コスメ店のお姉さんが
"アレ"をプレゼンしない理由

トークで視線を誘導する方法

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発売直後から売れ行き好調の『プレゼンは「目線」で決まる』―本書の著者である西脇資哲氏は、日本マイクロソフトのエバンジェリストおよびプレゼン講師として、年間250日におよぶ講演・セミナーを行っている。
西脇氏によれば、プレゼンは「スライド」「シナリオ」「トーク」という3つの要素で構成されており、それぞれに「視線誘導」メソッドを組み込むことで、ごく短期間のうちにプレゼンを改善することができるのだという。

「ある大手化粧品メーカー」の女性たち向けに研修をした際、
西脇氏は「彼女たちのプレゼントークの共通点」に気づいたという。

化粧品販売員のプレゼンは
いったい何がすごいのか?

前回まではプレゼンは「目線」で決まる で紹介している、「スライド」「シナリオ」における視線誘導について見てきました。
今回は目先を変えて「トーク」の技術についてお話ししましょう。

プレゼンの「トーク」に関しては、いつも思い出す話があります。
実を言うと、私はある大手化粧品メーカーの女性社員の方々を対象に、接客マナーの教育も担当しているのですが、そこでとても「いい話」をお伺いしたことがあるのです。

デパート1階の華やかな雰囲気のなかで働いている化粧品の販売員さんたちですが、彼女たちのプレゼン能力には恐るべきものがあります。

店内を行き交うお客様に声をかけ、鏡の前で化粧品の話をしながら化粧を試し、それを気に入ってもらって商品を購入してもらう ― 大手メーカーが何人ものチームで回すサイクルを、たった1人で、しかも30分ほどの短時間のうちに処理しているのは、すごいことだと思いませんか?

いったい彼女たちはどんなプレゼンをしているのでしょうか?

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