30歳「転職したいけどやりたいことがわからない」人が知るべき3つの選択肢

20万部のベストセラー待望のマンガ版『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』が発売された。前作で「転職は悪」という風潮に一石を投じ、日本人の働き方を変えた北野唯我氏が、今回は「自分にはキャリアの武器が何もない」と思っている主人公の奈美(もうすぐ30歳)の悩みに答えを出す。「やりたいことがなければダメ」「S級人材以外は有利な転職は無理」など転職の常識が次々と覆される。この連載では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

会社選びの3つの基準

転職先の会社選びで悩んだときは、次の3つの基準に照らし合わせて情報を整理し、考えてみてください。

基準1 マーケットバリュー
その会社で働くことによって、自分のマーケットバリュー(市場価値)を高められるかどうかを再確認します。

他社でも通用する知識と経験を得られるか、さらには、その業界が今後も伸びていくか(業界の生産性)をしっかり見通します。

基準2 働きやすさ
その会社が、自分にとって働きやすい環境かどうかを考えます。

たとえ厳しくても、とことん自分の成果を出すことにこだわりたいという人もいれば、チームで協力して日々の業務を進めたいという人もいるでしょう。仕事の進め方、社内の雰囲気が自分の求めているものであるかどうかを見ます。

基準3 活躍の可能性
その会社で、自分が活躍できるかどうかを考えてみましょう。判断材料として、面接で人事担当者に次のような質問をしてみると、その会社の実情が見えてきます。

どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?
今一番社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か? なぜ活躍しているのか?
自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?

これらの質問の答えを聞いて、自分が社内で活躍できるイメージを持てたなら、あなたが活躍できる可能性は高いです。逆に、担当者の口から中途入社で活躍している人物の名前がパッと出てこなかったり、重要な仕事が新卒社員に独占されている様子がうかがえたら、入社後のあなたが思うように活躍できない可能性もあります。

20代、30代の現段階でマーケットバリューが低い人は、この「活躍の可能性」を重視することをおすすめします。

(※(注記)この記事は、『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』からの抜粋です。)