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グローバルリーダー育成事業は、明治百年記念事業の一つとして昭和42年度から実施してきた「青年の船」事業と、それを発展的に改組し昭和63年度から開始された「世界青年の船」事業の成果を継承するものとして、平成25年度に実施した事業です。この事業は、陸上研修、船上研修及び海外研修を行うことにより、各国の青年がディスカッションや文化交流をとおして相互理解を深め、有識者によるセミナーの受講や参加青年が自主活動を企画することによって、異文化対応力やコミュニケーション力を高め、リーダーシップやマネジメント力の向上を図り、併せて参加青年の国際的視野を広げ、国際協調の精神を育てることにより、国際化の進展する各分野でリーダーシップを発揮することができる青年を育成するとともに、参加青年の事後活動における社会貢献活動を活性化させ、もって経済再生、復興、地域活性化に寄与することを目的とする。さらに、多種多様な文化や伝統を持つ国際社会の縮図となる諸外国青年との共同生活という実践的な経験の場と機会を提供することにより、国境を越えた人的ネットワークの提供を通じ、人材育成面での国際貢献・社会貢献活動を行うことを目指すものである。
平成25年度グローバルリーダー育成事業は、日本青年87名と世界8か国の青年71名が、8日間の陸上研修及び国内寄港地1地域の活動含む9日間の船上研修に参加し、世界的頂点に立った共通の課題に関するディスカッションや有識者セミナーを始め、各種の多国間交流活動を行った。また、日本参加青年に対しては、船上研修終了後、海外研修を実施した。(平成26年1月27日〜2月22日) ⇒ 事業の実施(390KB)別ウインドウで開きます
陸上・船上研修は、共同生活を基本とした一貫した流れの下で、様々なプログラムを多国籍の参加青年によって自主的に運営させることをとおして、主にリーダーシップ、創造力及び異文化対応力を鍛えることをねらいとしている。そのために、マネジメント力や企画力、コミュニケーション力、ディスカッション力、プレゼンテーション力をはじめとする多方面の能力向上を図るためのプログラムを設定して、グローバル社会に対応できる基礎力を身に付ける場としている。
宮城県石巻市における寄港地活動のねらいは、参加青年が被災地を訪問することで、被災と復興の現状を学び、正しく理解するとともに、今後の復興支援の在り方を考えることによって、青年が社会に貢献していくことの重要性を具体的に認識し自らの社会活動につなげていくことである。また、世界8か国と日本の青年が、被災地の人々との交流を通じて認識したり、学んだりしたことを「復興に必要なことは何か」という自らの考えとともに発信できるようになることが期待された。そして、今回の訪問が交流した被災地の人々を少しでも力付けるようになることを願うものである。
海外研修は、第1に、日本参加青年が陸上・船上研修において身に付けた力を訪問国で日本代表として実践し、各国で得た体験を帰国後に発信することをねらうものである。次に、訪問国との友好を象徴する事業であることから、日本大使館と相手国政府との連携によって行われるプログラムへの参加をとおして、青年親善使節大使として訪問国の人々と交流する中で日本を発信することを期待している。
具体的プログラムとしては、友好関係を象徴する体験である日本代表としての表敬訪問を始めとして、ディスカッションのテーマへの理解を深めるための施設訪問や意見交換を中心に、訪問国の生活を体験するホームステイ又はホームビジット、各国の歴史や価値観を知る文化的な体験、同世代のネットワークを広げる現地青年との交流などを組み込んだ。
事業に参加した日本青年たちの企画・運営により、一般参加者へ事業の帰国報告を行いました。(平成26年7月6日)