SCP-8315

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SFMRを遵守してください。

評価: +6

クレジット

タイトル: SCP-8315 - SFMRに特段の問題はない
著者: JunosGone JunosGone
作成年: 2025
ライセンス: CC BY-SA 3.0

原題: SCP-8315 - No Fault Found with the SFMR
翻訳者: oplax-counterpoint oplax-counterpoint
翻訳年: 2025

参照版: rev.16 (2025年07月08日)
ソース: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8315

評価: +6

アイテム番号: SCP-8315

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-8315は倉庫へ移送されるまでの期間、サイト-41の保管セル3-10-005に収容されています。

SCP-8315は、財団標準精神管理プログラム (SFMR) を遵守している職員に対しては危険を及ぼしません。ただし勤務歴1年未満の職員については、サイト-41管理部からの指示がない限り、SCP-8315との接触は許可されません。

説明: SCP-8315は以下に述べる特異的な捕食行動を示す、フィリップス製20PT5441/37 CRTモニターテレビです。SCP-8315は、半径5mの範囲にいる生きた人間の大脳から電気的ポテンシャルを吸い取る能力を有しており、これによる脳の電圧の急激な変化は犠牲者の確実かつ即時的な死を導きます。理論的にSCP-8315は、脳のあらゆる部分からエネルギーを吸い取れると考えられていますが、実際的には記憶、想像力、批判的思考に関する領域を好んで標的にし、しばしばそれらのみに集中して攻撃を行います。

SCP-8315はH&C超常現象局との収容契約に基づき財団が取得したもので、この契約によって取得された最初のアイテムです。これは心理学的アノマリーを適切に管理し、請負業者としてのより広範な財団の能力を示すための指標として位置づけられています。以下は精神物理学部門が作成した、適切な収容措置の重要性を示すための主要なインシデントの一覧です。

犠牲者 インシデントの説明 注記
7 H&CによってSCP-8315が発見される原因となった最初の事件。クリスマスの祝いの際に5人家族が突然襲われ、その後、H&C職員2名が同様に襲われたため、アイテムの存在が確認されました。 N/A
4 不適切な精神物理的ガイドラインのために、SCP-8315がH&Cの管理下に置かれている間に複数名の職員が襲われ、犠牲となっています。 N/A
3 財団での最初のインシデント。サイト-41管理部が推奨したSFMRの不適切な運用のために、研究員2名とサイト-41管理官が能力試験中に死亡しました。 全職員の安全のため、将来にわたって管理部門はSFMRを遵守することが求められています。
1 海馬の活動が十分に抑制されていなかったため、実験中に研究員1名が意図せず犠牲となりました。 施設管理に特段の問題は認められませんでした。このインシデントを踏まえて、SFMRの見直しが行われました。
2 下席研究員2名が予期せずSCP-8315に襲われました。後日の調査で、処方されたSFMR用製剤を両者とも量の壁にあった穴に捨てていたことが判明しました。 同様のインシデントを防止するため、SFMR用製剤の粉末剤への切り替えを迅速に進めることが決定されました。
1 警備業務を請け負っていた下請会社からの派遣警備員が、SFMRを遵守しなかったために意図せずSCP-8315の標的となりました。 残りの警備員については、契約違反と財団職員への攻撃を理由に解雇されました。今後の警備については、契約内容にSFMRの遵守が義務付けられます。
1 記憶保持管理が不十分だったため、研究員1名が意図せずSCP-8315の標的となりました。 このインシデントを受けてSFMRの見直しが行われました。
1 財団の資産を私的流用したこと、および職場での規律違反によって降格処分が検討されていた研究員に対し、最新のSFMRが適切に適用されていませんでした。この結果、サイト内の警備職員が対象をSCP-8315の付近に誤誘導するというインシデントが発生し、研究者はSCP-8315の標的となりました。 関与した警備職員はけん責処分を受け、当該研究員に対する降格処分の手続きは取りやめになりました。
1 実験中、研究員1名が意図せずSCP-8315の標的となりました。犠牲者の周囲にいた他の職員全員は影響を受けず、感情的な反応を示しませんでした。 このインシデントにおける職員の耐性と振る舞いは、SFMRがその導入以来、その効果が向上していることを示す好例であると評価されています。他のサイトへの導入が現在進行しています。
1 請負業者向けの展示会中に、下席研究員1名がSCP-8315の付近に進入し、この際にSCP-8315が自己起動して研究員を捕食しました。この過程で、SCP-8315は内部に大きな損傷を負いました。サイト-41の管理官は訪問者の恐怖を和らげるため、SCP-8315への耐性を自ら実証しました。事後の調査で、標的となった下席研究員は他の職員5名の協力を得て、精神検査の結果を偽造していたことが明らかになりました。関与していた全員の雇用は終了されました。 SFMRに特段の問題はありません。

深刻な損傷を負ったにも関わらず、SCP-8315はその機能を失っていませんが、影響に対する完全な耐性プログラムが財団全体で適用されているため、回復は期待されません。

Footnotes
. これまで知られていなかった能力であり、長期の飢餓状態にある際に使用されると推測されています。
ページリビジョン: 1, 最終更新: 05 Oct 2025 07:05
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