アイテム番号: SCP-CN-931
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-CN-931-1は無菌の生理食塩水循環槽中に浸されなければなりません。72時間周期で、SCP-CN-931の各器官の生理活性に対して循環検査が行われます。
SCP-CN-931-2は貴重古文献保存法に従って保存されなければならず、閲覧権限はレベル3/931です。
説明: SCP-CN-931-1は鉄製スタンドに固定された不完全な標本です。重量は約12.8kgであり、哺乳動物と同じ構造の生体システムを有していますが、各器官の構造は既知の生物と異なります。
SCP-CN-931-2は█枚の羊皮紙であり、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派に似た不明な文章が書かれています。
SCP-CN-931-2上にはSCP-CN-931-1の完全な姿(SCP-CN-931-1aと呼称)である、1体の生物の解剖学的構造が描かれています。1aと比べて、SCP-CN-931-1は生命活動の維持に必要ないくつかの器官が欠けていますが、含有する器官はすべて不明な方法で生理活性を保持しています。注意すべきこととして、欠落した器官は一部の既知の生物と同じ構造及び特性を有しています。詳細は表931-listを見てください。
補遺:
欠落した器官 | 対応する生物 | 器官の特性 |
---|---|---|
皮膚 | 八腕目の動物 | 当該皮膚は光を感知できる |
眼部 | ハト目の動物 | 当該眼部の網膜は強い磁場を感知できる |
… | … | … |
図形及び言語学的規則に基づいて、SCP-CN-931-2は解読されました。
SCP-CN-931-2にはSCP-CN-931-1の器官を別の生物(SCP-CN-931-3と呼称)の器官に完全に入れ替える実験方法が記載されています。この方法は以下の異常性を有しています。
1器官の移植後も、SCP-CN-931-1は依然として生物的活性を保持できます。
2SCP-CN-931-3はその器官が有する特性を持ちます。24~72時間の内に、SCP-CN-931-3と同じ生理的構造を持つ生物には対応するSCP-CN-931-1の器官が次第に発育し、いずれもその器官の特性を備えます。影響範囲はおおよそ種から目に及びます。
SCP-CN-931-2の一部欠落により、各器官の特性は判明していませんが、いずれも異常な競争的優位が現れています。実験記録931-a
実験日: 2006年█月█日
実験内容: SCP-CN-931-1の肺を███の肺に移す。
実験結果: 29時間後、すべての███の肺がSCP-CN-931-1の肺に置換される。███の肺は酸素を蓄え、███は浅瀬で20分以上活動できるようになった。41時間後、███は陸地での活動を開始した。
実験の結論: SCP-CN-931-1の置換効果が証明された。
事後処理: ███の活動を観測していた無関係な人員に対してクラスA記憶処理が行われた。同時に学術誌《██》によって███の絶滅が宣言された。
放射性核種による年代測定法
結果: 異常
異常の分析: 同じ羊皮紙に対してであっても、各測定法で得られた羊皮紙の年代には比較的大きな差異があり、最小値は700±120年、最大値は25000±3800年であった。羊皮紙が異常な元素の天然存在比を持つ環境で製作されたと推測されている。
DNAシークエンシング技術
結果: 異常
異常の分析: 羊皮紙上から3種のDNAが取り出され、いずれも既知の生物のものではなかった。羊皮紙の一部に暗赤色の同じ文字があり、制作者のマークであると推測されている。暗赤色の筆跡からは1人のモンゴロイド女性のDNAが取り出された。
インド・ヨーロッパ語族文字の分析
結果: 当該文字には孤立語の特徴が現れており、文法構造及び字母は英語及びドイツ語に近いものが比較的多い。文章中の命数法は十進法を採用しており、解析は完了している。
注: SCP-CN-931-2の文章中における一部の語形は既存の文字と同じであり、その内Sichern、Foundation、及びWitcheryの3語は何度も出現している。
SCP-CN-931-1欠落器官記録:
欠落した器官 | 対応する生物 | 器官の特性 |
---|---|---|
皮膚 | 八腕目の動物 | 当該皮膚は光を感知できる |
眼部 | ハト目の動物 | 当該眼部の網膜は強い磁場を感知できる |
… | … | … |
肺 | ███ | [データ削除] |
脳 | [編集済] | [編集済] |