クレジット
翻訳責任者:Voila Voila
翻訳年:2025
原題:Loss, Erasure, Finding Oneself
著作権者:Uncle Nicolini Uncle Nicolini
作成年:2025
初訳時参照リビジョン:rev.9
元記事リンク:https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8725
In which Jay Everwood finds themselves, but loses a bit of themselves.
通達
我々は収容中のアノマリーを人間的に扱う取り組みを実施しています。その一環として、このファイルからそれit、それらthey等の人間性を剥奪する代名詞が削除されるように編集されています — このファイルを編集して代名詞を「修正」しないでください、これは意図的なものです。
- アレクシス・ローズ
RAISA、サイト-55
SCP-8725
アイテム番号: SCP-8725
オブジェクトクラス: Consulta
特別収容プロトコル: SCP-8725-Aは喪失したと考えられます。
SCP-8725-Bは彼女自身の性質を認識しており、複数の要注意団体に関する詳細な知識を有しています。彼女は残りの寿命の間財団雇用下に留まることを選択しているため、SCP-8725-Bの直接的な収容手順は必要ありません。
SCP-8725-B。SCP-8725発生以前に撮影。
説明: SCP-8725は████/██/██にサイト-55で発生した収容違反の際に不明な実体と接触したジェイ・エバーウッド次席研究員(SCP-8725-B)の不明な側面(SCP-8725-A)の喪失を引き起こした事象に割り当てられた指定です。
SCP-8725の影響により、SCP-8725-BはSCP-8725-Aを喪失した経緯に言及することができず、事象に関する記憶が無いと主張しています。加えて、SCP-8725によりSCP-8725-Bは財団博士課程を修了することができました。SCP-8725の映像を確認させると、SCP-8725はそれを認識できないと主張します。
補遺8725.1:
序文: 以下はエバーウッドが論文研究を行っていたサイト-55の職員用オフィスから回収された記録です。記録時点で、SCP-████、SCP-████、及びSCP-████の収容違反が発生してから約4分32秒経過していました。全ての研究職員に対し屋内退避命令が発令され、エバーウッドは自身のオフィスに一人で避難しました。
<記録開始>
[エバーウッドは彼女のデスクの下に隠れている。背景でサイトの警報が鳴り響き、収容違反を警告する。]
エバーウッド: 最悪だな。
[30秒経過。警報が続く。]
[存在が入室し、背後のドアを強く閉める。]
エバーウッド: 誰かいるのか?!
[エバーウッドがデスクの下から這い出る。]
エバーウッド: 何、オデュッセウスみたいって?ハハ、笑えないね。君、警備は一緒にいるのか?
[エバーウッドが立ち上がり、ドアの方に向く。]
エバーウッド: なんてことだ、君の腕どうしたんだい?
[エバーウッドが存在に接近し、腕を回す。彼女はデスクに向かうのを手助けする。]
エバーウッド: なるほど、君が誰なのか、腕に何が起きたのかも言えないんだな。わかった。この仕事してるから知るべきでないことがあるのは受け入れてる。
[エバーウッドは彼女のデスク上にある物を退かし、存在を座らせる。]
エバーウッド: でも私はただ人間の基本的な良識として助けてるだけ。君だって同じことをするだろう?
[存在はデスクの上で横たわる。]
エバーウッド: わかった。じゃあ必要なものがあれば教えてくれ。医者以外でな。
[エバーウッドはオフィスにある救急箱を開き、ガーゼを取り出す。]
エバーウッド: えっ?
[エバーウッドはガーゼを落とし、驚きで口を開ける。]
エバーウッド: …
[存在が立ち上がる。]
エバーウッド: ち、違う。どうしてそのことを知ってるんだ?
[エバーウッドが後退りする。]
エバーウッド: しょうがない。もうわかったから。でも自分を嫌ってるわけじゃあない、ただ私が私であるかわからないだけ。というより、自分のことを知らないんだ。
[エバーウッドが腕を組む。]
エバーウッド: ああ。自分を偽っているよう。私のやることは全て茶番みたいだ。子供の頃からずっとわからなかった。歳を取る度に酷くなってる。
[存在がジェスチャーする。]
エバーウッド: わかった。やるよ。でもその代わり、君の全てを知りたい。
[エバーウッドが前進する。]
エバーウッド: 取引して。
[存在が光を放つ。SCP-8725-Aが消失し、存在 — 両腕を有している — がエバーウッドの肩に手を置き、彼女その人物themに感謝を述べる。存在はドアを開き、エバーウッドに手を振る。その人物彼女herは後ろ手でドアを閉じて去る。その瞬間、エバーウッドは床に倒れ、意識を失う。]
<記録終了>
通達
このファイルはミーム的改竄が行われたものとしてフラグ付けされています。一部の情報は不正確である可能性があります。修正の試みが進行中です。
- アレクシス・ローズ
RAISA, サイト-55