アイテム番号: SCP-CN-176
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-CN-176はサイト-CN-91の標準ヒト型生物収容室No.7に収容されます。他の特別収容プロトコルは必要とされていません。
説明: SCP-CN-176は46歳の人間男性であり、身長174cm、体重76kgです。所持していた中華人民共和国の第二世代身分証には██という名で登録されています。対象は生後間もなく██市の████孤児院に遺棄され、中学校を卒業してから収容されるまで同院に勤務していました。
対象の主な異常性は、身体の一部を一般的に"軽食"と見做される食品に変換する能力にあります。以下は変換の記録です。
身体部位 | 対応する菓子 |
---|---|
手指 | ウエハース; ██ブランドの製品と類似する組成 |
頭部 | 綿飴; ███ブランドの製品と同一の組成 |
腕 | フランスパン; 非異常な小麦粉、水、酵母、塩から構成 |
足指 | サンザシの加工食品; ███ブランドの果丹皮と同一の組成 |
ふくらはぎ | チョコレートバー; 非異常な組成 |
SCP-CN-176は意識的に身体部位を上記の軽食に変化させることができますが、本稿執筆現在、そのプロセスは明確になっていません。変身直後にまだ身体に付着したままの軽食を摂取すると、対象はその部位に対応する痛みを経験します。対象は変化した部位を身体から切除するか、接続状態を保つかを選択できます。切除後、対象の対応部位は急速に再生します。この段階の軽食は摂取しても対象に苦痛をもたらしません。対象は1時間あたり1ヶ所の部位を変化させることが可能です。
SCP-CN-176はこの異常能力は幼少期に発現したものだと述べています。対象はある事故に巻き込まれて収容され、その後分析のためにサイト-CN-91へ移送されました。
質問者: Hannah博士
回答者: 李█、████孤児院の院長
<記録開始>
序: 財団は2017年、"身体検査で腫瘍が発見されたため医療処置が求められる"というカバーストーリーの下にSCP-CN-176を収容した。このインタビューは収容確立から██ヶ月後、対象の異常性についての情報を得るために実施された。
Hannah博士: では始めましょう、李さん。██さんをどの程度ご存知ですか?
李█: 彼の容態はどうですか?
Hannah博士: 治療には非常に協力的です。
李█: ああ、それを聞いて安心しましたよ。彼はもう20年以上も熱心に勤めていましたし、おかげで私も大変助かりました。子供たちも彼が大好きでした。
Hannah博士: 彼が勤務していた間、他に気付いた点などはありませんでしたか?
李█: 子供をなだめるために、いつもお菓子を沢山持参していました。まぁその、彼を少し怖がる子供たちも時々いましたから。
Hannah博士: ふむふむ。
李█: ああ、それと... 子供たちは彼の持ってくるお菓子が大好きでしたけれど、何故かロリポップだけは余り好んでいませんでしたね。
<記録中断>