長期ビジョン
10年後のありたい姿「機能性マテリアル分野のエクセレントカンパニーになる」に向け、2つのミッションと5つの基本戦略を策定しました。
「10年後のありたい姿」
機能性マテリアル分野のエクセレントカンパニーになる
ミッション
技術力を生かしニッチマーケットで社会に貢献し続ける
サステナブル社会の実現に向けた課題解決と新たな価値創造に取り組む
大日精化グループは、2025年3月期から始まった本中期経営計画「明日への変革 2027」において、「機能性マテリアル分野のエクセレントカンパニーになる」ことを"10年後のありたい姿"として公表し、環境への負荷を減らす事業活動に努め、素材に機能を付与した「機能性マテリアル」を開発・供給し続けることで、大日精化グループを取り巻くあらゆるステークホルダーとWIN+WINの関係性を構築し、人々の暮らしを豊かにすることを目指しています。
この" 10年後のありたい姿"に向けて、前中期経営計画のミッションである「技術力を生かしニッチマーケットで社会に貢献し続ける」および「サステナブル社会の実現に向けた課題解決と新たな価値創造に取り組む」ことを継続します。
これらミッションの達成に向けて、前中期経営計画から継続する「技術主導による競争優位性の確保」「事業基盤の強化のための海外事業の拡大」「サステナブル社会の実現に向けたESG重視の経営推進」という基本戦略を下支えするものとして、本中期経営計画では、「HR戦略・DX推進」を基本戦略に追加し、「資本効率を重視した経営推進」に取り組んでいきます。
基本戦略
1)技術主導による競争優位性の確保
大日精化グループでは、保有する技術を、技術マネジメント手法を用いて再評価し、社会的なニーズ(ESG)への貢献を最優先課題として、オープンイノベーション、セグメント間のシナジー、知財戦略などを組み合わせ、3つのコア技術(1.有機無機合成・顔料処理技術、2.分散加工技術、3.樹脂合成技術)を深化させた技術開発に取り組んでいます。
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2)事業基盤の強化のための海外事業の拡大
大日精化グループの収益、成長の源泉は、国内・海外双方に存在し、GDP高伸長国での事業展開もバランスよく事業育成をしていく必要があるとの認識のもとに事業展開を行っています。
GDP高伸長市場(東南アジア・南アジア)のニーズに合わせて国内で高い評価を得た製品を、欧米を中心とした先進国をターゲットに高付加価値製品を拡販します。
3)サステナブル社会の実現に向けたESG重視の経営推進
大日精化グループでは、サステナブルな社会を実現するために、ESG経営を本中期経営計画の戦略の1つに掲げ、お客様との新たな価値の共創を目指して原材料調達段階から当社製品を使用した製品が廃棄されるまでを含めたライフサイクル全体において、さまざまな取り組みを推進しています。同時にこれら重要な経営課題におけるさまざまな外部要因、内部要因の変化に対して、リスクと機会に効率よく対処できるように統合型リスクマネジメント(ERM)を活用しています。
〈サステナビリティ貢献製品開発・拡販〉
大日精化グループでは、環境負荷低減に貢献できる環境配慮型製品に加え、人々の暮らしを豊かにする製品を含めたサステナビリティ貢献製品の拡販により、サステナブル社会の実現を推進しています。
4)HR 戦略・DX 推進
従業員の将来のありたい姿の実現に向けて「イノベーションが湧き上がる活力に満ちた組織風土」を醸成させていくことが不可欠であるとの認識を前提に、モノづくり企業の従業員としてのエンゲージメント向上を目指したHR戦略を推し進めています。DX推進では、業務のデジタル化による効率化、データ蓄積・共有の基盤構築を進め、データ駆動型ビジネスへの転換を目指し、効率的で確実性の高い戦略、独創性のある製品開発を重点的に推し進めます。
5)資本効率を重視した経営推進
中長期的な企業価値の向上に向けて、前述した4つの基本戦略を基に既存事業の収益力強化、成長分野への投資により収益性の改善を進めるとともに、財務戦略として、株主還元の強化やM&Aなどの成長投資、資本効率化策などのBSマネジメントを進め、早期にROE9%、ROA5%の達成を目指していきます。また、非財務戦略として、機関投資家向け説明会、個人投資家向け説明会を継続して実施するとともに、IR・SR活動にも注力していきます。
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