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Info
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翻訳責任者: fish_paste_slice fish_paste_slice
翻訳年: 2 May 2021
著作権者: ShineShadowD ShineShadowD
原題: SCP-CN-1090 - 送别一切老朽之雀
作成年: 10 Feb 2019
初訳時参照リビジョン: 23 Sep 2019
元記事リンク: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-1090
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写真はSCP-CN-1090-1の個体、脇下の綿毛は抜け落ちている
アイテム番号: SCP-CN-1090
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在200羽のSCP-CN-1090-1個体がサイト-CN-Gre██のE-Bird収容エリアで一括して収容され、その数量が厳格に維持、コントロールされます。財団は中国国内に臨時機動部隊BIRD-("過ぎる雁の毛を抜く")-1〜16を配置して、SCP-CN-1090-1の生産および販売拠点の一つを殲滅しました(詳細はインシデント1090-α-3G)。現在、野生のSCP-CN-1090-1個体を駆除するために3隊の機動部隊("過ぎる雁の毛を抜く")が残されています。新たにSCP-CN-1090-3個体が発見されれば、その都度関連するすべての実験を終えた後にクラスB記憶処理及び"春-辰"治療プログラムを施し、釈放してください。
説明: SCP-CN-1090はSCP-CN-1090-1が起こす一連の異常現象です。SCP-CN-1090-1は未分類の小型鳥類です。その外観はスズメに似ており、体表上の羽毛の他に、脇下がごく薄い綿毛の層に覆われています。綿毛は通常アップルグリーンまたはネープルスイエローで、4時間毎に抜け落ち、その後34分以内に新たに生え揃います。綿毛が生える箇所の皮膚には線体が繋がっており、線体からは人間に対する未知のウイルス(以下SCP-CN-1090-2と呼称)が分泌されます。SCP-CN-1090-1の綿毛が抜け落ちた後、SCP-CN-1090-2を含んだ分泌液が毛穴より排出され、空気中に拡散します。SCP-CN-1090-2が対象に感染した場合、以下の2種類の状況が発生します。
- 状況1: 対象の年齢が60歳未満である場合、SCP-CN-1090-2は不活性化します。
- 状況2: 対象の年齢が60歳以上である場合、対象はSCP-CN-1090-2(以下この段階の対象をSCP-CN-1090-3と呼称)の影響によって変化し、頑固で怒りやすくなり、対象の家庭の子供や孫(対象に子孫がいない場合は6-12歳の青少年)へ敵意を示し、相手の人格を言葉で侮辱します。深刻なケースでは、暴力的な衝突や死傷者が出る可能性さえあります。感染後72時間以内に、SCP-CN-1090-3は過去の行動への自責の念を示し、自殺を試みようとします。対象の行動が妨げられた場合、対象はうつ病の症状を示し、妨害した人物を殺害してから再度自殺を試みます。
SCP-CN-1090-3個体の生命活動が停止すると、SCP-CN-1090-2はDNA配列を書き換えてSCP-CN-1090-3の身体を不定量のSCP-CN-1090-1個体に変化させます。この原理は現在も研究中です。
補遺:
実験 XXX-A - 時期:[データ削除]
項目: SCP-CN-1090-2がヒト以外の生命体に対して与える危険性の研究
方法: ヒト以外の既知の80%の動物標本へSCP-CN-1090-1の分泌液を注射する。
結果: 明確な変化は起こらなかった。
分析: SCP-CN-1090-2の危険性はヒトに対してのみ有害である。
実験 XXX-B - 時期:[データ削除]
項目: SCP-CN-1090-2が認識能力を喪失した職員に対して与える危険性の研究
方法: D-CN-35864(植物状態かつ免疫系統が極度に衰弱している)を用いる
結果: [編集済み]による観察では、SCP-CN-1090-2は通常のように血液循環によって実験対象の大脳には到達せず、実験対象の脳幹に侵入した。1分後、対象の生命活動が停止した。
分析: SCP-CN-1090-2は一定の感知能力を有しており、過去の事例からSCP-CN-1090-2は免疫系統が衰弱した状況では直接感染者の生命活動を停止させると考えられる。オブジェクトの危険性評価が引き上げられた。
日時: ████/██/██
(財団ネットワークは、北京市██区███花鳥魚市場の周辺地域で大量の殺人事件が発生したという情報を収集しました。その中で、老人は例外なく家庭の児童を殺害したのちに自殺しており、このことが財団の注意を引きました。警察への通報を傍受し、警官へ偽装した突撃チームが異常性収容のために事件現場へ向かいました。)
エージェント・陸ルー██: (小声 3、2、1、と数えたら、すぐに突入しろ。)
回収職員: (小声 了解!)
エージェント・陸██: (小声 よし、3——、2——、1——、)ドアを開け、手を上げろ!すぐに武器を手放せ!
室内には成人男性の死体一体と女児の死体一体がある。男性の死体左胸には鋭利な刃物で刺された傷跡が、女児の首には絞跡が見られる。ロープが天井のシーリングファンにかかり、対象は今まさにSCP-CN-1090-1の入った鳥籠と血に濡れたフルーツナイフを手放して首を吊ろうとしている。
SCP-CN-1090-3-A:あっ、お巡りさん!早く、私を撃ち殺してくれ!私のようなクズはさっさと閻魔大王の前に行くべきなんだ。
エージェント・陸██: 聞こえないのか!武器を手放せと言ったんだ!!
SCP-CN-1090-3-A: フルーツナイフを手放す 刑事さん、私は罪を犯した、早く私を殺してくれ!私は若い頃は平々凡々で何もせず、食い意地の張った怠け者だった。その後孫娘の祖母と結婚して、私は心の中で、子供たちを幸せにしなければならないと密かに誓ったんだ!だが結果は?工場をクビになって、人力車を引いても誰も乗らなかった。さらには病気で寝込んでしまって、息子は仕方なく学校を辞めて、生計を立てるために仕事をしなければならなかった。病気が治った後、この可愛らしい孫娘を抱くことができた。この子が生まれた日のことを覚えている。私は生涯で一番青い空を見たんだ...それは美しかった...
エージェント・陸██: それだったら、どうして彼らを殺したんだ?
SCP-CN-1090-3-A: 泣き叫ぶ 自分自身を責めているんです!私は無能だ、役立たずだ、自分の子供にいい暮らしをさせてやれなかった、だけど子供たちは私を養っている。可哀そうな孫娘、あの子はよい子で、明らかに何も悪くはなかったのに、こんな死にぞこないの老人が些細なことで彼女に癇癪を起してしまった!私が何をしても、もう間に合わなくなっていた。あの日孫娘の眼を見た、あの時私が工場長に向けたのと同じ眼で私を見ていた!孫は私に恐怖していた。孫は私を怖がっていた......私は子供や孫の幼年時代に暗い影を落としていて、それは私のせいだった!父さんのせいだった......おじいちゃんのせいだった......だから私は全部を変えなければならないんだ!私達みんなが死にさえすれば、もう誰も苦しまないんだ!
対象は感情を抑えられなくなり、窓を開けて飛び降りようとした。エージェント・陸██は直前に対象を攻撃して気絶させ、問題なく収容作業を実行した。
認証成功、WELCOME
[データ削除]メールログ
███花鳥魚虫市場の実地調査により、内部に未知の同業者組織の拠点の存在が確認された——エージェント・方ファン██
やはり......先に上司に報告して、次の指示を求めます——[編集済み]
日付: 2017/03/██
場所: ███花鳥魚虫市場
過程: 今回の任務では"麻薬密売人のアジトへの攻撃"を偽装し、機動部隊BIRDS-("過ぎる雁の毛を抜く") 16隊を本作戦に参加させる。-1、-2は現場の一般市民の通行を遮断した後、半径5キロメートル内の人物へのクラスA記憶処理を担当する。-3から-8は入口から攻撃し、-9と-10は分散して両翼から挟み撃ちにする。-11から-14は長距離砲撃で支援する。その他の部隊は空中で待機する。-9は東入口から進入中に5個体のSCP-CN-957成体の妨害と遭遇した。-3、-7及び-10は支援行動中に武装集団の奇襲を受け、-7が全滅、-3、-10は半数以上の死傷者を出した。-11から-14の砲撃支援中に3つの敵対的武装集団の奇襲を受け、-12が全滅した。-15を搭載した機体群は30体のSCP-CN-████成体に奇襲を受け、半数以上の死傷者を出した。17時間後戦闘は収束し、財団は5つの機動部隊を代償に敵対組織の拠点を壊滅した。拠点内のすべてのSCP-CN-1090-1幼体は破壊され、200羽のSCP-CN-1090-1成体の収容に成功した。戦闘が収束後、エージェント劉リュウ█は敵対組織が残したメッセージを発見した。グリーンスパロウ財団 G·S·F
Yesterday the God didn't make us losing.
Today nothing can stop us Growing.
Tomorrow the world won’t forget us saying Good morning.
Welcome, another foundation, the Green Sparrow gives regards to you——営巣者-[編集済み]
附記:
オブジェクト申請: グリーンスパロウ財団4号実験室を発見した。2017年12月15日の攻撃開始を要求する。——[編集済み]
返信: 承認、奴等に目にものを見せてやれ。——O5-██