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ダイヤモンド社

ビジネスエリートのための 教養としての文豪

  • 紙版
  • 電子版

ビジネスエリートのための 教養としての文豪

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 富岡 幸一郎 著
  • 定価:2310円(本体2100円+税10%)
  • 発行年月:2024年12月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:488
  • ISBN:9784478121412

内容紹介

誰もが知る、あのノーベル文学賞作家は、"究極の変態"だったのか? 一般に知られる文豪の崇高なイメージとは真逆の人間味あふれるエピソードが満載。【性】【病気】【お金】【酒】【戦争】【死】をテーマに文豪42人の知られざる仰天エピソードを大公開。これを読めば、縁遠いと思っていた文学が一気に身近になる。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 文豪と「性」──「エロス」抜きに文豪は語れない ──

【川端康成】〝変態的恋愛〟を熱心に書き続けたノーベル文学賞作家
【谷崎潤一郎】究極のドМか? 虐待されるのを喜ぶマゾヒズムの神様
【与謝野晶子】底しれぬ行動力で略奪愛?「推しの男」と結婚した女
【田村俊子】不倫、ヒモ男、19歳の年の差恋愛......自由奔放な恋愛遍歴の行く末は?
【三島由紀夫】圧倒的マイノリティだった同性愛者の苦しみ
【宮沢賢治】37歳まで童貞を貫いた!? 禁欲生活の果てに見つけた真実とは

第2章 文豪と「病」── 血反吐を吐いても書き続けた作家たち ──

【夏目漱石】「病気のデパート」と呼ばれた虚弱体質
【正岡子規】21歳で「難病」に冒された明治の俳人
【梶井基次郎】評価されなくても病床で書き続けた貧乏作家
【中島敦】「もうすぐ死ぬ」ことで創作の才能に着火
【大原富枝】病気に自由を奪われた青春時代の10年間
【北條民雄】宿痾に直面してもひるまず、たくましく人間性を表現

第3章 文豪と「金」── 貧乏作家、金持ち作家、成り上がり作家 ──

【樋口一葉】17歳で父の借金を肩代わり
【大佛次郎】センスあふれる大富豪の優雅な執筆生活
【菊池寛】貧乏作家にお金を貸しまくる出版界のリーダー
【志賀直哉】反抗期をこじらせた「港区男子」のお坊っちゃま
【星新一】「ショートショートの神様」は財閥の御曹司
【江戸川乱歩】失業中の29歳ニートが一発逆転、推理小説の大家に

第4章 文豪と「酒」── アルコールに溺れた先に見えたもの ──

【坂口安吾】酒と覚醒剤から逃げられなかった「落ちこぼれの文豪」
【小林秀雄】酔うとすぐに議論したがる「論破上戸」
【中原中也】ひどい絡み酒で行きつけのバーを閉店させるほどの酒乱
【開高健】15歳で酒とタバコを始めたサントリー出身の「酒」の名文家
【平塚らいてう】女だって仕事終わりに酒を飲んでいいじゃない
【西村賢太】中卒フリーター作家による最高峰の「酔っ払い文学」

第5章 文豪と「戦争」── 激動の時代とペンで戦え!──

【大岡昇平】戦地で見た「追い詰められた人間」の根源的な姿
【吉田満】沈みゆく戦艦で生き残った者の視点で書くも発禁
【遠藤周作】かつての敵対国フランスで戦争の傷跡を目の当たりにする
【島尾敏雄】「特攻せよ」と186人に指示した「中間管理職」の宿命
【古井由吉】B29爆撃機の空襲に逃げ惑い、戦後も戦争の影を憂える
【林芙美子】「戦意を高揚させる文章」という執筆依頼
【司馬遼太郎】「なぜ日本人は戦争をしたのか」という問いに生涯向き合う

第6章 文豪と「死」── 現代まで引き継がれた「ぼんやりした不安」の正体 ──

【太宰治】5回も自殺にチャレンジした!? 「自殺オタク」
【芥川龍之介】雨が降りしきるなか「将来に対する唯ぼんやりした不安」から自殺
【幸田文】死にゆく父・幸田露伴を見届けた介護生活
【森鷗外】自説に固執して3万人もの兵士を死なせた?
【永井荷風】3億円の全財産を枕元に置いて死んでいた独居老人

第7章 「番外」の文豪 ──「文豪」のスケールにとどまらない仕事をした作家たち ──

【中上健次】被差別部落出身の作家が描いた〝人間の弱さ〟
【石原慎太郎】小説家から国会議員、東京都知事になった〝異色の文豪〟
【伊集院静】ディレクター・作詞家・小説家、博打好きで美人を射止める〝モテ男〟
【大江健三郎】ノーベル賞作家は粘り強く書き直す「努力の人」
【瀬戸内寂聴】大正・昭和・平成・令和と4つの時代を生きた大作家
【村上春樹】「リトマス試験紙」のような感性を持つ作家

おわりに

死ぬまでに読んでおきたい文豪の名作60





著者

富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年東京都生まれ。中央大学文学部仏文科卒業。少年時代はプロ野球選手を目指していたが、中学1年生のとき、三島由紀夫の割腹自殺のニュースをきっかけに三島作品に触れ、文学に目覚める。大学在学中の1979年「意識の暗室 埴谷雄高と三島由紀夫」で第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞(村上春樹氏と同時受賞)以来、45年にわたって文芸評論に携わり、研究を続ける。1991年にドイツに留学。2012年4月から2023年3月まで鎌倉文学館館長。現在、関東学院大学国際文化学部教授。著書に『使徒的人間 カール・バルト』(講談社文芸文庫)、『〈危機〉の正体』(佐藤優共著・講談社)、『川端康成 魔界の文学』(岩波書店)など。

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