ビットコイン「冬の時代」の深刻度、暗号資産の時価総額は3分の1に縮小
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FRBの利上げで市場動揺
「テラUSD」暴落が下落に拍車
暗号資産(仮想通貨)市場の動揺が収まらない。
金融緩和であふれたマネーが流れ込み昨年11月には6万ドル台後半に達していたビットコインの価格は、足元では2万ドル前後と2020年末以来の水準にまで下がっている。
暗号資産全体の時価総額も、昨年11月のピークの3兆ドル超から、足元ではその3分の1以下にまで縮小してしまった。
暗号資産市場は「冬の時代に入った」との見方も出てきている。
市場の動揺の底流にあるのは、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに転じ、運用環境が大きく変わったことだ。
暗号資産の通常の取引では、売買益(キャピタルゲイン)を得ることはあっても、債券のように保有しているだけで利子所得(インカムゲイン)が得られるわけではない。従って、金利の水準が上がってくると、債券などの金融商品に対して、暗号資産の相対的な魅力は低下することになる。
そうした状況の下で起こった5月のステーブルコイン「テラUSD」の暴落が、暗号資産価格の下落に拍車をかけた。
今回の調整は過去の調整局面とかなり深刻度が違う可能性がある。
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