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連邦記録法に則り、以下に電子コピーを掲載
UIUファイル 1970-005: コードネーム "ウィズダム・サクセッサー"
概要: 当該容疑者は動物(人間以外)の知的水準を引き上げる超常能力を持つ。
名前: 日奉 柏(Isannagi Kashiwa)
変則性相互参照: 日本人、人間、動物、知性
身体的特徴:
性別 | 身長 | 体重/体格 | 人種 | 髪 | 目 | 特徴的属性 |
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 64インチ(163cm) | 147ポンド(67kg) | モンゴロイド | 黒色 | 茶色 | 左腕に狼の入れ墨 |
能力: 容疑者は沖縄県生まれの日本人であり、動物(人間以外)の知的水準を引き上げる超常能力を有している。多数の目撃記録からは、容疑者が意識的に当該能力を発動させることが示された。
目的/動機: 容疑者の動機は不明だが、ブリーダーとして活動している模様。
活動規範: 容疑者は通常、単独行動であり、能力を用いて犯行地点の動物数体に干渉する。
行動: 容疑者が高等教育を受けている点に注意すること。調べによると、容疑者は生物学の専門家であることが判明している。容疑者は他にも、儀式をトリガーにした超常能力を備えており、これは容疑者が製造した超常実体の1体と同一のものである(2005-052を参照)。能力の範囲と限界については今の所分かっていない。
容疑者が製造する超常実体について、遺伝や同種間のコミュニケーションで能力を継承できるかについては不明瞭である。犯行地域の生態系を保護するため、容疑者が造る超常実体は見つけ次第速やかに処分しなければならない。
石鉾: 日奉 柏は1970年、人に襲われ負傷したサルを超常実体に変化させた。当個体は5日後、石鉾を用いて襲撃者を殺害。容疑者の超常能力が証明された。
日本生類創研 開発資料I-007-X05: ウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズより提供された当該資料は、2005-052が容疑者によって造られた超常実体であることを裏付けた。
日奉一族: 大日本帝国異常事例調査局の拠点から見つかった資料によると、日奉一族はほぼ全員が特異な能力を有するとされる。しかしながら、メンバー間における名字以外の関連性は今の所はっきりしていない。
現状: 逃亡中
罪状: 動物に対する違法な改造および野生への投入、殺人
量刑: 無期限拘留
UIU活動記録:
1970年01月30日: 沖縄・石垣島において、容疑者の活動が初めて目撃された。5日後、警察は容疑者の製造した超常実体による殺人事案を把握した。
1972年01月01日: 国際正義および民族自主、人権平和の観点に則り、アメリカはサンフランシスコ講和条約で獲得した琉球の行政権を放棄し、日本国に返還した。これと同時に、UIUも容疑者に対する逮捕権を移譲した。捜査は現在、警察庁公安部特事課および日本超常組織平和友好条約機構がUIUに代わって続けている。また、UIUは沖縄本島の米軍基地を通じて、上述2組織に支援を行う旨を承諾した。
2004年04月01日: UIU捜査官が路上で農作物を売るネコを発見。容疑者の能力に暴露した超常実体と考えられる。現在、当該個体は財団が収容しており、彼らから提供された情報によると、当該個体は基礎的な算術と貨幣の知識、一定程度の日本語を習得しているとされる。
なお、販売されていた既知の作物はすべて、個体が小型の異常空間において栽培したものである。
2005年05月06日: UIU捜査官がトラックを運転できるネコを発見。容疑者の能力に暴露した超常実体と考えられ、この推察は収容後に証明された。
2005年05月26日: ウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズが容疑者の製造した超常実体を発見。UIUは人道主義と当該私財に対するWWSの所有権を尊重し、対象の処分権を放棄した。
2009年07月28日: 警視庁公安部特事課が「大日本帝国異常事例調査局」と称する極右団体を発見。当該団体は容疑者を捜索しており、その超常能力を利用して日本ファシスト勢力の復興を企図していた。UIUによる支援の下、特事課は当該団体の拠点を数カ所見つけると共に、容疑者に関するさらなる情報を得ることに成功した。