植田総裁のタカ派発言でも進む「円安」、日銀の為替への"神通力"は低下したのか

有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
植田総裁のタカ派発言でも進む「円安」、日銀の為替への"神通力"は低下したのかPhoto:Bloomberg/gettyimages

植田総裁のインタビューでの発言
マイナス金利早期解除期待が高まる

読売新聞は、日本銀行の植田和男総裁にインタビューをし、9月9日の記事にて同総裁が「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」、「年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」と発言したと報じた。これを受けて市場では、日銀がマイナス金利を早期に解除するとの期待が一気に高まった。

Bloombergによる市場参加者に対するサーベイ(9月6〜12日実施 、13日公表)によると、市場ではマイナス金利解除のみならず、イールドカーブコントロール(YCC)の撤廃、フォワードガイダンス修正などの期待も合わせて前倒しになったとみられる。同サーベイによれば、マイナス金利解除時期は25年以降と見ていた見方が減り、24年4月を予想する見方が最も多くなり、24年1月と予想する見方も少数派ながら増加した。

日銀が今後さらに金融政策を修正する場合、その順序としては、(1)フォワードガイダンスの修正(24年1月を予想する見方が24年4月と同程度に多い)、(2)YCCの撤廃、(3)マイナス金利の解除、がイメージされているようだ。YCCの撤廃はマイナス金利解除と同タイミングを想定している見方も多いとみられる。

あなたにおすすめ

特集

政策・マーケットラボ

あわせて読みたい

会員限定記事ランキング

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /