中国「白紙デモ」の衝撃度、コロナで崩れた豊かさと統制の均衡
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ゼロコロナ政策に抗議デモ拡大
天安門事件再現になるのか
A4の白紙を掲げた中国の若者を中心にした抗議活動が、中国共産党20回党大会で3期目をスタートした習近平体制を揺さぶっている。
ゼロコロナ政策が続くことへの反発が噴出した抗議デモが各地に広がり、習近平主席の辞任を求める声までが出ている。
中国政府、当局は警察力などを動員して抗議運動を抑え込む一方、北京、広州などで住民の要求をのむ形でPCR検査中止や商業施設再開など隔離政策緩和の動きも出始めた。
新型コロナの感染再拡大による経済失速と厳しい隔離政策がもたらした「窒息感」は、中国民衆がこれまで甘受してきた「豊かさ」と「統制」の微妙なバランスを崩すことになった。
抗議は経済停滞や日常生活の不自由に起因する面が大きいことから、香港の民主化運動や天安門事件が再現される可能性は今のところ低いが、不動産不況も深刻で、高齢化やアメリカによる中国デカップリングの影響で今後も成長減速は避けられない。
習近平体制の「3期目」はいばらの道といえる。
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