SCP-876-JP
評価: +21

アイテム番号: SCP-876-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-876-JPは内寸30cmの強化アクリル製収容ケージに入れ、重量及び振動センサーを備え付けた収容室へ格納されます。収容室は無響及び電波暗室として下さい。センサーにて閾値を超えた値を検知した場合、時間を問わず直ちに担当研究員により、オブジェクトの健康検査ののち手順-104が実行されます。

説明: SCP-876-JPは未知の金属で構成された、直径30cmの切頂二十面体の実体です。背面とみられる部分にはスライド可動式のシャッターがあり、内部にはIEC 60320-1 C14準拠の200V電源コネクタと、IEEE規格準拠の各種I/Oコネクタが付いています。SCP-876-JPは電源とモニタ、キーボード等の入出力装置を接続することでコンピュータとして使用することが可能です。独自のものとみられるCUIベースのOSが搭載されていますが、一部コマンドがLinuxと同様です。USBコネクタを使用するリムーバブルメディアを使用することでデータの読み書きが可能ですが、単体ではRJ45コネクタ以外で直接データを読み書きさせる方法はありません。
SCP-876-JPは電源を接続しない状態で60分以上放置された場合、弾む、転がる、大きく振動する等の自律行動を行います。この自律行動は60分から120分程度行われ、その後は最大で12時間前後非活性化します。非活性化中は電源をつないでもコンピュータとして使用できない点に注意が必要です。再活性化後、SCP-876-JPの直径は3%〜10%程の割合で肥大化します。肥大化に伴い、コンピュータとしての性能が上昇することが明らかになっています。また、背面シャッター内の各種I/Oコネクタが、性能向上、世代更新などが行われます。
研究の結果、オブジェクトの外寸と密接した容器へ入れ運動を抑制することで、発見時の直径30cmまでサイズを戻せることが判明しています。

確認済みオブジェクトの自律行動一覧

オブジェクトの動作
床上約150cm程の高さを、15cmの範囲で上下しながら移動。
床上150cm〜105cmの範囲を、ゆっくりと反復上下移動。
床上5cm〜60cm程度の範囲を、ゆっくりと反復上下運動。
半径86cmとした円の、半円の範囲で反復円周運動
半径86cmとした円の、6分の1程度の範囲で反復円周運動

観察により、上記自律運動は人間における筋肉トレーニングに相当すると考えられています。

当初その特性から、スタンドアロンコンピュータでの使用方法を研究されていました。しかしオブジェクトの直径が50cmを越えた時点より、背面シャッター内部のI/Oコネクタに未知の規格のものが現れ始めました。現在規格化されていない未知の無線接続により、実験室内の一部コンピュータと接続が計られ、結果4台のコンピュータがSCP-876-JPをホストとした分散処理システムに取り込まれました。
この事案より現在の収容プロトコルは封じ込めを主眼としたものとされています。

Footnotes
. 例として、USBコネクタの世代が1.1から3.1へ更新されるなどです。
ページリビジョン: 3, 最終更新: 10 Jan 2021 16:03
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