SCP-CN-214
評価: +16

アイテム番号: SCP-CN-214

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-CN-214の外形が特殊なため、サイト-CN-14から派遣されたフィールドエージェントは現地自治体の衛生部門と協力し、「実験室のバイオハザード物質の予期せぬ漏洩の調査」というカバーストーリーのもと、SCP-CN-214と疑わしき幼苗の捜索を行い、可能な限り現地でそれを隔離し、焼却してください。サイト-CN-14に収容されているSCP-CN-214が凋落する兆候を見せた場合、捜索に当たっているフィールドエージェントは、凋落したオブジェクトの代わりとしてオブジェクトの幼苗を1株採取し、持ち帰ることが許可されます。SCP-CN-214の最大影響範囲がいまだに明らかになっていないことから、いかなる国もいかなる形式のオブジェクトを保有しないようにしなければなりません。

SCP-CN-214の成長がステージ2に達した場合、強制的にそれを移動/除去する試みはすべて禁止されます。同時に、最寄の財団サイトに連絡し、その成長の進行度に従って下記に掲載される特別収容プロトコルを実行しなければなりません。

ステージ1では、SCP-CN-214はまだ幼苗状態であるため、発見者は直ちに発見されたオブジェクト個体を焼却しなければなりません。また、学術誌や雑誌に「新種発見」と称して発表されたSCP-CN-214に関する記事はすべて撤回され、「馬鹿げたコラージュである」というカバーストーリーがインターネット上で流布されます。さらに、フィールドエージェントはオブジェクト発見地域周辺の一般市民を調査し、個人または団体がSCP-CN-214の個体または一部を保有していることが判明した場合、直ちにそれを押収し、保有者は特定・拘留された上、記憶処理を施されなければなりません。

ステージ2では、SCP-CN-214の根系内部の液体は流動を開始し、根系の表皮が脆くなるため、強制的な移動/除去は厳格に禁止されなければなりません。SCP-CN-214を覆いかぶせるように、PTFEにコーティングされた巨大テントが建設されます。テントの出入口は一つだけにし、またオブジェクトの成長に伴い天井を適宜高くしなければなりません。SCP-CN-214の影響に曝露した一般人は必要時に身元確認の上、テントへ入場することが許可されていますが、それ以外の時間帯においては、オブジェクトの影響範囲拡大を防ぐため、テントは厳重に密封されなければなりません。この段階では、財団は現地衛生部門と協力し、SCP-CN-214の影響下にある範囲を迅速に測定し、境界地点で隔離エリアを設置するなどで、関係者以外の立入を完全に防ぐ必要があります。現地の自治体によって、SCP-CN-214を中心とする半径20km以内の住民に対して避難命令が発令され、該当地域周辺の土壌中病原微生物のコロニー数及びSCP-CN-214-1の存在可能性は常にモニタリングされます。この段階においては、報道機関は「広域流行の真菌感染症」という名目を使って、一般人がSCP-CN-214に近づかないように警告することが許可されています。

ステージ3では、SCP-CN-214の成長は停止します。PTFEテントの内部では、SCP-CN-214-Aを収容するための臨時収容所が設置されます。この段階では、SCP-CN-214が収容されているテントに入場するすべての職員は、標準的なバイオハザード対策用防護服の着用を義務付けられます。隔離エリア内で一般人と交流を行う際は、SCP-CN-214に対してネガティブな発言を控え、衝突はなるべく避けるようにしてください。

ステージ4は、SCP-CN-214が50%消耗したことを意味します。この段階では、医療スタッフは隔離エリア内へ侵入し、一般人の被影響者を麻酔、安楽死させてください。死体は残りのSCP-CN-214とともに密閉環境で焼却され、燃焼の残留物は密封された袋へ収集された上、サイト-CN-14で集中的に処理されます。同時に、対外的には「高致死率感染症の流行が収束した」と説明してください。隔離エリアと立入禁止エリアは保留され、財団によりオブジェクトの残留物がないかどうか定期的に調査されます。エリア内のSCP-CN-214がすべて処分されていることが確認できた場合にのみ、一般人に開放されますが、定期的な調査は引き続き行われます。

ステージ5特別収容プロトコルが表示されます

ステージ5は、SCP-CN-214がステージ3に達するよりも前に、財団により早期発見・収容されなかったことを意味します。この際、SCP-CN-214による影響はもはや制御できないものとみなされ、全世界の財団サイトはXK-クラス標準準備体制に入り、下記掲載の特別収容プロトコルを一斉に実行します。

1. SCP-2000は活性化され、いついかなる時でも起動できるように待機状態が維持されます。

2. 指名された職員は標準的なバイオハザード対策用防護服を着用した上で、SCP-2000へ向かい、SCP-2000が起動されるまで待機を命令されます。

3. 財団は各国政府に、軍需物資をすべて処分するよう通達します。これは、影響を受けた各国が武器を使用して残りのSCP-CN-214を争奪することを防ぐためです。

4. いかなる団体・個人でも、SCP-CN-214の情報を共有することが許可されます。ただし、財団の組織と性質に関する情報はすべて検閲、削除されます。

5. 医療機関はすべて稼働を停止し、被影響者との衝突で負傷した軍隊及び個人を治療するため医療スタッフを派遣します。

6. ステージ2に進行した地球上全てのSCP-CN-214を可及的速やかに捜索し、その周辺の曝露地域を可能な限り隔離します。SCP-CN-214の散布する胞子が幼苗の成長を早める効果があると判明しているため、ステージ1の幼苗は直ちに焼却されなければなりません。

7. 曝露地域と非曝露地域の間の一切の交通手段の運用は禁止されます。これは財団のサイト間移動に対しても適用されます。

8. 鳥類など遠距離移動が可能な生物を捕殺し、胞子が非曝露地域に運ばれるのを防ぎます。

9. 非曝露地域は、外周に三重の隔離エリアを設け、被影響者の侵入を防ぎます。しかし、SCP-CN-214-2の性質が特殊なため、毎週、地域内の住民に対して全面的な検査が行われます。体内にSCP-CN-214-1が出現した住民は、毎週末に安楽死させられ、その死体は焼却されます。

10. 地球上の曝露地域が80%を越えた場合、財団は非曝露者を新たに保護する努力を放棄し、既に隔離された地域の守備、及び地域外の被影響者による暴動の鎮圧に努力の重点を置きます。

説明: SCP-CN-214は樹木の形をとる、未知の粘菌の集合体です。幼苗の高さは約0.3メートルで、記録上で最大の成体は高さ15メートル、樹冠の幅は20メートルに達します。SCP-CN-214はあらゆる環境に対し、極めて強い適応性を見せており、いかなる地域でも定着し、正常に成長することが可能です。

SCP-CN-214の構造は主に、樹幹状の構造と樹根状の構造の2つに分類されます(以後、それぞれ樹幹・樹根と呼称)。樹幹の外観は人体の肺の血管構造を模しており、オブジェクトの成長につれて、肺の毛細血管に似た樹枝を出現させます。また樹根については、人体の手部の血管構造を模しており、根部の表皮は半透明で、内部では暗紅色の液体が流動しています。生化学的な分析によると、この液体の中には赤血球および結核菌・ペスト菌・炭疽菌など、数多くの高い致死性を有する病原菌が含まれています。

SCP-CN-214-1は未知の粘菌です。オブジェクトの外層組織は、摂氏60度以下の環境において硬化する特性を有しており、寄り集まってSCP-CN-214を形成します。オブジェクトは固定した周期で分裂生殖を行い、SCP-CN-214を"成長"させます。オブジェクトが人体に侵入した場合、硬化した組織は分解され、同時に驚異的な分裂/分化能力を発現させます。この時、オブジェクトは体内にある潜在的、あるいは既に発病している疾病/症状を捜索し、該当部分の細胞および組織に変化して、病変部位に置き換わる、またはそれを除去することで疾病/症状を治療する作用を発揮します(詳細は実験ログSCP-CN-214-Aを参照してください)。しかし、一旦オブジェクトが人体に侵入すると、免疫系に対して様々な規模の損傷をもたらします。損傷の規模は体内にあるオブジェクトの個体数と比例の関係にあります。

通常、SCP-CN-214は約3年の成長サイクルを有します。特徴の違いから、成長サイクルは以下の4段階に分類されます:

ステージ1: ステージ1はSCP-CN-214の幼苗状態です。この段階では、SCP-CN-214の樹幹は樹枝を生じさせておらず、同時に根部の液体も半凝固状態となっており、手部状の構造は完全に開かれた状態に見えます。この時、SCP-CN-214は外界に対して能動的な影響を及ぼさず、SCP-CN-214を移動させた場合も、いかなる不利な状況を引き起こしません。

ステージ2: ステージ2はSCP-CN-214の成長段階です。この段階では、SCP-CN-214は活発に成長し、樹幹に肺の毛細血管に類似した樹枝を生じ始め、根部の表皮の色は明らかに薄くなっていき、内部の液体は流動を開始します。そのため、この段階のSCP-CN-214を移動させるあらゆる試みは、組織の大部分の損傷と、根部の断裂を引き起こし、内部にある危険度の高い病原体の流出を招きます。この段階に入ると、SCP-CN-214は外部に向けて、ある種の"胞子"(後に、硬化したSCP-CN-214-1個体と判明)を放散し始めます。放出された胞子は極めて長い寿命を持っており、あらゆる経路で拡散します。現在、その最大飛散距離として、チリで生息するSCP-CN-214がカナダのバンクーバー市の市民に対して影響を与えた例が記録されています。SCP-CN-214の胞子が人体に侵入すると、脳神経および免疫系に定着し、影響を受けた対象は「未だかつてない爽快感」を感じるとともに、この感覚は最も近辺に存在するSCP-CN-214個体にもたらされたものであると帰結し、それに対して崇拝の念および保護したい欲望を抱きます。隣接するSCP-CN-214間の距離は平均して100キロメートルとなっているため、被影響者は必ずしも影響をもたらした個体を保護する訳ではありません。

ステージ3: ステージ3はSCP-CN-214の成長が停止してから、組成の50%が消耗するまでの期間です。この段階では、SCP-CN-214の手部状の根部は握り拳の状態へと完全に変化します。継続して胞子を散布しているものの、影響範囲がステージ2の最大飛散距離を超過することはありません。この時、SCP-CN-214の本体付近には1体の人型実体(SCP-CN-214-2)が出現します。SCP-CN-214-2は被影響者の面前にも現れ、被影響者に対し、SCP-CN-214の樹枝を湯で煎じ、飲むように促します。この過程は阻止不可能であることが証明されており、SCP-CN-214-2は任意の被影響者の元に到達できると推測されています。この段階に至ると、SCP-CN-214-1は被影響者の免疫系に対し、最大規模の損傷をもたらします。また、脳神経への刺激も継続して行われており、被影響者はSCP-CN-214に対して依存するようになり、その他のあらゆる人為的な医療手段を拒否します。被影響者のSCP-CN-214に対する保護欲も顕著に高まり、SCP-CN-214に対するいかなるネガティブな発言も、被影響者の暴力的挙動を招きます。

ステージ4: ステージ4はSCP-CN-214の組成の50%が消耗した後の段階です。この段階では、SCP-CN-214の根部の液体は完全に凝固し、胞子の拡散も停止します。SCP-CN-214-2もこの段階で消失します。この時、被影響者はSCP-CN-214に接触した他の人物に対して極めて高い攻撃性を示し、SCP-CN-214を獲得するためにあらゆる手段を講じます。この段階になると、大部分の被影響者はSCP-CN-214を争奪する際に起こした衝突により、死亡します。また、SCP-CN-214が完全に消耗すると、影響範囲内にある全てのSCP-CN-214-1個体も死亡します。存命の被影響者についても、深刻な免疫系の障害により、全員が死亡します。外部からの医療的補助の試みは、対象からの激しい抵抗を受けることが証明されており、被影響者が自殺に至ることもあります。

SCP-CN-214-2は70歳前後に見えるギリシャ系男性で、自身を"ヒポクラテス"と称します。SCP-CN-214-2はSCP-CN-214の影響を受けた人物の元へ、妨害を受けることなく辿り着くことが可能で、対象の母語を流暢に用いて、"ヒポクラテスの樹"の治療効果を宣伝します。同時に複数のSCP-CN-214株が発生した場合、それぞれの株ごとに1体の独立したSCP-CN-214-2が生成されます。後の研究から、SCP-CN-214-2の発言は被影響者に対して、精神影響を与えることはないと判明しています。しかし、実体との交流を経た被影響者は、いずれもSCP-CN-214に深い畏敬と信頼の念を抱くようになります。特筆すべきこととして、SCP-CN-214-2は被影響者でない人物に対しては、踏み込んだ交流を行おうとしない傾向にあります。インタビューSCP-CN-214-Cの実施以降、さらなる交流の要求については却下されます。

SCP-CN-214が初めて確認されたのは、中国浙江省[編集済]です。異常な植物崇拝を行うカルト教団が財団エージェントの高い関心を招いたことから、迅速にSCP-CN-214の最大影響範囲が測定され、現地での収容が実施されました。その後、世界各地のアノマリー記録を調査した結果、SCP-CN-214は数百年前かそれ以前の時点で既に存在しており、また、SCP-CN-214は前兆無しで、あらゆる地点に出現できることが判明しました。この特性について、現在有力視されているFenrir博士の仮説では、SCP-CN-214の種子は人間に吸入されなかった胞子が分化して作成したものだとされています。仮説の証明にはさらなる研究が必要です。

実験日: 2016年1月12日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-14719、男性、24歳。流行性の風邪に罹患中。SCP-CN-214を顆粒にして服用。

担当者: Fenrir博士

実験結果: 1日後、患者の症状が消失。生化学的な分析によると、SCP-CN-214-1は対象の体内に侵入してからの3時間に渡り、爆発的な分裂・増殖を行い、免疫細胞的な構造に変化した後、風邪ウイルスに対する高い効果を示す未知の抗体を生み出し、1時間以内に対象の体内にあるウイルスを完全に除去した。2日後、対象の免疫細胞の数は著しく減少した。対象は「またこういう治療を受けたい」と話した。

実験日: 2016年1月14日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-23989、男性、37歳。ウイルス性肝炎によって肝臓組織が壊死を起こしている。SCP-CN-214の顆粒を服用。

担当者: Fenrir博士

実験結果: 患者の肝臓は3日後に完全回復した。レントゲン及び生化学的分析では、SCP-CN-214-1は対象の体内に侵入してから6時間後、爆発的な分裂・増殖を行い、そのうちの半数がマクロファージに似た構造へと変化した。5時間以内に、壊死した組織は全て取り除かれた。残った個体は肝細胞に似た構造に変化し、健康な組織と結合。その後、拒否反応が起こることはなかった。また、対象の肝臓部にある多能性幹細胞の数が著しく減少した。対象は「いまだかつてないくらい身体が軽い」「週に一度、顆粒を服用したい」と供述した。

実験日: 2016年1月25日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-39871、男性、44歳。抑うつ症を患っており、SCP-CN-214の顆粒を服用。

担当者: サイト-CN-34客席研究員Hannah博士

実験結果: 患者は依然として軽度の落ち込みや睡眠障害を維持しているものの、抑うつの症状は目に見えて改善しており、リアルタイムでの神経電位の分析では、患者の外側手綱核の放電数が著しく低下しており、またNMDAR濃度も低下した。対象は「生活が楽しくなってきている」「SCP-CN-214の顆粒を定期的に服用して、治療に役立てたい」とした。後に行われた解剖から、患者の異常な放電をしていた神経が分化後のSCP-CN-214-1に取って代わられていたことが判明した。

わあ......これは凄い効き目ですね。サイト-CN-34に少し持ち帰っても良いでしょうか?——Hannah博士
続報: Hannah博士の要求は却下された。その後、Hannah博士はサイト-CN-14に2日間滞在し、食堂の醤爆魷魚イカの甘みそ炒めの在庫を一掃した。

実験日: 2016年3月4日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-87936、男性、64歳。早期パーキンソン病を患っており、SCP-CN-214の顆粒を服用。

担当者: Fuban博士

実験結果: 患者の震顫と運動障害は1週間後に明らかに改善しており、一ヶ月後には症状がほぼ快復した。対象は「体がかなり軽くなった」と供述しており、「もっと顆粒剤がほしい」と訴えた。後の解剖では、患者の中脳部に死亡したドーパミン作動性ニューロンがすべて消失、分裂・増殖したSCP-CN-214-1がニューロンに似た構造へ分化し、病変部位の代わりに機能を果たしていたことが判明した。

実験日: 2016年6月2日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-47813、男性、22歳。肝臓にエキノコックス症を罹患しており、SCP-CN-214の顆粒を服用。

担当者: Fenrir博士

実験結果: 患者の症状が2週間後に完全に消失。リアルタイムでのレントゲン検査では、SCP-CN-214-1が分裂・増殖した後、一部の個体が1日内に有鉤頭節に変化した。それらは体外に通じる穿孔を作り、嚢胞液をすべて排出した上、さらに組織へ分化し包内腔を補填した。また、一部の個体はウズムシに似た構造へ分化し、嚢胞組織と娘嚢胞などを消化した後、一斉に体外へ排泄された。残りの個体は、肝臓細胞へ分化し、健康な肝臓組織と結合して機能を発揮した。対象は「ほぼ何も感じないまま快癒した」と供述、その後数度にわたりSCP-CN-214顆粒の提供を要求した。

実験日: 2016年11月21日

実験場所: サイト-CN-14病理研究センター

実験対象: D-86899、男性、40歳。事故で左腕の肩関節以下部分を失っており、SCP-CN-214の顆粒を服用。

担当者: Fenrir博士

実験結果: 患者の左腕は半年後、完全に回復し、正常な機能を有していることが観察された。リアルタイムでのモニタリングによると、最初の1ヶ月間で、硬化したSCP-CN-214-1により左上腕骨がゆっくりと形成されていた。その後の2ヶ月間、上腕動脈・上腕静脈・正中神経から深部の血管や神経が構築され、一部の個体は表層の血管と神経に分化していき、最後の1ヶ月では皮膚が再構築された。生化学検査の結果、対象の左腕が完全にSCP-CN-214-1によって構成されており、通常の機能を有していることが判明した。対象は腕の調子がいいと述べており、「SCP-CN-214の顆粒を手に入れるためならなんだってする」と供述した。

続報: SCP-CN-214の驚異的な治療能力を鑑みて、Fenrir博士により、サイト-CN-14内部でSCP-CN-214を利用する申請が提出された。申請が許可されたが、SCP-CN-214の利用はDクラス職員の治療に対してのみに限定された。サイト-CN-14はすべての利用者を記録すること、及び被影響者による暴動を防ぐため、ステージ3で終了措置をとることを義務付けられた。また、サイト-CN-14所属の職員に対しては、潜在的な被影響者が出ないように定期的に健康診断を実施しなければならない。

前記: 2015年3月、財団所有の低高度衛星が中国貴州省銅仁地区の梵浄山付近[座標編集済]にて、すでにステージ3に突入したSCP-CN-214個体を観測した。その位置が山脈の内側だったため、オブジェクトの影響範囲は付近の新業鎮・普覚鎮のみに留まった。介入されなかった状態でステージ3に達したSCP-CN-214を観測したのが初めてだったことから、Fenrir博士の手配で、サイト-CN-14所属のレベル2職員である林国謙研究員と周志俊研究員の2名が曝露地域へ侵入、状況が許す限り下記情報の収集を行うように派遣された。
1. SCP-CN-214が被影響者の生活でどのような役割を果たしているか
2. 被影響者はSCP-CN-214を地域外へ拡散させようとしているかどうか
3. SCP-CN-214-2は曝露地域内で、ある種の指導者的な役割を担っているかどうか

胞子の影響にさらされるのを防ぐため、両名は標準的なバイオハザード物質対策用防護服を着用し、携帯用酸素ボンベ、手持ちビデオカメラと無線通信機器を携行。Fenrir博士はサイト-CN-14で、無線を通じて両名とリアルタイムで交信し、撮影された内容の受信を行う。予期せぬ事態が発生した場合、両名は速やかに烏羅鎮に設置される臨時バックアップポイントへ向かい、同時に烏羅鎮の全住民には政府命令を装った松桃県への一時避難命令が発令される。

探索ログSCP-CN-214-B 無線通信会話記録

日付: 2015年3月14日

Fenrir博士: 探索チーム、ただいまより通信テストを行う。聞こえたら返事してくれ。

無線で約15秒の沈黙。

周志俊研究員: Fenrir博士、感度良好だ。指令ははっきりと聞こえている。

Fenrir博士: 了解だ。いま調子はどうかね?辛いとか感じるかい?

林国謙研究員: サイアクだ。 (小言を呟く) 親知らずが痛ぇのに、歯医者の予約もすっぽかしてこんな山ん奥まで...お前も一緒に来たらどうだ?

Fenrir博士: Fubanに止められなかったら、とっくに酸素ボンベを背負って君たちと一緒に突入しているところだ。

林国謙研究員: 言い訳はよせよ、筋金入りの引きこもりのくせに。(息を吸い込む音)

Fenrir博士: 変な肩書きはいらないよ。さて、閑話はここまで。普覚鎮に侵入しているようだね。周辺になにか変なところはあるか?

周志俊研究員: とても静かだ。何事もないように見える。変といえば、逆に私たちの方がそうだ。通行人はみな私たちを見て、写真を撮っている。いまの位置からはSCP-CN-214が見えないが、山のほうから複数の住民が台車を引っ張ってきている。何かを持ち帰っているところのようだ、近づいてきたら確認しよう。

無線で約42秒の沈黙。画面には何名かの老人が映る。老人たちは台車を引っ張って近づいてきて、怪訝そうな眼差しで両名を見ている。

林国謙研究員: 台車にあるのは白い枝だ。麻ひもで束ねられていて、綺麗に並べられている。(歯を舐める音) 住民は同じ方向に向かっているようだ。いま俺たちが後をつけているが、彼らはどうやら俺たちと言葉を交わすつもりがないようだ。

Fenrir博士: 分かった。気をつけてくれ。敵意を感じたらすぐ追従を止めるように。

林国謙研究員: 了解。

Fenrir博士: SCP-CN-214-2の個体を確認できるか?それとも、それはSCP-CN-214の周辺に留まっているのか?

周志俊研究員: いまはまだ視認できていない。それに関する情報もだ。SCP-CN-214-2は特に被影響者の日常生活に想定以上の影響を与えていないと思う。しかし...

無線で約4秒の沈黙。画面には、色鮮やかな絵の描かれた壁が映る。

周志俊研究員: どうやら小学校の塀のようだが...これを見てくれ。この不思議なシルエットはまるで...

Fenrir博士: まるでSCP-CN-214のようだ。信じられない...彼らはSCP-CN-214を崇めているらしい。まさに我々の祖先が神に捧げる壁画と同じような絵だ。

林国謙研究員: 悪い、もう行かないと。老人たちとはもう随分と距離が空いてしまった。台車を引っ張ってるのになんであんなに速いんだ? (罵声)

無線で約2分間の沈黙。

周志俊研究員: 状況が想定以上に恐ろしいようだ。街中にいる住民は誰もが元気にあふれている、恐怖すら感じるぐらいにな。女性たちはオブジェクトの枝で作られたアクセサリーを身につけていて、子供たちもノートにSCP-CN-214にもたらされるという明るい未来について落書きをしている。街全体がのどかな雰囲気で、まるでSCP-CN-214にあらゆる苦痛を取り除かれているみたいだ。

Fenrir博士: 表面上ではな。いずれにしても、ステージ4に達すると、みな免疫系不全で命を落とす運命にある。まったく、可哀想な連中だ。これがSCP-CN-214の人間に対する強制力か......美しい 幻想ゆめを与えておいて、最後には見捨てるとはな。

周志俊研究員: 引き続き前進する。目的地に到着次第、再度通信を行う。

無線で約23分間の沈黙。探索チームは市場らしき場所に到達。

周志俊研究員: どうやらここは市場のようだ。売っているものは野菜、果物、惣菜と外の市場とはほぼ変わらない。ただ、通常の店を何軒か通り過ぎると、必ずSCP-CN-214の製品が売られている店が現れる。 (少し止まる) 棒状の生薬がある。食材か、煎じ薬として使われているみたいだ。輪切りにされたものも...こっちはトローチ剤として使われているのか。散薬もあるようだ。SCP-CN-214はここで実に多種多様な使い方が開発されているらしい。しかし、製品の包装はどれも粗悪なものだ、散薬に至ってはペットボトルで売られている。見た感じだと、これらの製品はどうやら外の人間向けではなく、現地で消費されているだけのようだ。私は、 (突如、騒音が響く) 林!何があった?返事してくれ! (軽い咳の音)

林国謙研究員: こっちのおばあさんが、彼女の淹れた「お茶」を私に飲んでみてほしいと薦めているところだ。私の拒否に対してたいそう不思議がっているように見える。 (罵声) 自分が飲んでいるものがいかに気色悪いものなのか知っていたら、分かってくれるはずなのにな。 (激しい衝突音) おい、何しやがる!

Fenrir博士: 林国謙研究員!直ちにその場を離れろ!

周志俊研究員: 林、こいつらを刺激するな!すでにステージ3に達しているSCP-CN-214だ、このままじゃこいつらが攻撃的になってしまう! (咳の音)

林国謙研究員: わかってる!いま包囲から脱出を試みているが、こいつら次から次へと押しかけてきやがる!女たちが私の防護服を引きちぎろうとしている、酸素ボンベもどこかにいってしまった! (騒音)

Fenrir博士: 林国謙研究員、気をつけろ!防護服は単に胞子の侵入を防ぐものであり、攻撃からも守ってくれるわけではないんだ!

林国謙研究員: 道理で妙に薄っぺらいと思った! (引きちぎられる音) クソ!首の部分の防護服が千切られてしまった!手で塞ごうにも女たちに引っ張られてうまくできない!男たちもなにかで背中を殴ってきている! (叫び声) 肩甲骨が外れそうだ!背中から血が出ているように感じる、私は...

無線で約20秒の沈黙。カメラが地面に落ち、のち映像信号が途絶。

周志俊研究員: 林!大丈夫か!返事してくれ!

林国謙研究員: なんか...辛いのが飛んでいったみたいだ。歯の痛みも和らいできた。おお、水を持ってきてくれる優しい方がいる...

周志俊研究員: アレを飲むんじゃない! (罵声) 畜生!私の方にも近づいてきやがった!Fenrir博士、普覚鎮からの即時離脱を要請する!

Fenrir博士: 許可する!研究員、すぐ烏羅鎮のバックアップポイントへ向かうように。林国謙研究員は...おそらくもう置いていくしかないようだ。

周志俊研究員: わかっている。わかっているとも。 (途切れ途切れの泣き声) あいつが財団に入ってからずっと私が面倒を見てきた。私にとって実の弟のようだった...クソが!今日はあいつを歯医者に連れて行くはずだった (荒い呼吸音) 脚部の防護服がクソ野郎どもに切られた。配線も逝っちまったみたいだ。 (ノイズ) Fenrir博士、烏羅鎮の方......く......おし......れ (持続的なノイズ)

Fenrir博士: 周志俊!周志俊研究員!状況の報告を!

無線で約2分間の沈黙。

Fenrir博士: クソッタレ!

林国謙研究員: (理解不能な呟き) 残念だったな。一杯奢ってやりたかったのに。

Fenrir博士: 林国...いや、お前は林国謙じゃない。お前は誰だ!

林国謙研究員: 我は医神アスクレーピオスの子孫、医学の父である。 (理解不能な雑音)

Fenrir博士: なん...だと?どういう意味だ?

林国謙研究員: 我はどこにでも存在し、なにごとも成し得る。 (信号の歪み)

Fenrir博士: なにを言いたい?

林国謙研究員: 我は此の地に居り、 (信号の歪み) 、彼の地にも居る。そなたは我を見たこともあるだろう。

Fenrir博士: なにが目的だ?

林国謙研究員: 医者は生涯を通じて、人を救い続けなければならぬのだ。(持続的な歪み)

Fenrir博士: お前は、ヒポ...

通信途絶、記録が終了。

続報: 事件発生の3日後、周志俊研究員が未だに烏羅鎮へ帰還していないことを受け、臨時バックアップポイントから15人の捜索チームが派遣された。烏羅鎮を中心に周辺の捜索を行った結果、2015年3月19日に盤信鎮の北西方面で気絶状態の周志俊研究員を発見した。簡易的な消毒措置を施した後、研究員はサイト-CN-14へ運ばれ、その間も覚醒しなかった。診査の結果、研究員の肺の一部組織はSCP-CN-214-1に置き換わっており、後頭骨には死に至らせるのに十分な鈍器による損傷が残っていることが判明した。なお、当研究員のポケットから、下記のメッセージが書かれた紙切れが発見された。

自分がいまどこにいるのかわからない。近くに村があるらしいが、なるべく近づかないようにしなければならない。自分の肺炎は多少楽になったみたいだ。まったく、恐ろしいことだ。これからあのイカれた連中と同じようになると思うと、身震いする。SCP-CN-214は、私にかつてない恐怖を味わわせてくれた。そして我々は、まさにサイト-CN-14で世界終焉へ導く幼苗を育てている。意識が消えかかっている。なんとか、ああなる前に自分の気を失わせる方法を見つけないと。Fenrir、我々は止めなけ (判読不能)

診査後、周志俊研究員の安楽死が行われた。SCP-CN-214の使用により、Dクラス職員の再利用率が著しく向上したため、SCP-CN-214の使用停止を促す提案は財団上層部に否決された。Fenrir博士はその後の一週間ひどく落ち込み、周志俊・林国謙両名の写真を事務机の上に置いた。

前記: 3月15日の探索作戦後、Fenrir博士は記録上のSCP-CN-214-2個体による難解な言動を調査するとして、サイト-CN-14の3号別棟に一時収容されているSCP-CN-214-2個体へインタビューを行うように要請。要請は許可され、2015年4月2日にSCP-CN-214-2のインタビューを行った。インタビューの間、Fenrir博士は標準的なバイオハザード対策用防護服を着用し、不測の事態に備え、収容室外には警備員を2人配置しなければならない。インタビューの内容は、室内に設置されている録音機器によって記録される。インタビューの内容は以下のとおり。

Fenrir博士: さて、会えて嬉しいよ、SCP-CN-214-2。これからはいくつか質問をさせていただこう。どうか真面目に答えてくれ。

SCP-CN-214-2: そなた、泉門が閉鎖しておらぬようだ。

Fenrir博士: 悪いが、その話はまた今度にしてくれ。それ以上話題をそらすのはやめていただこう。

SCP-CN-214-2: しかし、そなたの泉門が閉鎖しておらぬのだ。我にいい薬があるのだが、もしよろしければ、喜んで差し上げようではないか。

Fenrir博士: その万能薬とやらをしまっておけ、じじい。私も医者だ。自分の泉門が閉鎖していないことなんざとっくに分かっている。大泉門と小泉門が閉鎖不全で、前頭骨から後頭骨にわたって縫合が離開していることもな。

SCP-CN-214-2: おお!そなたも医者だったか、誠に奇縁だ。しかし、そなたはひどく無礼ではないか。敬語も使わなければ、我をじじいと呼ばわりとは。

Fenrir博士: その無意味な傲慢もしまっておくんだ、SCP-CN-214-2。お前はただSCP-CN-214と共に発現する異常個体にすぎない。

SCP-CN-214-2: 異常だと?我はアスクレーピオスの継承者にして、この世のあらゆる医学の父ヒポクラテスである!

Fenrir博士: そのお方はすでに何千年前に亡くなられている!彼の肉体は、とうの昔にコス島と一体化しているのだ。お前は?あれほどの分身を作り出しておいて、とても凡人の為せる技とは思えないな。

SCP-CN-214-2: 我もまた神の血筋である。ましてや、神より授かりし贈物の守護を預かる身だ。 (満足げな微笑)

Fenrir博士: 神の贈物?SCP-CN-214がこうだと?地獄の樹枝の間違いではなく?

SCP-CN-214-2: つくづく無礼な者だ。あれはパナケイアの化身である。我は生涯を通じて、彼女を人々に授けてきた。病魔を永遠に駆逐するために。

Fenrir博士: 万能薬、か...だが、あれが人々を救ったとは思えないな。逆に、あれは死をばらまいている。お前は人々を害し、死に導いたのだ。

SCP-CN-214-2: 我が父なる神アポローンに誓ったのだ!悔いなどない!

Fenrir博士: ならば問おう!SCP-CN-214の凋落を見たか?それとも、お前はただ逃げているのか?

SCP-CN-214-2: 見たこともあるのだ。だが、二度と目にしたくはない。彼女が凋落する前に、我が去るのだ。

Fenrir博士: 自分自身の失敗から目をそらしているのか?それでもSCP-CN-214は失敗作であると認めたくはないのか?

SCP-CN-214-2: パナケイアは完全である...我が失敗したのではない。ただ人々の貪欲に負けているのだ。我に非などない。

Fenrir博士: どういう意味だ?理解できない。

SCP-CN-214-2: パナケイアは凋落する。だが、1株凋落するごとに、1株が新たに芽吹き、延々と続くのだ。

Fenrir博士: なら、なぜ...

SCP-CN-214-2: あの狂気じみた民衆を目にしたのであろう?千年前からなにも変わっておらぬ。彼らは目にした幼苗をすべて手折り、神の恵みを自分のものにしようとする。この状況も、この欲の深さに負けることも、想定していなかったのだ。

Fenrir博士: しかし、それをより完全なものに改良することはできたはずだ。お前の患者のせいにするべきではない。

SCP-CN-214-2: 我々とて、万能ではない。完全な作品にも、瑕疵が存在するのだ。我々にできるのは、ただ力を尽くして補うのみ。

Fenrir博士: 私はとても納得できないが。最後に、「医者は生涯を通じて、人を救い続けなければならない」という言葉についてだが、"The Doctor"という組織をご存知で?

SCP-CN-214-2: もしや "Ίατρός イアトロス"のことか?それは我が祖父から伝わり、我が祖父もまたクスシヘビから伝わったという。我にとって、その信条はこの上ない栄誉であり、生涯全うすべき悲願でもある。医者は生涯を通じて、人を救い続けなければならぬのだ。

Fenrir博士: 本当に全うしたのか?お前の成果とやらで死んでしまった人がどれだけいるかわからないのか?

SCP-CN-214-2: パナケイアは完全なのだ...

Fenrir博士: お前は自惚れているだけだ。その誇りは、もはや視野を狭めるもの以外なんでもない。

SCP-CN-214-2: パナケイアは完全なのだ...人の貪欲に負けたに過ぎぬ...

SCP-CN-214-2が沈黙したため、インタビューは中止になった。これ以降、再度のインタビューについてはすべてSCP-CN-214-2に拒否されたため、対象と意思疎通を図る要求はすべて却下されている。

2014年7月17日、アイスランドのシンクヴェトリル国立公園にてSCP-CN-214と思しきものの描かれている陶器が発見されたという通報が入り、研究を名目に財団がそれを確保しました。陶器の中には、激しく損傷された巻物が存在しており、サイト-CN-14所属の言語学者による解析の結果、アイスランド語の歌謡が書かれていることが判明しました。以下は翻訳された歌謡の内容です。

(判読不能のため前略)

白き樹が山間に育つ
皆火を囲み歌え笑え
慈悲深き医者に授かりし物
かくて病に逃げ場は無からん
この御方名をばヒポクラテス
心根優しく人柄穏やか
故郷を愛すより樹を愛せ
神樹よ恵まれし人々に健康をもたらさん

白き樹が山間に育つ
皆火を囲み歌え笑え
神樹の枝をすりおろし
蜂蜜酒に入れれば香り立つ
この神樹名をばパナケイア
飲めば力がみなぎる
故郷を愛すより樹を愛せ
神樹よ恵まれし人々に健康をもたらさん

白き樹が山間に育つ
皆火を囲み歌え笑え
神医の仁徳讃えられん
生涯を尽くし人を救う
この慈悲名をばイアトロス
美徳を携え誉れあれ
故郷を愛すより樹を愛せ
神樹よ恵まれし人々に健康をもたらさん

(判読不能のため中略)

白き樹が山間に育つ
皆火を起こし叫べ血流せ
神樹の枝葉いと得難く
人々は渇望に駆られん
(判読不能)
霊薬の為互い争い合う
故郷を愛すより樹を愛せ
神樹よ哀れな人々に死亡をもたらさん

(以降、内容が欠損)

Footnotes
. フッ素樹脂(テフロン)。バイオハザード物質対策用防護服によく使用される素材でもあります。
. ここまでの過程は通常2年間以上の時間を要します。
. 必ずFenrir博士及びFuban博士が含まれます。
. それぞれ結核・ペスト・炭疽症の原因となる菌です。
. 後に死体検案を実施した所、被影響者の体内のリンパ細胞およびマクロファージの数が著しく減少していました。Fenrir博士はSCP-CN-214-1がこれら2種類の細胞を体内における主要な栄養源としているものと推測しています。
. 既知のリンパ細胞とは明らかな相違点が観察されます。
. NMDA型グルタミン酸受容体。抑うつ症における神経病理的原因と直接的な因果関係を有していることが判明している。
. ドーパミン作動性ニューロンの変性・死亡はパーキンソン病の直接的な誘因とされている。
. この実験で、SCP-CN-214は多能性幹細胞と全く異なるプロセスで機能していることが判明した。
. 高さ約2494 m、その隔絶された環境でごく少数の胞子しか周辺地域へ拡散しなかったと考えられる。
. 訳注: 「鎮」は日本の行政区分における「町」に相当。
. 訳注: 新生児の頭蓋骨の境目。左右の前頭骨と左右の頭頂骨とに挟まれた菱形のものを大泉門、左右の頭頂骨と後頭骨との間の三角形のものを小泉門という。成長に伴い、通常では1歳半前後になると閉鎖するが、まれに閉鎖遅延や閉鎖不全が起こる。
. アスクレーピオス(Aesclapius)、ギリシア神話における医学の守護神。アポローンとテッサリア王女コロニースの子。
. パナケイア(Panakeia)、ギリシア神話における癒しの女神。万能薬の象徴でもあり、アスクレーピオスの娘。
. ヒポクラテスの誓いでは「私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。頼まれても死に導くような薬を与えない。(訳: 小川鼎三)」との誓約がある。Fenrir博士は、SCP-CN-214は誓いに反するものであると判断している。
. 古代ギリシア語で医者の意。
. 伝説では、アスクレピオスはクスシヘビが死んだ仲間の体に薬草を置いて蘇らせたのを見て、ヘビに治癒の力があるとした。クスシヘビはアスクレピオスの杖の由来でもある。
. ここでは"The Doctor"を指していると推測されます。
ページリビジョン: 5, 最終更新: 10 Jan 2021 17:18
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