張博士が収容前に自宅で撮影したSCP-CN-1880
アイテム番号: SCP-CN-1880
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-CN-1880は実験が実施されていない場合、サイト-CN-██のロッカーに保管され、実験以外の用途で保管場所から持ち出す事は認められません。SCP-CN-1880に液体を注ぐ事はオブジェクト担当者である張博士の許可が必要となります。
説明: SCP-CN-1880は4種類セットで販売されていた███ブランドグラスの1つです。なお、他3つのグラスは異常性を持ちません。
SCP-CN-1880に液体を注ぐと(液体の種類に関係なく)、すぐさま液体の表面に波が発生します。
SCP-CN-1880に塩分濃度が35%より低い水を100ml以上注ぎ、かつ生物が生存するのに適した環境下に置いた場合、オブジェクトは海洋生物が生存するのに適した環境を作り出し、1日以内に生命を生み出します。
付録1880-1: 収容経緯
SCP-CN-1880は、2018年3月14日に張博士が自宅近くの███スーパーマーケットで購入したグラスセットです。
1週間後、張博士がSCP-CN-1880にジュースを注いだ後、液体の表面に波が発生しました。 張博士はすぐに他の3つのグラスに同量のジュースを加えましたが、3つのグラスに異常は現れませんでした。張博士はその後、SCP-CN-1880に注いだジュースをミネラルウォーターや豆のジュース、チェリーコーラ、崂山白花蛇草水に置き換えたところ、どの液体の表面にも同様の波が発生しました。
張博士はその後サイト-CN-██に報告し、SCP-CN-1880を異常なアイテムとして登録しました。
付録1880-2: 実験記録
張博士の実験記録
日付 2018年3月25日
SCP-CN-1880にミネラルウォーター100mlを注ぎ、張博士研究室の窓まわりのバルコニーに置きます。(SCP-CN-1880は日光に当てられます)
7時間後
SCP-CN-1880内部の塩分濃度は34%に増加し(水質は海水と同様であることが判明しました)、カップの底から沈殿物と小石が生成されました。
1日後
SCP-CN-1880の水色は薄緑色に変わり、水には大量の藻類が含まれており、藻類のDNAはこれまで知られている生物のいずれにも属さないことが判明しました。
3日後
4種類の未知の藻類が堆積物上で約2.5cmに成長しました。
9日後
降雨に似た現象がSCP-CN-1880上で発生し、これはSCP-CN-1880で最初の天候変化になります。
12日後
肉眼で確認出来ない生物(以下、SCP-CN-1880-01と呼ぶ)が水中で少数発見され、SCP-CN-1880-01はオウムガイに酷似していました。 SCP-CN-1880-01は完璧な目を持つ生物に進化しました。なお、身体(外骨格を除く)に色素が含まれていないため、透過して内臓を見ることができます。
15日後
SCP-CN-1880-01は増殖し、SCP-CN-1880の水色は透明に改善します。水中のプランクトンの量が大幅に減少していることが判明しました。SCP-CN-1880-01がプランクトンを捕食したと考えられています。 SCP-CN-1880-01は草食動物として認定されており、この生態はオウムガイとは異なります。
17日後
肉眼で確認が可能な魚(以下、SCP-CN-CN-1880-02と呼称します)を発見。その魚は生理学的に見てナメクジウオに類似しています。SCP-CN-1880-01と同様に、完全な目を発達させました。SCP-CN-1880-02は高等脊椎動物が持つとされるゲノムサイズの21%を持っています。SCP-CN-1880-02はSCP-CN-1880-01を大量に捕食しています。
21日後
SCP-CN-1880の上に大雨が降りました。
多数のSCP-CN-1880-01が水面に浮かんでおり、これはオウムガイと同様の生態です。
23日後
さまざまな魚類種、およびその他の海洋生物種(SCP-CN-1880-03からSCP-CN-1880-31と呼称します。SCP-CN-1880-01およびSCP-CN-1880-02を含み31種類居ます)が出現。SCP-CN-1880-08、SCP-CN-1880-14、SCP-CN-1880-25、SCP-CN-1880-26、およびSCP-CN-1880-31は生物として定義できる点を除いて、地球上の生物と類似点が存在しません。
この時点で、比較的安定した海洋生態系がSCP-CN-1880内部に形成されています。
31日後
█████(以降、SCP-CN-1880-32と呼称します)がSCP-CN-1880内部で誕生しました。
32日後
SCP-CN-1880-32が[編集済]を建造しました。
付録1880-3: 申請記録
申請記録1880年3月1日
日付: 2018年4月26日
張博士が実験の停止を申請しました。
自分達の世界が私のグラスの中身だったと彼等が気づく前に実験を停止したい...——張博士
要求は拒否されました。
海中で█████の██がどのように発達していくのか研究するのは重要事項です。安心してください、博士。彼等はあなたを見つけるためにグラスから出ることは無いでしょう。——サイト-CN-██主任