一体のSCP-CN-1089個体。
アイテム番号: SCP-CN-1089
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 回収済みの8体のSCP-CN-1089個体はサイト-CN-03 C-5エリア内の独立した収容セルに収容されています。当該セルの半径100m以内に脅威レベルが黄色またはそれ以上のオブジェクトを収容してはいけません。セル付近には収容違反に備えて機動部隊-丙寅-24("デブ猫吸引パーティ")が駐屯しています。セルを出入りする全ての職員には出入りの前後にそれぞれとが行われます。駐在の機動部隊以外は、いかなる職員もSCP-CN-1089と接触する前にクリアランスレベル3の職員3名の許可が必要です。脅威となるような侵入が権限なく行われた場合、駐在の機動部隊は対象を終了する権限を持ちます。野外で発見されたSCP-CN-1089個体は回収ガイド第124条の特殊状況条例に従って収容の準備をし、最寄りのサイトに連絡した後、その場で収容車両隊の到着まで待機していてください。回収や待機の過程で曝露した場合、Bクラス以上の記憶処理スプレーを使用することを許可します。特殊な状況では対象を終了することを許可します。
説明: SCP-CN-1089は異常性を持った斑模様のイエネコ群(Felis silvestris catus)の総称です。SCP-CN-1089が摂食を行う際、その半径30m以内の物質がオブジェクトを中心に回転し始めます。範囲内の物質はSCP-CN-1089に摂食されます。消化器官は通常のイエネコと同じであり、消化方法はわかっていません。摂食した5-12時間後、オブジェクトの肛門は完全に弛緩し、大量の小さなSCP-CN-1089個体を排出します。この過程に干渉しない場合、NK-クラスシナリオが発生すると予想されます。排出された個体の生体構成、異常性や頭身の比率は通常のSCP-CN-1089と差異がありません。
SCP-CN-1089の表皮を通常の手段で破壊することは困難であり、寿命は通常のイエネコよりも長いです。SCP-CN-1089個体が攻撃された際、周囲のSCP-CN-1089個体は極めて速いスピードで攻撃した対象に近づき、体当たりで止めようとします。SCP-CN-1089個体は瞳孔の中央から直径約1.2cmの赤いレーザーを射出することができ、接触した生物は即座に生命活動が停止します。
補遺ファイルSCP-CN-1089.ISCP-CN-1089についての回収記録
回収記録
回収日: 2017年7月11日
回収地点: 北緯3█.██°、東経1██.██° 中国東シナ海北西海域
回収職員: 巡洋艦『南風』号のメンバー全員
<記録開始>
00:00:01 南風号の左舷の方向に大型の漂流物を発見する。
00:01:34 南風号が本来のルートを離れ、その物体に接近する。
00:21:21 南風号が物体に近づく。表面は赤と白が入り混じっており、正確な色を判断することが困難である。
00:29:43 南風号が漂流物から約0.8海里離れたところに錨を下ろし、小型の回収用モーターボートを用いて作業を行うこととした。
ここからの映像は回収用ボートによるものです
漂流物が主に魚の肉や骨によって構成されていることがわかる。一部分に甲板に似た挿入物がある
00:45:32 ボートが物体に接触する。大量のネコ科動物の形状をした肉塊が漂流物上を這いまわり、その一部がボートに向かい始める。
00:49:21 回収職員がボートを降り、死亡したと思われる不活性化した個体を3体回収する。
01:11:01 異常アイテムが職員を攻撃し始める。2名の職員が死亡。
01:23:55 ボートが物体を離れ、南風号に救援を求める。
01:50:31 ボートが南風号に到着する。
ここからの映像は南風号によるものです
02:27:44 研究員がサンプルの初期判定で回収した死体が既に異常性を失ったと分かる。
02:30:12 南風号が錨を上げ、漂流物に接近し始める。
02:35:01 漂流物上の異常アイテムが南風号に近寄り、搭乗を試みる。
02:40:09 武装した職員が攻撃を始める。
02:51:10 南風号のボイラー室が損傷を受ける。船内に大規模な浸水が起きる。
03:55:00 南風号の大部分の区域が占領され、南風号船底にある船室の半数以上が完全に沈没する。
04:12:53 救命ボートを出し、一部の職員が避難を始める。
04:21:02艦長が船を放棄することを宣言。南風号のさまざまな場所で爆発が始まっている。
04:32:21 南風号と近海の指令センターの通信が途絶える。
<記録終了>
注記: 巡洋艦『南風』号は3日後に発見されました。船に残った船員は全員行方不明となり、一部の人員のみが救助されました。巡洋艦『南風』号の主要部分が消失し、異常アイテムの一部が未だに甲板の上に残っているため、 MTF-丙寅-04 "ツバメの帰還" が緊急回収を行い、『南風』号の残骸と共に臨時的にサイト-CN-03 エリアC-1内へ回収されました。