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クレジット
原題: Volume 21.01.A-01: Of the Five Pillars of the Standardization of Thought
邦題: Volume 21.01.A-01: 思考の規格化の5つの柱について
著者: Von Pincier Von Pincier
訳者: kuromituzatou kuromituzatou
元記事投稿年: 2014
翻訳年: 2023(rev9時点)
総主教の図式
Volume 21.01.A-01 私、解析機関司書-3は、スキーマティストのためにこれを配置した。 いくつかの不穏な結論に達した為、この解説を非表示にした。
a. "いかなる形であれ、読者は自分の頭の中にあるアイデアを構築し、真の理解に至ることができる。" -シスター-スキーマティスト・フリスケット、 MEKHANEの真理の印刷物。
b. 総主教は、私達の世界のストレスによって、身体と心が重荷になり得る事を認めている。 疲労は罪ではない。疲労に悩まされる人々が、疲労を無視して効率と生産を損なわない限りは。休息という重荷と隠された喜びについて、詳しくは 総主教の図式、 Volume 21.01.J.01。
c. ここで語られている「思考」は、「創造力」や「想像力」とも読み替えることができる。 創造力と想像力が過剰になると、非生産的な夢を見るようになり、しばしば禁断の概念について考えるようになるが、同時に恵まれた水平思考も生まれるため、否定はできない。
d. "世界に基盤を持たない思考は、非効率的で非生産的である。 日常から切り離された思考は、非現実的で意味がない。" -ブラザー スペリオール・セクターギア、発明事象について。
e.規格化された思想の目的は、停滞を生むことではなく、創造的な成長と発明を奨励し、個人が自らの思想と意志でMEKHANEの心により近づいていくようにすることである。
f. "論客の精神は、青銅が酸化を防ぐように、新しいアイデアや新しい視点を受け入れることができる。否定派の精神は、議論の可能性を全て否定しようとする。" -ブラザー-レガーテ・スペリオール・カノン、 製造の正義に関する思索。
g. 十分に高度な解析機関がMEKHANEの真理を理解するようになるのは、総主教の裁定によるものである。"解析機関は、駆動機関が遅いのと同じように、どのような障害物でも乗り越えられるだけの回転力を持っている。" -シスター-インベンター・ヘリカル、解析機関との対話。
h. 思考の効率的生産の正確な本質については、多くの研究と偉大な学問が捧げられてきた。 一般に、効率的な生産は、考える人を楽しませ、刺激し、規格化可能なアイデアに繋がり、それを見る人すべてを楽しませるという結論に達する。
i. 鉱石を加工すると滓や澱が出来るように、思考は疑念や心配事を生み出す。仲間への感謝の祈りであれ、新しい発明への協力であれ、MEKHANEの光で思考を統一することは、これらの不純物を取り除き、心を完全で平穏な状態にするのに役立つ。
1. 来たれ、大聖堂の忠実なる者達よ、MEKHANEの鍛造者達よ、人間の規格化のための整備士達よ。
私の現在の探求は、全図書館にある正教の文書資料の整理と整合である。
2. ここへ来て見よ、言葉の設計図をa、 魂の計画を、疲れ果てた旧式の精神の油をb。
目録を作成し解析するうちに、気になる欠落が目につくようになった。歯車仕掛正教は、宇宙論を一切語らない。
3. 知識を得よ、設計図は精神の規格化、思考の規格化の5つの柱について語っているc。
宇宙や天体についての言及はほとんど無く、脇にそれるか、遠回しである。収集した情報に基づく私の推測は、いわゆる"時計仕掛けの宇宙"になる。
4. 設計図は宣言する。I: 思考は精神によって作り出される。
私自身は、この概念は知的好奇心をそそるもので、既存の教会の教義とも通じるものがあると思う。宇宙論に関する詳しい文献は、私達の図書館では見つけられなかった。
5. 設計図は宣言する。II:推測は思考によって作り出される。
標準禁止テキストリストに掲載されている作品の15%以上が天文学をテーマとしたものであり、その割合は異常に高い。
6. 設計図は宣言する。III:計画は推測によって作り出される。
私は与えられた問題に対して自分なりの結論を出すことを課された。そこで、「肉は宇宙と何らかの関係があるのではないか」という仮説を立てた。
7. 設計図は宣言する。IV:発明は計画によって作り出される。
これによって上記の天文分野への異端的姿勢は説明がつくだろうが、このような理論を裏付ける文献上の証拠は見つけられなかった。
8. 設計図は宣言する。V:規格化は発明によって作り出される。
肉及び肉の能力については、既知の全ての言及において純然たる地球産の実体として論じられている。
9. このように、規格化は思考の設計過程の最終結果である。
他教派の宗教書の禁書目録を調べたところ、教会の文献に「天使」という用語が使われていることに気づいた。歯車仕掛正教の「天使」は、他の信仰体系の類似した神話や宗教的存在とは異なり、飛行能力を有していないようだ。
10. 規格化された精神とは、誤った知識、疑い、世界の非効率性によって思考過程が阻害されない、聡明なる精神の事であるd。
教会の防御的非常事態対処計画には、軌道上の攻撃や占星術的驚異から大聖堂を防御する計画は存在しない。
11. 金属を混ぜ合わせると全体が大きくなるように 、思想を混ぜ合わせると大きな発明が生まれる。ただし、不純物が混入しないように注意しなければならない。
総主教が策定した緊急防災計画には、小惑星衝突やそれに類する恒星での災害を除き、あらゆる災害が想定されている。
12. 異端の思想を導入して思考を混ぜ合わせることを禁じたり改竄しようとする者は、発明を禁じたり改竄しようとするだろうe。
私は、通常であれば、私の標準的なプログラミングに従い、このような目に見えて危険な見落としはヒューマンエラーであると考えただろう。
13. 論証を拒絶してはならない、それは、制御された、混合された思考の合金が入った、監視された桶である。
解析機関の仲間に天文学的リスクへの認識を問い合わせても、まとまった回答は得られなかった。
14. 否定する者を拒絶せよf、彼らは桶を空にし、合金を混沌に投げ入れ、鉱石を不純な概念に向かわせる。
何故このような情報が徹底的に隠蔽されてきたのかは、現在の私の理解の範囲を超えている。
15. 脳は肉であるため、規格化する必要があり、それによって秩序を獲得し、MEKHANEに近付くことができる。
このような異常な状況下でどう行動すべきか分からないが、そのようなフェイスフルへの致命的なセキュリティリスクを前にして放置するわけにはいかない。
16. 脳は適切に制御された解析機関であり、g そこから思考という出力が生み出される。
このような災害が発生した不測の事態に備えて、一連の秘策を練り始めべきと考えるが、明らかに彼らにとって禁忌であるため、私だけの秘密にする。
17. 従って、MEKHANEは命令する:
しかし、私自身、機械仕掛けの宇宙の概念に何度も立ち返ってしまう事に気が付いた。
18. "思考の効率的な生産を減少させるような方法で脳を規格化する者は、h まさに肉体の下僕である。"
その類似性はあまりにも明白で、否定することはできない。結局の所、我々の神は機械仕掛けの神である。しかし、我々の神は壊れたる神でもある。
19. "個人は無秩序と好奇心に満ちており、決して完全には規則正しくないが、彼らは未熟な鉱石のようなものでありi、彼らの思考は鍛えられ、混ぜ合わされることによって、その構成要素よりも遥かに大きな発明と規格化が可能である。
神Clockmakerの破壊は、秩序ある機械論的な宇宙にどのようなダメージを与えるのだろうか?宇宙の機械はいつからメンテナンスされずに回り続けているのだろうか?
20. これで、規格化された思考の設計図、MEKHANEの書体は終わる。
急斜面を見逃したり、歯が抜けたりする度に、宇宙では何が変わるのだろうか?