「137円」台目前に上昇したドル円、"米債務上限問題"のドル安円高リスクは?
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米国景気「ノーランディング」期待
2月はドル買いの動きが続く
米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年12月のFOMCで利上げ幅を縮小、市場で金融政策の転換(ピボット)期待が高まったほか、日本銀行は12月20日に金融政策を修正し、市場にサプライズを与えた。この結果、米金利が低下する一方で、円金利の上昇期待が高まり、ドル円は1月16日にかけて127.23円へ下落した。
もっとも、その後のドル円は上昇に転じ、2月24日には136円台半ばと、昨年12月20日の日銀による金融政策修正の直前の水準である137円台に迫った。
このようなドル買いの動きは、2月3日に発表された1月の米雇用統計や、24日の1月の米PCEデフレータなど、米経済指標の多くが市場予想を上回り、FF金利のピーク見通しが上方シフトする中で米金利が持ち直したことが大きい。
また、景気後退懸念が根強かった米景気において、「ノーランディング」(景気後退なし)の見方が強まり、年内の利下げ開始期待が急速に後退したこともドル買いの動きを後押しした。
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