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音声広報CD「明日への声」トラックナンバー3 vol.106(令和7年(2025年)11月発行)

(イントロダクション:女性ナレーター)

日本は、世界有数の「火山大国」と言われています。火山の活動は、温泉や地熱発電などのエネルギーの恵みや、雄大な山の景観をもたらす一方で、火山が噴火すると生活に様々な影響が出るだけでなく、命に危険を及ぼすこともあります。気象庁では24時間体制で火山活動を監視しており、命に危険を及ぼす火山現象が予想されるときなどに、報道機関や自治体などを通じて、住民の皆さんにお知らせしています。この音声では、「1.火山災害と日本の火山災害の事例」「2.主な火山防災情報」「3.火山災害から命を守るための対策」についてご紹介します。音声は10分程度でお聞きいただくことができます。

(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)

Q1:火山災害と日本での火山災害の事例について教えてください。

A1:火山災害には、直ちに命を奪う危険がある「大きな噴石」、「火砕流」、「融雪型火山泥流」のほかに、マグマが火口から噴出して地表を流れる「溶岩流」、「火山ガス」、「火山灰」など様々なものがあります。日本では、これまでに多くの火山災害が発生しています。例えば、2014年9月27日に長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火した際には、大きな噴石が火口から噴出し、死者・行方不明者合わせて63人の被害が出ました。また、1991年に長崎県の雲仙岳で発生した大火砕流では、死者・行方不明者合わせて43人の被害が出ました。

なお、日本には、過去約1万年以内に噴火した火山や、現在活発な噴気活動のある「活火山」が2025年8月現在で全国に111あります。そのうち、今後100年程度の中長期的な噴火の可能性や社会的影響を踏まえ、現在50の火山が「常時観測火山」となっており、気象庁が24時間体制で常時観測・監視しています。

Q2:火山に関する防災情報はどのようなものですか?

A2:気象庁では、噴火災害の軽減のため、自治体や報道機関を通じて、住民や登山者等に向けて火山に関する防災情報を発表しています。主な火山防災情報をご紹介します。

くろまる噴火警報
噴火に伴い、生命に危険を及ぼす大きな噴石、火砕流等の避難までの時間的猶予がほとんどない火山現象の発生が予想される場合や、その危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合などに発表されます。噴火警戒レベルを運用している49の火山では、「警戒が必要な範囲」と「取るべき防災対応」を5段階のレベルで表す「噴火警戒レベル」を付けて発表します。「噴火警戒レベル」は最も警戒レベルが高いレベル5が「避難」、次のレベル4が「高齢者等避難」、レベル3が「入山規制」、レベル2が「火口周辺規制」、レベル1が「活火山であることに留意」となっています。
くろまる噴火速報
登山者や周辺の住民に対し、噴火の発生をいち早く伝え、身を守る行動を取ってもらうために発表します。
くろまる降灰予報
火山灰の量や範囲を予想して「定時」「速報」「詳細」の3種類の情報に分けて発表します。

このほか、噴火警報を解除する場合や、火山活動の状況が噴火警報には及ばない程度と予想される場合に発表する「噴火予報」などがあります。

Q3:火山災害から命を守るためには、どうしたら良いですか?

A3:火山災害から命を守るためには、まず、お住まいの地域に火山があるかについて、各市町村が作る「火山防災マップ」で確認しておくことが重要です。火山の近くに住んでいるかたは、ふだんから噴火警戒レベルが発表された場合に備えて、危険な場所を確認し、あらかじめ避難場所を調べておくことが大切です。また、気象庁が発表する噴火警報などに注意が必要です。登山を予定している場合は、気象庁の「火山登山者向けの情報提供ページ」を確認し、火山情報や規制範囲を考慮して登山計画を立てましょう。

(エンディング:女性ナレーター)

火山は時として大きな災害を引き起こします。噴火した際にどのような現象が起きるのかを知り、気象庁が発表する噴火警報などの情報や噴火警戒レベルに注意しておくことが重要です。平時から、火山防災マップを確認したり、噴火警報・噴火速報のプッシュ型通知サービスに登録したりするなど、いざという時のために準備しておきましょう。詳しくは「政府広報 火山災害」で検索してみてください。

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