「数字の魔力」を引き出す
プレゼンでの指の使い方
シャイな日本人でもできるプレゼン中のジェスチャー(2)
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まずは「数字と指のシンクロ」から始めよう
前回は基本姿勢と手の動かし方についてお伝えしましたが、今回は「指」の動かし方です。手よりも指のほうが、より具体的な情報を示すのに向いています。
いちばんわかりやすいのは数字ですね。
「私は普段はこちらのオフィスビルの3階にいるのですが......」
という内容に合わせて、指を3本立てて見せるだけです。会場が広い場合は、後ろの席に座っている人にも見えるように手を顔の位置より高く上げましょう。
口頭で「3階」と言っているのに、わざわざ指でそれを繰り返す必要なんてあるのかと思うかもしれませんが、これがまさに視線誘導です。
口で「3階」と言っただけでは、聞き手は顔を下に向けたままかもしれません。アクションを入れることで、聞き手は無意識にプレゼンターのほうを見ようと顔を上げてくれるのです。
そのほか、物事を順序立てて話すときにも、指を使ってみてください。
「今日は3つのお話をします。(指を3本立てる)
まず、いまこの業界がどのような状況にあるのか、(人差し指だけを立てる)
2つめに、そのなかでの小社の状況、(中指も立てる)
最後に、御社とのコラボレーションの可能性についてです(薬指も立てる)」
こうやって指を使いながら説明することで、視線を誘導できるのと同時に、どんな話がどんな順序で進んでいくのかを相手にイメージしてもらえます。
数の多さをアピールしたいときは、
「指を折る動作」が役に立つ
また、何かを数え上げ、「数の多さ」をアピールするときには、指を折る動作が使えます。
「こちらのサービスをご利用いただいている企業様としては、
大手ですと、A社さん(親指を折る)、B社さん(人差し指)、C社さん(中指)、ベンチャーですと、X社さん(薬指)、Y社さん(小指)などですね」
こうやって数え上げながら指を折っていくと、数の多さが伝わりやすくなり、相手の行動につながります。
いかがでしょうか?
意外とシンプルですよね。どれも細かいアクションですが、プレゼンがうまいと言われる人はけっこう実践しているものばかりです。
なお、手の動きも指の動きも「高さ」が重要です。自分の顔の高さ、あるいはそれよりも上を意識してやるようにしてください。
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