クレジット
翻訳責任者: fish_paste_slice fish_paste_slice
翻訳年: 21 Sep 2020
著作権者: BruceWu0463 BruceWu0463
原題: SCP-CN-1463 - Project Nekopara
作成年: 21 Apr 2020
初訳時参照リビジョン: 23 May 2020
元記事リンク: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1463
SCP-CN-1463: 化猫為娘,福生禍焉?猫を少女へ変えることは、福に始まり禍に終わるのか?
作者: BruceWu0463 BruceWu0463
謝意: Abigail_Ade Abigail_Ade 設計のレイアウトに感謝!
DouglasLiu DouglasLiu ,YUANNN YUANNN ,Bikii Lue does not match any existing user nameの指導に感謝!
画像出典: 私自身がクラスメイトにイラスト作成を委託しました。クラスメイトの要求により、本イラストは二次創作を許可しません。
花開きて折るに堪へなば直ちに須く折るべく、花無きを待ちて空しく枝を折ること莫かれ。
[フレーム]
特別収容プロトコル: 既知の全216体のSCP-CN-1463-1はサイト-CN-33の標準人型生物収容ユニットに収容されます。機動部隊辰巳-33("天道酬勤Hard Work Pays Off")はSCP-CN-1463-1と密接に接触した人間に対してクラスA記憶処理を行うとともに、まだ外部に存在する可能性のあるSCP-CN-1463-1個体の捜索・収容を行います。現在、女性研究員のみがSCP-CN-1463-1へのインタビューを許可されます。関連する超常組織"日本生類創研"及び"PAMWAC"について追加情報は調査中です。
現在、SCP-CN-1463-2に関するいかなる研究も禁止されており、全てのSCP-CN-1463-2個体はサイト-CN-33の60号標準異常物品収容ユニットに保存されます。二名の完全武装したエージェントが60号標準異常物品収容ユニットを24時間警備し、収容ユニットへ侵入してSCP-CN-1463-2を取得しようとするクリアランスを有しない職員を終了します。この任務は四時間に一度のローテーションで行われます。
説明: SCP-CN-1463-1は同様の性質を有する異常なヒト型生物の総称です。SCP-CN-1463-1の外観は年齢10歳から18歳のヒトの女性と類似していますが、同時に以下のようなヒトにはない特徴を備えています。頭部にはイエネコ(Felis catus Linnaeus)に類似した一対の耳があり、尾椎部からイエネコに類似した尾が生えています。尾の長さはSCP-CN-1463の身長に依存します。また、目はイエネコの特徴を有します。これらの性質はSCP-CN-1463-1個体間で差異がありますが、一貫してイエネコの品種に対応する特徴を有しています。SCP-CN-1463-1の成長・発育プロセスは生物年齢が18歳に達した際に停止します。SCP-CN-1463-1は中国語と日本語の両言語を用いてコミュニケーションを取ることが可能です。その知能はヒトとほぼ同水準です。これまでにSCP-CN-1463-1が収容を突破する試みを起こしたことはありません。
SCP-CN-1463-1は個体間で接触できない状況下においても何らかの方法でコミュニケーション行うことが可能です。これは未知の思念波により相手の大脳へ情報が伝達されていると推測されます。
SCP-CN-1463-2は1715個の異常な物体で、外観は一般的なカプセルと差異がありません。SCP-CN-1463-2を開封した場合、生物年齢約10歳の休眠状態のSCP-CN-1463-1が出現し、その1〜2時間後に目を覚まします。SCP-CN-1463-2はSCP-CN-1463-1より遥かに小さな体積であるにも関わらず対象を収納可能です。この原理は現在も解明されていません。サイト-CN-33の資源は有限であるため、現在残されたSCP-CN-1463-2を開封することは厳禁されます。
SCP-CN-1463-1の主な異常性は、ヒトの男性個人(以下"個人"と呼称)とSCP-CN-1463-1が一緒に過ごした時間が累計24時間に達した後に発現します。この時点で、個人はSCP-CN-1463-1に対して極度の愛情と保護欲求を抱きます。この効果はSCP-CN-1463-1と共に過ごす時間が増加するごとに持続して強化され、個人が本来のパートナーや直系親族に抱く同様の感情を超える程に至ります。これはSCP-CN-1463-1が有する精神影響だと推測され、記憶処理により消去することはできません。しかし、SCP-CN-1463-1が個人の身辺から離された場合、上述の異常性は次第に失われます。
2019年08月12日、財団はインターネット上で日本生類創研とPAMWACが共同で発表した広告(詳細は補遺)を発見しました。その後一ヶ月以内に、財団は大量のSCP-CN-1463-1の公共の場所での出現、及び異常に多い猫のペット登録事例を察知したことで異常を確認し、機動部隊-辰巳-33("天道酬勤")を出動させて全てのSCP-CN-1463-1を収容しました。しかしSCP-CN-1463-1の異常性により、影響を受けた個人がこの収容行為への拒絶を示して一定の抵抗組織を構成し、このことが収容行為の難易度を非常に高いものにしました。特筆すべき点として、財団が2019年09月23日に発見した日本生類創研が廃棄したと思われる施設中において、17個のSCP-CN-1463-2が発見されています。この他、SCP-CN-1463-1の収容過程で3人の被影響個人がSCP-CN-1463-2を所持していたことが記録されています。SCP-CN-1463-2も同様の認識災害を有していると考えられます。上述の広告はインターネット上から徹底的に削除されています。
補遺A:行動情報及び準備 - 関係資料
CN-1463アーカイブ
発表文:CN-1463/01
スタッフが制作したニャン娘のイラストです!皆さんの思い出に残して下さい。
以下の情報はJOICLEとPAMWACが共同で発表しました
ACGファン各位:
諸君に福音来る
平成時代以来、日本のACG産業は急速に発展して日本文化の代名詞の一つとなり、その中でも特に際立ったものは擬人化でした。それはACGファンたちの想像力と創造力を掻き立て、その中でも最も人気があったのは動物擬人化、通称ケモ娘(むす)でした。そしてこのケモ娘の中でもニャン娘(むす)に勝るものはありません。アニメを観ている時、あなた達はケモ娘をパートナーにしたいと思いませんでしたか?朗報です!我々はPAWMACと共同の新プロジェクト——"ニャン娘育成計画"の開始を決定しました!東京時間の2019年8月17日正午より、10歳から18歳のあらゆるニャン娘の配信を正式に開始します。喜びは間もなく実現します。今すぐお問い合わせください!
我々の公式サイトへのリンクはこちら、クリックして"ニャン娘育成計画"の詳細な情報を確認し、支払いへ進んであなたのニャン娘のパートナーを予約しましょう。更なる喜びが、あなたに発見されるのを待っています!
日本生類創研、2019年8月10日
インタビュー記録:CN-1463/02
関連職員: ミラ・カーソン、機動部隊-辰巳-33第一分隊 隊長
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
概要: 2019年08月27日、SCP-CN-1463-1の収容作業を行ったMTF-辰巳-33-1-Capに対するインタビュー。
Record 2019年08月27日 - 185539:
[記録開始]
辰巳-33-1-Cap: おはよう、博士。
ブルース博士: おはようございます、エージェント・カーソン。ここ最近の数日間、貴女達は大変でしたね。
辰巳-33-1-Cap: いやいや、大したことは無いわよ。私達にとって猫娘の収容は有益な任務と言えるでしょう。あのオタクのゴロツキ共は我々の任務にとって全く脅威にならなかった。あいつらがまともな戦闘力を持ってるわけないでしょ!?
ブルース博士: ですが彼女たちの分布範囲は確実に広がっていています。数は200体余りでそう多くはないものの、困ったことに日本全国と長江下流の平原に分布しており、このせいで作業効率はあまり高くありません。
辰巳-33-1-Cap: 確かに、私達が今回の収容任務に就くにあたって、途中で大半の時間を費やしたわ。本当にくだらない。せいぜい士気に影響するだけだろうけど、この影響も取るに足らないと言えるわ。
ブルース博士:体験を聞かせてください、私の方からいくらか提案ができると思います。中国方面での収容活動は今後、第二フェーズに突入します。こうすることで貴女方の負担を、少しばかり軽くできるはずです。
辰巳-33-1-Cap: その必要はないわ、博士。そこまで難しかったというわけでもないの。言わせてもらえば、私達は第一フェーズの任務では自慢できることはしてないのよ。私達の任務はただ、あのオタクにこう言っただけよ。"あれは貴方達のガールフレンドですね?私達は警察です。彼女たちを検査に連れて行きます。すぐに終わりますので。"その数時間後に、彼らに記憶処理をしに戻るのよ。
ブルース博士: 抵抗はされなかったのですか?
辰巳-33-1-Cap: あの猫娘達はとっても大人しいわよ、彼女達が反抗するなんて見たことが無い。反抗と言えば、あのキモオタどものごく一部だけが反抗したわ。そういえば、面白い話があったわね。25日の午後に私達が猫娘の萝莉ロリを収容した時、あのオタク——ハゲのプログラマー——はその場で「お前ら僕の娘をどこへ連れていくんだ!」みたいなことを絶叫して、私達に襲いかかろうとしたの。キャリーが記憶処理薬剤を直接顔面に噴霧したら、あいつはすぐに静かになったわ。
ブルース博士: 本当に思ったより簡単だったのですね。
辰巳-33-1-Cap: 私もニッソには本当に感心するわ。この猫娘達は誰もがバービー人形のように美しくて、彼女たちの前では、力仕事ばっかりやってる私達なんてブサイクでしかない。それで、博士、何か提案があるわけ?実際私は何の提案も必要ないと思う。せいぜいちょっと骨が折れる程度の簡単な仕事よ。
ブルース博士: 先に最後まで話させてください。話し終えた後ではそうは思わないでしょう。
ブルース博士がポケットから一枚の写真を取り出す。
ブルース博士: この人物は曹彬ツァオ ビン、27歳、上海住民、一時的に失業中です。情報獲得の分野では、彼は非凡な才能があるらしい。貴女達の任務は彼に知られています。昨日の午後、自家用車に乗った112名の人間が、祟明島の農場一帯に集まっていることが判明しました。そしてその全ての自家用車には猫娘がいました。そこで彼らを率いていたのが曹彬です。我々はドローンを通して彼らの会話を盗聴しました。どうやら逃走するためにその場にいた奴らで団結するようです。
辰巳-33-1-Cap: そんなことが?どうして何も行動しなかったの?
ブルース博士: ええ、その時はちょうどSCP-CN-████が収容違反を起こして、そいつを元に戻すのに大変な労力が費やされていたんです。本当に間が悪い。今朝になってようやく判明しましたが、連中は既に全員が上海市から脱出しています。貴女達もどうか、準備をしてください。
辰巳-33-1-Cap: なんてこと......
ブルース博士: これは異常影響に過ぎないはずです、まともな人間はここまでのことはしません。
辰巳-33-1-Cap: この分布範囲には本当に頭が痛くなるわね。これまでの任務では彼らの不意を突いて攪乱させることができたけど、ここからじゃ彼らは本当にヤバいことをしでかすかもしれない。こいつらについて何か注意することはあるかしら?
ブルース博士: ちょうどお伝えしたいことがあります。(衣服のポケットから手帳を取り出す)少し待ってください......二人注意するべき人物がいます。一人は馮子健フェン ズージェン。特殊部隊に所属した経験があり、今は退役して一年半が経っていますが、相当の戦闘力を有しています。もう一人は張楽易ジャン ルーイー。富二代で、彼の父親は高級軍人で、どんな行動を取るのかは予想ができません。
辰巳-33-1-Cap: わかった。今晩出発して、奴らに夜襲をかけるわ。
ブルース博士: 他に何かあればユアン博士を探して質問してください。彼女のパソコンにはあの場にいた全員の資料が入っていて、このメモも彼女から拝借したものです。良いニュースを期待していますよ。
[記録終了]
Record 2019年08月28日 - Event004:
2019年08月28日、1:52AM、機動部隊-辰巳-33-1は杭州市西南部約279km地点の森林の中で、PoI-4639の率いる中小規模グループを発見しました。SCP-CN-1463-1の収容過程で、機動部隊-辰巳-33-1は影響を受けた個人の激しい抵抗に遭いました。最終的に機動部隊-辰巳-33-1はAM2:17に31体のSCP-CN-1463-1の確保に成功し、影響を受けた個人全員にクラスB記憶処理を施した上で自宅へ送還しました。PoI-4639を含む残りの82人の影響された個人は、SCP-CN-1463-1を連れたまま依然として逃走を続けています。
補遺B:追跡行動記録
CN-1463アーカイブ
収容記録: CN-1463/03
関連機動部隊: 機動部隊-辰巳-33
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
隊長: 辰巳-33-1-Cap
隊員: 辰巳-33-1-1,辰巳-33-1-2,辰巳-33-1-3,辰巳-33-1-4,辰巳-33-1-5
Record 2019年08月29日 - 185628:
[記録開始、2019年08月29日、4:17AM]
この映像記録は辰巳-33-1-5の視点で進行する。背景は杭州郊外の樹林である。
カメラは激しく揺れ、激しい呼吸音が伴う。辰巳-33-1-4がカメラ前方に出現し、高速で駆ける姿が確認できる。
辰巳-33-1-4: 頑張れ、奴らに追いつくわ!
辰巳-33-1-5: (咳き込む)
辰巳-33-1-2: キャリー、大丈夫?
辰巳-33-1-5: 問題ないわ、ちょっとむせただけ。
辰巳-33-1-2: まったく常軌を逸している、まさか奴らがいつの間にか陣地を移していたとは。
辰巳-33-1-1: 私のせいだ、不注意にも寝てしまって、奴らに逃げられてしまった。
辰巳-33-1-2: あまり自分を責めないで。逆に、奴らはどうやって私達を監視していたの?私達は上手くやったわ、一般人が、私達が奴らを追跡していることに気付くのは不可能よ。
辰巳-33-1-3: もういいわ、メイ。私達の最初の攻撃は奴らに重大な損害を与えたわ。どんなボンクラでも警戒せざるを得ないでしょう。
辰巳-33-1-Cap: パメラに一言付け加えると、特殊部隊だった奴、あいつに反偵察能力があるのかもしれない。私達は彼を過小評価していたようね。
辰巳-33-1-5: これは面倒になったわね、猫娘は事前に彼らに移動させられている。もし最後に逃げた連中がミスをしていなければ、私達の状況はもっと悪いものになったでしょう。
辰巳-33-1-4: 話はあとにしましょう。体力を温存して。
記録映像ではこの後4分18秒間、誰も発言せず、また注目すべき出来事は何も起こらない。
辰巳-33-1-5: 彼らに向かって呼びかけましょう、隊長。最後のチャンスを与えてやりましょう。
辰巳-33-1-Cap: 良いアイデアね。降伏勧告も方法の一つよ。
辰巳-33-1Capが拡声器を取り出す。
辰巳-33-1-Cap: 前方、直ちに投降しろ!もう抵抗するな、望みは無い!君達が早まらないことを望む、君達が今すぐ抵抗を止めて、君達の猫娘を引き渡せば、君達は家に帰れるぞ!
被影響個人: (声は弱弱しいが、まだ識別が可能である。)操你妈Motherfucker、消え失せろ!放っておいてくれ!
辰巳-33-1-Cap: お前達の家族は?まさか気にならないわけないよな?例え妻や子供はいなくても、両親を無視することはできないだろ!
被影響個人、PoI-4639と思われる: お前に何が分かるんだ!俺の両親は21世紀の流行文化を理解しようとしない。すっかり耄碌しちまって、俺とは酷いジェネレーションギャップがあるんだ。俺はあいつらの面倒をみたくないんだ!
辰巳-33-1-Cap: お前の親は今、お前を心配している!その猫娘たちはお前に影響を与えている、お前たちは惑わされている!諦めろ、これは有害無益にしかならないんだ!!
影響を受けた個人の返事は一切記録されていない。
辰巳-33-1-5: 嫌な予感がします。
辰巳-33-1-4: 何ですって。
辰巳-33-1-1: 彼ら、意外と体力があるようです。
辰巳-33-1-4: 神経が高度に緊張しているから、異常な力を発揮するんでしょう。奴らの覚悟は間違いなく私達に劣っていないわ。
辰巳-33-1-Cap: 大丈夫よ、私たちは腐っても機動部隊、あのオタクどもに追いつくくらい造作もない。
辰巳-33-1-2: 見て、最後尾にいるあいつ、もう足がフラフラじゃない。
辰巳-33-1-1: 彼はすぐに耐えられなくなるでしょう、私達は......
銃声が起こる。画像が突然急上昇し、最終的に空へ向けた位置に固定されて止まる。人体が地面に接触する音が起こる。
辰巳-33-1-4: キャリー!
辰巳-33-1-5: 私は......被弾したようです。
再度銃撃。その後さらに大きな音が聞こえてくる。爆発音であると思われる。
辰巳-33-1-Cap: 手製の爆弾ね。ちくしょう、図に乗りやがって。
辰巳-33-1-3: きっと、あの退役した特殊部隊ね。どこから銃を持ってきたの?
辰巳-33-1-Cap: あの富二代だ。奴はきっと父親にライフルを用意させたんだ。
カメラの前に手が出現し、一時的に画面を遮る。その後、カメラが前方へ向けられる。辰巳-33-1-4がカメラを手に取ったと思われる。全ての被影響個人は視覚範囲外に逃走したことが確認できる。辰巳-33-1-5は右腿に傷を受け、前進を継続できない。
辰巳-33-1-3が包帯を取り出し、辰巳-33-1-5に応急措置を施す。
辰巳-33-1-Cap: ちくしょう、奴らは本当に何でもできるのね。今日はここまでにするしかないらしい。あなた達はここで野営して。私はミニドローンで奴らの追跡を続けましょう。それからパメラ、無線を出して。ジェリーと話をするわ。
辰巳-33-1-4: わかりました。
ノイズ。
辰巳-33-1-4: くそっ、ミニドローンのバッテリーが切れてる。
辰巳-33-1-Cap: 本当に上手くいかないものね......ジェリー達に頼るしかないわ。
辰巳-33-1-Capがトランシーバーをオンにする。数秒の遅延とビジー音が続き、トランシーバーから辰巳-33-2-Capの声が聞こえる。
辰巳-33-2-Cap: ハロー、ミラなの?
辰巳-33-1-Cap: イエス。収容行程中にトラブルが起きた。
辰巳-33-2-Cap: 話して。
辰巳-33-1-Cap: あの被影響者たち、奴らの中に特殊部隊がいて、私達を襲撃してきたの。キャリーが傷を負って、現在私たちは追跡を継続できなくなっている。すぐにヘリで物資を送って頂戴。私達の特定座標は、ええと...118.11°E,29.07°N。
辰巳-33-2-Cap: 了解。直ちに出発する。エージェント・サヤに物資を届けさせる、少し待ってくれ。
辰巳-33-1-Cap: それからもう一つ、キャリーを迎えに来る途中、この辺一帯を偵察して、奴らを見つけたらミニドローンを放って。奴らのライブ映像が必要なの。
辰巳-33-2-Cap: わかった。その時に私達のドローンの番号を渡すから、それに接続するように。
[記録終了]
Record 2019年08月29日 - Event257:
2019年08月29日、 2:04PM、機動部隊-辰巳-33-1は被影響個人の新たなキャンプの発見に成功し、42体のSCP-CN-1463-1個体を確保した。対象はこの間抵抗せず、異常な従順さを示した。被影響個人は全て3時間後にクラスB記憶処理を施された上で解放された。その場にあった被影響個人の自家用車は行動中に対象に破棄されたが、40人の被影響個人は依然として逃走中である。特筆するべき点として、被影響個人の張楽易の尋問過程で、機動部隊-辰巳-33-1は4丁のライフルと16発の薬莢、そして3個のSPC-CN-1463-2を押収した。
関連職員: 機動部隊-辰巳-33-1-Cap、張楽易
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
概要: 被影響個人張楽易に対する機動部隊-辰巳-33-1-Capの尋問記録。この録画は辰巳-33-1-4により行われた。
Record 2019年08月29日 - 185798:
[記録開始、2019年08月29日、2:25PM]
張楽易: 俺を逮捕できないぞ!俺は無実だ!
辰巳-33-1-Cap 黙れ。さっさと我々の質問に答えれば、早く家に帰れるぞ。
張楽易: どこの家に帰るんだ!俺は艾莉莎アリサと一緒にいるんだ!お前らあの子をどうしたってんだ!?
辰巳-33-1-Capが張楽易を平手打ちする。
張楽易: 叩きやがったな!俺の親父が何をしてるか知ってるのか?
辰巳-33-1-Cap: すまんが、その手は食わない。これが最終警告だ。大人しく我々の質問に答えろ。さもないと酷い目を見るぞ。何故お前の仲間はライフルを持ってるんだ?
張楽易: どうして俺が知ってるんだ!曹彬兄貴に聞けばいいだろ。
辰巳-33-1-Cap: 誤魔化すんじゃない。お前たち全員の情報は明かなんだ。お前たちの中ではお前の家庭が最も裕福で、お前だけが銃を調達できた。さっさと白状しろ、このライフルはどこから持ってきた?
張楽易: 質問の答えなんて知ってるくせに......
辰巳-33-1-Capが張楽易に非常に接近する。
張楽易: オーケイオーケイ分かった、分かった。俺の身長と体型は親父とほぼ変わらないんだ。ある日の晩、俺は親父から身分証を盗み出して、親父の顔のマスクを注文した。最後に軍の武器庫に行って何か武器を盗み出す機会を窺った。これは確かに次の行動の準備だった。俺は本当のことを言っているんだ。勘弁してくれ。
辰巳-33-1-Cap:(低い声、独白と思われる。)まったく、法を犯すことに限って頭の回転が速いもんだ、マジで感心するよ。
辰巳-33-1-Cap: 言え、なぜ銃を使った!
張楽易: それは馮兄貴がやったことだ、俺がやったんじゃない......
辰巳-33-1-Cap: 言い訳をする資格は無い!お前たちは自分の快楽だけのために、家庭の多額の金を使って猫娘とやらを買ったんじゃないのか?
張楽易: 俺は...
辰巳-33-1-Cap: これがお前たちの家族にどれほど大きな迷惑をかけたのか、分かっているのか?
張楽易: ものの試しだったんだ......思いがけず本当にニャン娘が送られてきたんだ......
辰巳-33-1-Cap: まったく不合理だな、道理でお前たちは嫁を見つけることができずに、ギャルゲーの猫娘に慰めてもらうしかなかったんだな。そんな幼稚な考え方のお前たちと一緒にいて誰が楽しいというんだ?お前はそれでも大人なのか?
張楽易: てめぇ......ああそうだそうだ、俺は幼稚なんだ、すげえ幼稚なんだ、俺は変わらなきゃならねえ。お前らが知りたいことは全部話した、さあ俺を解放しろ!
辰巳-33-1-Cap: (冷たい目で見る)パメラ、こいつを検査しろ。
張楽易: クソッ、何をするつもりだ!止めろ!止めろ!お前らの事は信用できねえ!
必要性の低い内容のため編集済み。
辰巳-33-1-4: くそったれめ。こんなことをしたのは初めてですよ。
辰巳-33-1-Cap:検査は終わったか?
辰巳-33-1-4: ええ、はい。パンツの中までひっくり返しましたよ。
辰巳-33-1-4は3個のSCP-CN-1463-2を握り、辰巳-33-1-Capに向けて開示する。
辰巳-33-1-Cap: 言え、何だこれは。言い逃れは出来ないぞ。
張楽易: 奶奶的fuck......まさか見つかるとは思わなかった。
辰巳-33-1-Cap: 何かおかしいことはとっくに気付いていた...お前が買った猫娘は我々の最初の襲撃で捕獲されたはずだ。その時にお前に記憶処理を行ったが、どうやら記憶処理は失敗したらしいな。お前は逃走を続けた。お前の体には説明できない何かがあるのではないかと推測した。
辰巳-33-1-4: 園ユアンさんの資料に感謝しないとね。こいつの支出記録を見たが、使った金額が他の誰よりも多かった。やっぱり何かあったんだ。
辰巳-33-1-Cap: この中がどうなっているのか知りたいな。
辰巳-33-1-CapがSCP-CN-1463-2の一つを開く。休眠状態の幼いSCP-CN-1463-1が一体カメラの前に出現する。この個体はその後SCP-CN-1463年1月21日1にナンバリングされた。
辰巳-33-1-4: くそったれ、こんなことがあるなんて。
辰巳-33-1-Cap: ......心の準備はできていたけど、でもやっぱり言わなきゃならないな。ニッソは本当に凄いな。彼らの科学技術は本当に不合理だ。
辰巳-33-1-4: くそっ、この野郎はやっぱりロリコンね。一つじゃ飽き足らずに三つもある。気持ち悪い。
張楽易: お前ら俺のニャン娘を返せ!
張楽易は必死で抵抗するが、辰巳-33-1-Capにより気絶させられる。
辰巳-33-1-Cap: ふう、やっとこの富二代の件は解決したわね。
辰巳-33-1-4: 私は警察当局に、こいつらを要注意対象リストに含めさせることを強く提案します。
辰巳-33-1-Cap: まずは次の行動について話し合いましょう。PoI-4639とあの特殊部隊は対処するのが困難な連中よ。私はまた負傷者を出したくない。
[記録終了]
Record 2019年08月29日 - Event486:
2019年08月29日、8:59PM、機動部隊-辰巳-33-2が配置したミニドローンはPoI-4639と一体のSCP-CN-1463-1個体(後にSCP-CN-1463年1月10日1にナンバリング)との間で起こった激しい口論を記録したが、 最終的にPoI-4639が優勢に立った。これは被影響者とSCP-CN-1463-1間で衝突が起こった最初の記録である。
収容記録:CN-1463/04
関連機動部隊: MTF-辰巳-33
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
隊長: 辰巳-33-1-Cap
隊員: 辰巳-33-1-1,辰巳-33-1-2,辰巳-33-1-3,辰巳-33-1-4
Record 2019年08月30日 - 185888
[記録開始、2019年08月30日、11:33PM]
辰巳-33-1-Cap: 声を落として。見張りがいる。
辰巳-33-1-2: ジェリーのおかげで麻酔弾が送られてきた。そのおかげで物音は随分小さくなるわ。
辰巳-33-1-1: それがあなたの銃よ、撃ち損じないでね。
辰巳-33-1-3: 私にやらせて。私は射撃が一番得意なの。
辰巳-33-1-2: 今回は時間と地の利と人の和で優位に立てたと思う。今度こそ絶対に連中を一網打尽にするわよ。
辰巳-33-1-4: 時間と地の利は良く解るけど、人の和っていうのはどういうことなの?
辰巳-33-1-2: 無人機が撮影したライブ映像を見なかったの?あの猫娘達は彼女たちの、ええと......主人と別々に寝ていたわ。以前はそうじゃなかった。
辰巳-33-1-4: 対立しているの?
辰巳-33-1-1: そう。今朝も喧嘩が起こって、仲直りは出来てないの。
辰巳-33-1-2: 傑作だわ、バカバカしい。どうして喧嘩が起きたの?前は恋人みたいに仲が良かったのに。
辰巳-33-1-1: まさか、あの猫娘達も 二五仔裏切者だったの?敵は内部から瓦解させるべしとことわざにあるけど、自分たちでやらなくても良いとは思わなかった......
辰巳-33-1-3: 静かに、私はいま標準を定めているのよ。
辰巳-33-1はサイレンサーを用いて麻酔弾を発射し、被影響個人の見張りへ精確に命中させる。
辰巳-33-1-Cap: お見事。さあ行って、進め。
走る音が聞こえる。カメラ映像中では被影響個体が設営したテントが大きくなっていく。
辰巳-33-1-Cap: メイ、あの気絶した見張りをどこかに移動させて、事が終わったら加勢に来て。他の者は、突入するわよ。
カメラがテント内部に向けられる。
辰巳-33-1-1: マジか、本当に別々に寝ているわ。
隊員4名は熟睡した被影響個人とロープで縛られたSCP-CN-1463-1をテントから引きずり出す。この行動は8分続き、その後一名の被影響個人が目を覚ました。
被影響個人: クソッ、夜襲だ!
辰巳-33-1-Cap: あなた達ボケっとしないで、撃って!
双方が大規模な乱闘を展開する。混乱中に辰巳-33-1-4の肩上カメラが叩き落され、レンズはテントの頂部に向けられる。乱闘の具体的な状況を記録することはできないが、音声の記録は可能である。
被影響個人、PoI-4639と思われる: 奶奶的fuck、馮兄貴は?
被影響個人: 既に始末されたようです!見つかりません!
被影響個人、PoI-4639と思われる: くそっ、厄介なことになった!みんな慌てるな、俺たちの方が多い!
無意味な内容のため編集済み。
辰巳-33-1-3: 動くな!
SCP-CN-1463-1個体: なんてことでしょう、とうとうここまで来てしまったのですね。どうかあの人たちを助けて下さい。
別のSCP-CN-1463-1個体: 実を言えば、もう見ていられません。あの人たちを連れて帰ってください。これは私達みんなが願っていることです。
辰巳-33-1-3: これは......捕まることを喜んでいるように見えるのは初めてね、まさか二五仔だというの?
SCP-CN-1463-1: あなた達にはわからないでしょう。
辰巳-33-1-3: 細かいことはいいわ、まず一緒に来て、話はあとでしましょう。
何者かがカメラを蹴り、回転した後、レンズが映す場面は最終的に夜空の星を捉えて固定された。カメラはテントから出されたと思われる。乱闘の音声は大きく減少したが、識別は可能である。
無意味な内容のため編集済み。
被影響個人: 曹彬はどうした?あいつはどこへ行ったんだ?
別の被影響個人: 自力で逃げたらしい。くそっ、殺すな、殺さないでくれ、俺は投降する!
被影響個人: 腰抜けめ!戦士は殺されても名誉は汚されないぞ!お前はあの子との約束を忘れちまったのか?拙者は絶対に忘れない、お前らと抵抗するぞ!
辰巳-33-1-Cap: よく見ろ、お前たちの猫娘は投降した!この子達はお前らがこんなヤクザなクズの集まりだとは思ってなかったぞ!
被影響個体: そんな......そんなバカな!うわあ——
地に倒れる音。
辰巳-33-1-Cap: 本当に強情な奴らだ。みんな終わった?
辰巳-33-1-2: 多分OKです。
辰巳-33-1-Cap: 曹彬は見つからないの?
辰巳-33-1-4: 非常に混乱していて、はっきりとは判りません。
辰巳-33-1-Cap: 待って、戻ってちゃんと人数を数えて。
次第に足音が増加する。
辰巳-33-1-4: ねえ、どうしてカメラがこんなところに落ちているの?
レンズの画像がすぐに持ち上げられて反転し、最終的に再度辰巳-33-1-4の視覚正面を捉える位置をとる。
辰巳-33-1-3: 猫娘はやっぱり二五仔だったのね。
辰巳-33-1-2: 状況が分からないわ。私がここで出会った猫娘たちはみんな嬉しそうで、手助けをしたいといった子もいたのよ。
辰巳-33-1-Cap: 待って、まずは仕事を終わらせましょう。取り調べはその後よ。
辰巳-33-1-1: 奴らのテントはかなりしっかりしています。奴らのキャンプを借用して臨時拠点にしましょう。曹彬の野郎は十中八九逃げたと思われます。
辰巳-33-1-Cap: 良い考えね。
[記録終了]
後記: 調査の結果、現在もPoI-4639はSCP-CN-1463年1月10日1を連れて逃走中であることが分かった。その他の被影響個人は記憶処理を施された。それから12時間以内には、PoI-4639とSCP-CN-1463年1月10日1の痕跡は発見されていない。
Record 2019年08月31日 - Event265:
2019年08月31日、12:42AM、SCP-CN-1463年1月10日1は機動部隊-辰巳-33-1の臨時拠点に自主的に現れ、辰巳-33-1がPoI-4639を探す手助けができると主張した。その後SCP-CN-1463年1月10日1の案内により、機動部隊-辰巳-33-1は熟睡するPoI-4639を発見し確保した。SCP-CN-1463年1月10日1は収容され、その間対象は一切抵抗しなかった。
補遺C:インタビュー記録
CN-1463アーカイブ
インタビュー記録:CN-1463/05
関係職員: ユアン博士
関連オブジェクト: SCP-CN-1463
時間: 2019年09月03日
Record 2019年09月03日 - 186175:
[記録開始]
SCP-CN-1463年1月10日1: あら、いらっしゃい、博士。あなたが何を聞きたいのか解っています。
ユアン博士: もう知っているのなら、あなたが気にしなければ、SCP-CN-1463年1月10日1の番号であなたを呼ぶわ。
SCP-CN-1463年1月10日1: ええ、私は気にしません。あなたは私たちがどうしてそうしたか...ええと、なぜ私たちがマスターに反抗したのかを知りたいのでしょう。
ユアン博士: 話をして。聞いているわ。
SCP-CN-1463年1月10日1: 原因は、実際はとても単純なんです。私たちはあの人たちに感謝していて、だからああしたんです。
ユアン博士: 彼らはきっとあなた達を大切にしたんでしょうね。
SCP-CN-1463年1月10日1: そうです。もしできるなら、あの人とずっと一緒にいたい。あの人は全身全霊で私を愛してくれたと感じたから、私はあの人に応えたかった。あの人のおかげで、私はこの世界に初めて良い印象を抱けたのだから。うん...こう言いましょう。私たちの間の関係は、恋人か父娘と同じだと感じたんです。
ユアン博士: 彼らが追われる身となっているのを見ていられなかったってこと?
SCP-CN-1463年1月10日1: あなたの言う通りです。あの人達と毎日ジャングルであのチームと鬼ごっこをするのは、全然楽しくありませんでした。最初のマスターたちは、それが大冒険だと言ったのだけれど、あの人たちは大慌てだったように見えました。あの人たちはあのチームから逃げることも、倒すこともできませんでした。
ユアン博士: それで、あなた達は我々に投降した...彼らのためだけに?
SCP-CN-1463-1が苦笑する。
SCP-CN-1463年1月10日1: そうです。私は自分自身がどんな人生を送るのかなんて気にしません。私たちはもともと人間に奉仕するように創られているのです。でもあの人たちは違いました。一日中追いかけられて、びくびくして、食事もままならなかった......あの人たちはそんな結果を望んではいなかった。
ユアン博士: それはあなたたち自身の考えなの?
SCP-CN-1463年1月10日1: はい。実際、この考えは私たちが生み出された直後から私たちの脳の中に存在するのです。最初はマスターたちと出会う時は、実は私たちにも少し抵抗感がありました。でもあの人達は......きっと演技ではありません。あの人たちは名義上では私たちのマスターですが、あの人たちの言動を見ると、私たちを家族のように見ているのがわかります。(溜息)実際のところ、今、私たち自身のこの考えもまた、神さまが私たちを創り出した時に植え付けたものなのか、はっきりとはしません。
ユアン博士: 待って。あなたが言う神とは......口から出た"神さま"のことをあなた達は解っている?
SCP-CN-1463年1月10日1: (やや躊躇したように観察される)
ユアン博士: 大丈夫、話して。あなた達にもあなた達の主人にも何も起こらないわ。私達を信じて。
SCP-CN-1463年1月10日1: わかりました。神さまについて話すなら......そう、神さまは私たちを創り出しました。神さまたちは私たちにこの世界で生きるための基本知識、コミュニケーション能力、そしてあの神託を教えてくれました。"お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい。"
ユアン博士: それは......あなた達はどう思うの?
SCP-CN-1463年1月10日1: 神さまを恨んでいます。妹たちがどう思っているかは知りませんし、私たちはそのことでは何も話し合ったことはありませんが、少なくとも私は恨んでいます。
ユアン博士: ううん、どうしてかしら?
SCP-CN-1463年1月10日1: 神さまがどうしてそんな力を私たちに与えたのかはわかりません。私たちを追跡してくるチームの一人が、私たちの力について話してくれました。私たちがマスターを魅了して、家族を捨てさせたんだと。私は......私は、マスターが私たちに親切にしてくれるのが当たり前のことだと思っていたんです。
SCP-CN-1463年1月10日1は顔を覆って泣き出す。
ユアン博士: ......大丈夫?それはあなたが悪いんじゃないわ......
SCP-CN-1463年1月10日1: ごめんなさい、博士。これ以上のことは、私にもよくわかりません......
ユアン博士: いいわ......最後の質問よ。これのことは知っている?(SCP-CN-1463-2を一つ取り出し、SCP-CN-1463年1月10日1に見せる。)
SCP-CN-1463年1月10日1: ああ、カプセルですね。私たちはこの中から生まれました。私たちは生まれた時は10歳で、その後18歳で成長が停止する、これが私が知っていること全てです。私はこの状態になって、ええと......もう五、六年が経っています。あなたたちもこれを見つけるとは思っていませんでした。でも......うん、なんでもない。
ユアン博士: なんということなの、奴らはこの計画のためにいったいどれ程の準備をしたというの......ああ、それと言うのも、あなた達の主人の中には、大金を払ってこれを買った奴がいたのよ。
SCP-CN-1463年1月10日1: ああ、神さま。神さまは私たちで本当にいっぱい稼いだのですね。まったくあの人たちは。でも私たちもマスターたちも、何を得られたというのですか?ともかく、私たちには罪悪感しかありません。
ユアン博士: ありがとう。あなたが頑張ったのは判ったわ。
SCP-CN-1463年1月10日1: お礼を言わないでください、博士。私たちはあなたたちを信頼しています。これは私たちの共通認識です。知っているかもしれませんが、私たちの間には......ええと、テレパシーがあるようなんです。私の姉妹の一人が私より前にここに来たようですね。その子は私たちに自分のマスターは大丈夫だと言いました。あなた達がその子のマスターを家族の元に送り帰してくれたから、私たちはあなたたちを信頼できるんです。私たち自身は......こんな風にあなた達に閉じ込められていても、それでいいんです。私たちはもう、他の人を酷い目に遭わせたくはないんです......そうするくらいならここにいたいんです。
ユアン博士: あの神託、"お前たちは人間を喜ばせるために生まれた。君たちの全てを尽くして人間を喜ばせなさい"。あなた達は本当にこの言葉をやり通したのね。
SCP-CN-1463年1月10日1: 博士、私たちはそれをしていません。私たちはそれをできませんでした。あの神託の言葉をやり通さなければならないなら、私たちは始めから存在しない方が良かったんです。
[記録終了]
ユアン博士のメモ: ニッソはSCP-CN-1463というオブジェクトについて、全くの見当違いを犯していた。人間を喜ばせることは、こんなものを生み出す理由には永遠にならない。彼女たちは二次元の姿と猫娘のイメージをとっていたものの、結局は人間に元からある感情を忘れさせただけに過ぎなかった。果たしてそれは祝福なのだろうか、それとも災いなのだろうか?