菊池雄星(AP)
菊池雄星(AP)
アストロズからFAとなっていた菊池雄星投手(33)は、エンゼルスと3年総額6300万ドル(約94億5000万円)で契約。3日(日本時間4日)になって、契約に年間で7万5000ドル(約1100万円)の通訳手当、10万ドル(約1500万円)のトレーナー手当、さらに1万ドル(約150万円)の日米往復ビジネスクラス航空券5枚がそれぞれ付加されていることが判明。この情報を発信した米紙ニューヨーク・ポストのヘイマン記者は、これらの金額を加えて菊池の契約総額を総額6375万ドル(約95億6000万円)と書き換えた。
これを受け、米誌ニューズウィークは「菊池のユニークな契約には興味深い特典が付け加えられていた」「これまではMVP得票などでボーナスが発生する契約があったが、トレーナーや通訳に手当というのは見たことがない」と報道。
米誌スポーツイラストレイティッドも「菊池の契約に非常に興味深い条項」の見出しで「トレーナーと通訳の給与をチームに支払ってもらうという非常にいい仕事をした。しかも、自分が日本に行ったり、周囲の人々が彼を観戦するために来る費用もだ」と伝えた。
だが、これらの手当は、メジャー日本選手に限れば前例は多い。通訳手当に関しては、現役選手だけでも大谷翔平、山本由伸、前田健太、ダルビッシュ有、松井裕樹らが判明しているし、大谷と山本は「フルタイムの通訳」となっている。過去にもイチロー、福留孝介、川上憲伸、松坂大輔、黒田博樹らも通訳手当が明記された。
トレーナー、あるいはフィジカルセラピストやマッサージに関しても、現役選手ならば山本、過去にはイチローや川上、福留らも球団が費用を負担していた。
日本への渡航費用に関しても、前出のほぼ全員が付記されていた。福留、川上、松坂にいたっては「ファーストクラス」と明記されている。他にも引っ越しや住居(春季キャンプ地と本拠地)手当、さらには大谷や松坂のように本拠地球場の年間ボックスシート費用という条項もある。
珍しいところでは、前田の「自身に付く球団スタッフの渡航ビザ関連費用(ドジャース時代)」や、松坂の「日本メディア担当として自身に付く球団スタッフの費用(レッドソックス時代)」などがある。他にも、松坂はRソックス時代に「リンカーン・タウンカーか同等クラスの車両使用費」が盛り込まれていた。
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