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独立行政法人 酒類総合研究所ワイン醸造技術まとめサイト

成分と分析

<免責>

本サイトで提供している情報は、ご利用される方のご判断・責任においてご使用ください。酒類総合研究所では、できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが、本サイトで提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、酒類総合研究所は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

酒税法上の不明点がございましたら、所轄の税務署酒類指導官又は国税局鑑定官室宛お問合せください。

<外部WEBサイトへのリンクについて>

各リンク先の内、日本醸造協会誌及び日本醸造学会誌(醸協)は科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)、日本ブドウ・ワイン学会誌(J. ASEV. Jpn.)は日本ブドウ・ワイン学会(ASEV Japan)、AgriKnowledgeは農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携センターのWEBサイトです。

分析動画など

初心者向け分析動画

初めて分析される方や分析に不慣れな方のために、実際の分析操作を動画でご覧頂けます。ぜひご覧ください。YouTube(NRIBチャンネル)にリンクします。

  1. 分析のはじめに
  2. アルコール分析
  3. pH測定
  4. 総酸分析から資化性窒素分析
  5. 亜硫酸分析
初心者向けワイン 分析マニュアル

上記の分析動画の内容をコンパクトにまとめました。

アルコール分析に関する分析動画等
  1. 振動式密度計法によるアルコール分分析
  2. 浮ひょう法によるアルコール分分析概要動画
  3. 浮ひょう法によるアルコール分分析操作例動画
  4. 浮ひょうの器差補正作業例
  5. アルコール分分析の誤差要因について

沖縄国税事務所・国税庁
アルコール分の分析方法に関する動画、作業上の注意点が分かりやすく説明されている。

分析全般

酒類総合研究所標準分析法

(独)酒類総合研究所のWEBサイト

果実酒に関しては国税庁所定分析法と同じ。

酒類総合研究所標準分析法注解

(公財)日本醸造協会のWEBサイト

以前の国税庁所定分析法注解に代わるもの。

ワイン製造(その7)VI 品質管理に必要なワイン分析の基礎

横塚弘毅:醸協、95 (5) 318-327, 2000

フォーリンシオカルト法など、所定分析法に含まれない項目も記載。

基本分析

新着 水蒸気蒸留装置と重量法を組み合わせた振動式密度計によるアルコール分の測定

国税庁のサイト

SDK法として知られている方法で、所定分析法に代えて、果実酒のアルコール分の記帳の際の分析に使用できる。果実酒の測定例などは次も参照。

手分析(オートサンプラーなし)の場合

オートサンプラーありの場合

京都電子工業(株)のサイト

Tips for B.F.D. ワイン醸造の基礎 ―亜硫酸の話―

きた産業株式会社のWEBサイト。

後藤奈美:きた産業、Sake Utsuwa Research / 08 V

亜硫酸の使用目的のほか、分析の注意点などを分かりやすく説明。

果実酒類の亜硫酸濃度測定方法の検討

後藤奈美ら:酒類総合研究所報告、176, 37-41 (2004)

標準分析法策定の際の検討結果。いわゆるランキン法の開発の経緯なども解説。

ワインの亜硫酸分析、遊離型亜硫酸分析に及ぼす温度の影響、並びにリッパー法における検体の希釈の影響

後藤(山本)奈美ら:J. ASEV. Jpn., 26, 127-132 (2015)

結合型亜硫酸の解離が温度の影響を受けること、希釈した赤ワインをリッパー法で測定すると実際より高めの測定値になることを報告。

ブドウ果汁の基本成分分析における手法間のデータ相関

亀山直樹ら:J. ASEV Jpn., 29, 119-135 (2018)

果汁の糖度、酸度、資化性窒素等について、所定法、屈折糖度計、FTIRなどによる分析値の比較。項目と分析方法によって、相関の高低がある。

屈折計及び比重計を用いた甲州ブドウ果汁の全可溶性固形物の測定に及ぼす温度と果汁清澄度の影響

横塚弘毅ら:J. ASEV Jpn., 15, 25-28 (2004)

可溶性固形分(Brix)の測定について、果汁の濁度は屈折糖度計の測定には有意な影響を与えないが、比重計(浮ひょう)による測定には1.4程度影響した。

エタノールを使用したブドウ果汁の資化性窒素(アミノ酸)分析法(暫定法)について

(独)酒類総合研究所のWEBサイト

ホルモール法に代わるホルマリンを使わない分析法のマニュアル。

エタノールを使用したブドウ果汁の資化性窒素(アミノ酸)の分析方法

藤田晃子ら:J. ASEV. Jpn., 26, 133-140 (2015)

上記方法開発の原報。

フェノール化合物

ワインの色素とタンニンの構造と特徴

Structure and properties of wine piments and tannins

Veronique Cheynier, Montserra Duenas-Paton, et al.

American Journal of Enology and Viticulture 57(3), 298-305, 2006

ワインには多様なフェノール化合物が含まれている。赤ワインの熟成中に生じる色素とタンニンの変化には多くの誤解があったが、アントシアニンは高分子化するだけでなく、低分子の誘導体も生じ、これらには無色のものも含まれること、熟成によって渋味が和らぐのはタンニンの高分子化ではなく低分子化が寄与することなどを解説した総説。

ワイン製造におけるアントシアニン及びその重合体の酵素的酸化機構に関する研究

横塚弘毅:J. ASEV Jpn., 14、23-34 (2003)

アントシアニン等、フェノール化合物に関する概説と、醸造中に起こる酵素的な変化についての研究成果の紹介。

UPLC-DAD-TOFMS による熟成中の赤ワインのアントシアニン誘導体の分析

藤原 陽ら:J. ASEV Jpn., 23, 3-12 (2012)

赤ワイン熟成中の色素成分の変化を分析した研究成果を報告。

Tips for B.F.D 赤ワインの色(アントシアニン)と渋味(タンニン)の話

きた産業株式会社のWEBサイト。

後藤奈美:きた産業、Sake Utsuwa Research / 09 II

これまで誤解の多かったワインのフェノール化合物についての分かりやすい解説。

赤ワインの渋味 ―ブドウ栽培と醸造の影響―

後藤奈美:醸協、107、210-216 (2012)

タンニン成分(プロアントシアニジン)の生合成やブドウ、ワイン中での変化について、海外の研究を含めた紹介。

マスカット・ベーリーAのプロアントシアニジンに関する研究 (WEB公開対象外)

市川茉利枝・奥田徹:J. ASEV Jpn., 26、159-161 (2015)

マスカット・ベーリーAの赤ワインに渋味成分(プロアントシアニジン)が少ない原因を解明。

国産赤ワイン用ブドウ及びワインのプロアントシアニジン組成とそのコントロール

AgriKnowledge

小山和哉:醸協、114、673-680 (2019)

アメリカ系ブドウや野生ブドウとの交雑品種は、アントシアニンだけなく、縮合タンニンの組成にも特徴があることを示した。栽培条件や醸造条件の影響についても解説。

ブドウとワインに含まれるポリフェノール類の健康効果

AgriKnowledge

佐藤充克:農業及び園芸、93、296-308 (2018)

ワインのポリフェノール類について、赤ワインブームの背景となった海外の情報からその後の研究成果、筆者らのデータなどを幅広く解説。

香気成分

ブドウやワイン中のアロマ・グリコシド

Aroma Glycosides in Grapes and Wine

Jibin Liu, Xiao-Lin Zhu, Niamat Ullah, and Yong-Sheng Tao

Journal of Food Science, 82 (2), 248-259, 2017

ブドウとワインの主な香気成分には、遊離の揮発性化合物と非揮発性のグリコシド化合物が含まれる。後者は前者の10倍以上豊富であり、ブドウやワインの大きなアロマリザーブを構成する。ブドウのグリコシド構造、ブドウ品種間のアロマ配糖体の違い、加水分解メカニズム、及びそれらに影響を与える要因を含む、最近の研究結果をまとめたレビュー。テルペン類の例がよく知られているが、ノルイソプレノイド類、揮発性フェノール類、高級アルコールなどのグリコシドも紹介されている。

ブドウ中のワインアロマ化合物:重要なレビュー (有料)

Wine Aroma Compounds in Grapes: A Critical Review

Carmen González-Barreiro, Raquel Rial-Otero, Beatriz Cancho-Grande & Jesús Simal-Gándara

Critical Reviews in Food Science and Nutrition, 55:2, 202-218, 2014

ブドウに含まれる香気成分(前駆体を含む)、及びその蓄積に及ぼす各種要因(土壌タイプ、日照、水分、窒素肥料等)の影響について包括的に紹介した総説。

ワインのテロワールとブドウの成分 〜日本ワインのテロワール解明に向けて〜

小山和哉:生物工学、98, 674-678, 2020

ワインの品質を大きく左右するブドウのフェノール化合物や香気成分の概要と、栽培環境がこれらの成分に与える影響を解説。

ネズミ臭オフフレーバー:レビュー (有料)

Mousy Off-Flavor: A Review

Eleanor M. Snowdon, Michael C. Bowyer, Paul R. Grbin, Paul K. Bowyer

Agricultural and Food Chemistry, 54, 6465-6474, 2006

ワインのオフ・フレーバーの一つである「ネズミ臭」についての知見を紹介する総説。乳酸菌(特にヘテロ発酵型)またはDekkera /Brettanomyces酵母のいずれかに感染したワインは、ネズミ臭が生成される可能性がある。ネズミ臭の原因成分には、2-エチルテトラヒドロピリジン、2-アセチルテトラヒドロピリジンおよび2-アセチルピロリンがある。これらの成分はリジン、オルニチン、エタノール及びアセトアルデヒドから生成され、金属イオン(Fe2+、Mg2+、Mn2+、Ca2+)と酸素が生成に関与するが、詳細はまだ明らかではない。

機器分析から見たワインの香り

J-STAGEのWEBサイト。

大西正展:日本食品工学会誌、15、199-202 (2014)

GC/MSを用いたレトロネイザルアロマの分析など、機器分析の紹介。

ブドウの品種特徴香から紐解くナイトハーベストの科学的優位性

鈴木俊二:醸協、111、658-663 (2016)

ブドウを夜間〜早朝に収穫するナイトハーベストは、原料処理を低温で行えることに意義があると考えられていたが、実はチオール系香気成分の前駆体が夜明け前にピークになることが明らかになった。

国産ワインにおけるフェノール系オフフレーバー「フェノレ」について

恩田匠:醸協、108、881-889 (2013)

国産ワインのフェノレ成分の分析や予防法の解説。

はじめにブドウありき : 品種特徴香に注目した香気成分のコントロール

小林弘憲:醸協、111、381-387 (2016)

モノテルペン、チオール、フラネオールなどブドウ由来香気成分の解説。

甲州ワインの香気成分に関する研究

小林弘憲:J. ASEV Jpn., 24, 17-23 (2013)

甲州のダマセノン、チオール、及びフェノール系異臭成分の生成要因等に関する解説。

ワインのノルイソプレノイド系香気成分 ―最近の研究から―

後藤奈美:醸協、110、139-144 (2015)

β-ダマセノン、β-イオノンやTDNなど、ノルイソプレノイド系香気成分の生成や特徴に関する主に海外の研究を紹介。

ブドウ’Syrah’に含まれる胡椒様香気成分rotundoneに関する研究動向

AgriKnowledge

高瀬秀樹:醸協、113,730-737, 2018

最近、国内でも栽培されるようになったシラーに特徴的な胡椒様の香気成分、ロタンドンの特徴や生成機構についての解説。

ワインの香りの評価用語

J-STAGEのWEBサイト。

後藤奈美:におい・かおり環境学会誌、44、390-396 (2013)

ワインの香りの評価用語と原因物質や生成要因を概説。

ワイン中の鉄は,魚介類とワインの組み合わせにおける不快な生臭み発生の一因である

田村隆幸:醸協、105、139-147 (2010)

ワインによっては魚介類の生臭味を強調させる場合があるが、その一因がワイン中の鉄分にあることを報告。

白ワインと清酒のシーフードとの相性 ―亜硫酸が生臭いにおいと不快味の生成に及ぼす影響―

藤田晃子:醸協、106、271-279 (2011)

多価不飽和脂肪酸を豊富に含むシーフードと亜硫酸を含むワインを組合せると生臭味が発生する可能性を報告。

味・香・官能評価・その他

ワインのテクスチャー、味、透明度、安定性、生産効率に影響する要因

Factors Affecting Wine Texture, Taste, Clarity, Stability and Production Efficiency

Final Report to Australian Grape and Wine Authority AWRI

ワインのテクスチャーや味わい(渋味・苦味)、安定性に関するオーストラリア・ワイン研究所のプロジェクトの報告書。主要な成果として、①白ワインの新たな苦味成分としてインドール抱合体を発見、②溶存炭酸ガスが白ワインの苦味を低減させ甘味を増強、③ブドウ由来の低〜中分子量の多糖類が赤ワインの渋味、辛さ、苦味低減して粘性を向上、④タンパク混濁予知に用いる加温テストの時間短縮に成功、⑤タンパク質を吸着するベントナイトの代替品としてナノ粒子磁性体を開発、⑥ワインのタンニン量を推定するモデルワインによるブドウタンニンの抽出法を開発 などがある。

白ワインと赤ワインの口当たりに対するワインの多糖類の影響

Influence of wine polysaccharides on white and red wine mouthfeel

Richard Gawel, Alex Schulkin, Paul Smith, Stella Kassara, Leigh Francis, Markus Herderich and Dan Johnson

Australia Wine Research Institute, Wine & Viticulture Journal, Jan/Feb 2018

AWRIで実施されたワインに含まれる多糖類がワインの口当たり(粘度、渋み、ホットな感触)に及ぼす影響の研究の紹介。ワインから抽出した多糖類を白ワインに添加すると、官能評価による粘度が向上し、ホットな感触が減少した。中程度の分子量の多糖類の効果が大きかったが、ワインのPHやアルコール分の影響も大きかった。

ワイン中の多糖類の特性

Properties of Wine Polysaccharides

Leticia Martínez-Lapuente, Zenaida Guadalupe and Belén Ayestarán

IntecOpen Pectins - Extraction, Purification, Characterization and Applications

ワインに含まれる多糖類は、コロイドを形成する主要な高分子であり、ブドウや酵母に由来する多様な多糖類が含まれる。それらの構造や作用、ワインへの抽出、及び技術的・官能的特性についての総説。

モデル溶液およびワインにおけるタンニン-細胞壁相互作用における可溶性多糖類の役割

The Role of Soluble Polysaccharides in Tannin-Cell Wall Interactions in Model Solutions and in Wines

Andrea Osete-Alcaraz, Ana Belén Bautista-Ortín and Encarna Gómez-Plaza

Biomolecules 10(1), 36, 2020

醸造中に抽出されるタンニンは細胞壁成分に再吸着するため、ワイン中の濃度が低下する。そこで、ペクチンとマンナンをタンニンと細胞壁画分を含むモデル溶液に添加したところ、タンニン濃度の向上が認められた。赤ワインの小規模発酵中に多糖類をマストに加えたところ、対照と比較して色が濃く、タンニン濃度が高くなり、官能分析では多糖類添加のワインのスコアが高くなった。ワイン中の多糖類の役割を示した研究報文。

溶存二酸化炭素について信じられていたことに新しい研究で疑問符が付いた

Dissolved carbon dioxide beliefs questioned by new research

Wine Autraliaの解説記事

非発泡性ワインの溶存CO2がワインの官能特性に与える影響を検討した。溶存CO2が高いと赤ワインと白ワインの両方で甘味が増し、苦味・渋味が減ることがわかった。一方、溶存CO2レベルは、酸味、粘度・丸さの口当たり、アルコールによる暖かさには影響を与えなかった。これは、従来考えられていたような予想とは逆の結果であった。

白及び赤のスティルワインの官能特性に及ぼす溶存二酸化炭素の影響 (有料)

Effect of dissolved carbon dioxide on the sensory properties of still white and red wines.

R. Gawel, A/ Schulkin, P.A. Smith, D. Espinase, and J.M. McRae

Australian Journal of Grape and Wine Research, 26, 172-179, 2020

上記解説記事の原報

官能検査 1 きき酒士養成過程における訓練の一例

松本信彦:J. ASEV Jpn. 7, 25-29 (1996)

ボルドー大学、きき酒士養成コースの実習等の紹介。

官能検査 2 メーカーから見た官能評価、官能分析

花牟礼研一、上野 昇:J. ASEV Jpn., 7, 116-122 (1996)

製造者の官能評価では、何を見て何を判断するのか、の解説。

官能検査 3 官能評価用語とその技術的要因

北野一好:J. ASEV Jpn., 8, 98-104 (1997)

各種香気成分とその生成要因の解説。

官能検査 4 官能評価に用いられる統計手法

朝倉康夫:J. ASEV Jpn., 8, 105-111 (1997)

官能検査手法の分類と各種手法の解説。

甘味の基礎知識

前橋健二:醸協、106、12 818-824 (2011)

甘味物質の概説して、甘味を感知する仕組みを細胞レベルから受容タンパク質までを網羅する。

ワインの味とにおい (1)

J-STAGEのWEBサイト。

横塚弘毅:調理科学Vol. 22 No.1 pp. 29-36 (1989)

ワインの中の主な化学成分とフレーバーとの関連を解説。

ワインの味とにおい (2)

J-STAGEのWEBサイト。

横塚弘毅:調理科学 Vol. 22 No.2 pp. 94-101 (1989)

ワインを口に入れた時感じられる感覚の中で触感の範中に入らないフレーバーについての解説。

官能評価とは何か、そのあるべき姿

J-STAGEのWEBサイト。

山口静子:化学と生物、Vol.50, No.7, pp.518-524 (2012)

官能評価の結果は妥当性の如何に関らず食の方向性を左右する。広い視野から官能評価の信用性を問い直し有効性を高めるための提言。

日本におけるテイスティング事情と日本ワインのアロマホイール

J-STAGE

鹿取みゆき:におい・かおり環境学会誌、48, 290-298, 2017

ワインのコンクールや地理的表示などの認証制度、更に大手ワイナリーで行われている官能評価の様式等を紹介するとともに、日本ワインのアロマホイール開発までのプロセスを紹介する。

ワインの官能評価に関するレビュー

Review document on sensory analysis of wine

OIVのTechnical Document

ワインの官能評価に関する一般的な留意事項、評価者の選定及び訓練方法、変質した香味の表現例等に関する総説。

味博士の研究所 ワインの項

AISSY株式会社のWEBサイト。

味覚センサーレオを中心として、味覚や食の科学に関するニュースを配信。

ワインに含まれる食物アレルゲンと有害化学成分に関する規則

久本正嗣:J. ASEV Jpn., 30, 121-125, 2019

ワインに含まれる可能性のある食物アレルゲンや有害物質(カビ毒、カルバミン酸エチル、ビスフェノールA)の概要、及び日本、EU、米国における規制と表示ルールの解説。

総説:ワイン中の鉛

Lead in Wine: A Review

OIVのTechnical Document

ワインに含まれる鉛について、OIV, EU, CODEXの基準値、WHOや欧州食品安全機関による安全性の評価結果、各国の分析データ等の総説。

図書紹介

においと味わいの不思議

東原和成、佐々木佳津子、伏木亨、鹿取みゆき:虹有社 (2013年10月2日)

ISBN-13: 978-4770900616

においやおいしさの意味とそれらの感じ方、認知の仕方など感覚感性学分野の解説。ワイン中の品種香、アロマ、ブーケ成分も解説。

ワインの香り

東原和成他4名著:虹有社 (2017年10月20日)

ISBN-13: 978-4770900739

香りを感じる仕組みやその成分について分かりやすく解説、日本版ワインアロマホイールと香が嗅げるアロマカード付き。

ワインの味の科学

ジェイミー・グッド(著) 伊藤伸子(訳):㈱エクスナレッジ (2018年1月31日)

ISBN-13: 978-4767823959

テースティングにおける風味知覚の性質を解説。音を聞いて色が見え、色を見て音が聞こえるような共感覚も説明。五感とは単独では機能していない。

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