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MuSEMの概要

MuSEM(Multimedia Simplebox-systems Environmental Model)は、1994年にオランダの国立公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)の化学物質評価グループが開発したUSES(Uniform System for the Evaluation of Substances)を基にして開発した環境リスクの統合アセスメントプログラムです。

リスク評価とMuSEMモデル

[画像:MuSEMリスク評価のフロー]

リスク評価は、曝露評価と毒性・影響の評価との相対的な比較から判断します(図1)。MuSEMには、Mackay Level III型(非平衡・定常・移流あり)の動態予測シミュレーションモデル(環境動態モデル)が含有されており、特に化学物質の曝露評価に特化したアセスメントプログラムといえます。モデルのインターフェイスに毒性試験の結果や曝露係数を入力することにより総合的なリスク評価も可能です。


曝露評価の部分では、環境へ放出された化学物質について、大気、水、土壌、底質、生物等の多媒体中での挙動を予測します。対象空間として3つの入れ子状の領域(global、continental、regional)を有し、各領域内の媒体間の挙動や領域間の物質移動をモデル化して化学物質の濃度を推定します。初期設定では、continentalとして日本列島全体、regionalとして都道府県を選択して予測することができます。

MuSEMの特徴

ユーザーの利便性を向上させるためにMS Excel上にプログラムを構築し、モデル内で使用する係数や数値、計算式を全て参照できる設計にしました。日本の地域情報(各都道府県のデータ)をプログラム内に整備しており、簡便な操作を可能にしました。主要な化学物質の物性データ、排出量予測データ、排出量の推定に用いる製造輸入量データ、環境中実測データを格納できるデータベースを作成しプログラム本体と連動させることで、データ参照・選択・入力が簡便に行えるようにしました。日本語・英語表記の選択を可能にし、より多くの方に利用しやすい形にしました。また、韓国の地理データを収録し、韓国語・英語表記の選択が可能な韓国バージョンも作成しました。


モデル開発にあたり、SimpleBox2.0およびSimpleTreat3.0を公開しているRIVMから両モデルの利用許可を得て、国立環境研究所環境リスク・健康研究センターの責任のもとで本ソフトウェアを開発しました。なお、本ソフトウェアは、環境省受託業務「新規化学物質挙動追跡調査」の成果を活用しています。


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