米中貿易の25%関税、「全面対決」なら中国の成長率は1%低下する

ダイヤモンド編集部
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
トランプ大統領の本領発揮。お得意のツイートでの対中関税引き上げ表明は、市場を大きく動揺させたトランプ大統領の本領発揮。お得意のツイートでの対中関税引き上げ表明は、市場を大きく動揺させた Photo:AP/AFLO

トランプ大統領のツイートが市場を大きく動揺させた。延期していた対中関税引き上げの唐突な表明で、主要国の株価は大きく下落した。中国からの輸入品全額への25%関税も示唆している。関税での全面対決となった場合、最も深刻な影響を受けるのは中国だが、米国が受ける打撃も決して小さくない。(ダイヤモンド編集部 竹田孝洋)

米国と中国が貿易協議でなんらかの合意に達するという市場の楽観的予測は裏切られた。

中国との貿易摩擦をめぐる協議の進展の遅さに業を煮やしたトランプ米大統領は、5月5日、延期していた2000億ドルに上る中国からの輸入品への関税の10%から25%への引き上げを10日に実施し、輸入品全額(約5400億ドル)についても速やかに25%の関税をかけるとツイートした。9、10日と米ワシントンで米中の閣僚級協議が予定されているにもかかわらずである。

当初は、トランプ大統領得意の駆け引きのための発言にすぎないとの見方もあったが、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表は6日、関税を10日に引き上げることを正式に表明した。

おすすめの会員限定記事

あなたにおすすめ

特集

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /