実証事業開始当初からICTを活用した学習についての全ての項目で80%を超える生徒から高く評価されているという結果となりました。
一方、生徒の一斉利用やストリーミング再生にあたってインターネット回線の通信速度がボトルネックになることや、設備の導入費用等の課題が明らかになっています。
フューチャースクール推進事業と学びのイノベーション事業で得られた成果は、ガイドライン(手引書)にまとめて、学校関係者の会合に出席して説明する等により、全国の教育関係者に周知・説明する普及活動を実施します。
| 都道府県 | 市町村 | 学校名 | 生徒数 | クラス数 |
|---|---|---|---|---|
| 三重県 | 松阪市 | 三雲中学校 | 1年生 144名 | 4クラス |
| 2年生 138名 | 4クラス | |||
| 3年生 156名 | 4クラス | |||
| 特別支援 5名 | 2クラス |
図:三雲中学校の取組についてのイメージ