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by Fishish and Ralliston
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特別収容プロトコル: SCP-6872は世界的なK-クラスシナリオの予防的最終手段としてのみ起動されます。SCP-6872の起動にはO5評議会員の過半数による明示的な承認が必要です。非O5評議会員がSCP-6872のメカニズムや起動要件に関する情報へのアクセスを試みた場合、クリアランスレベルによらず直ちに終了されます。
更新2022年09月15日 財団職員は、息切れ、チクチクするような感覚、幻肢痛を感じた場合は付近の財団診療所に報告し、記憶処理と医療処置を受けてください。虫が身体を這うような感覚は無視してください。
説明: SCP-6872は、世界中の全人類の小脳に埋め込まれた財団製のミームトリガーです。適切に起動すると、SCP-6872はHomo sapiens種の全対象に概念、ミーム複合体、または奇跡術的呪文を同時に伝達することが可能です。
SCP-6872は、不可逆的な K-クラスシナリオが発生した場合に阻止ないし人類を保護するための多数の手段を行使する最後のフェイルセーフです。SCP-6872の起動儀式は人類の存続のために以下のいずれかが必要とされる場合に備えて確立されました。
- 人間の肉体的/精神的形態の劇的かつ即時的な変化
- 世界中の全人類へのアイデア、メッセージ、保護呪文の同時伝達
- 全人類とその行動に対する一時的な制御権の獲得
- 地球上の全人類の一時的な行動停止
- 人類の終了
発見: SCP-6872は、人類の創造以来その体内に存在していたと考えられます。サイト-01のディープウェル・アーカイブには、ヒトゲノムをSCP-6872を含むよう改変する管理者からの日付不明の提案が存在しました。そもそも何故このような行為が許可されたのかは不明です。
補遺6872-1: 計画上のSCP-6872緊急時対応要約済み一覧
起動が必要となった場合に可能な限り迅速にSCP-6872を使用できるよう、監督司令部は極めて複雑な緊急SCP-6872関連プロトコルを準備しています。以下に要約済み一覧が添付されています。
非常事態番号 | 説明 | 追加コメント | ||
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2819-Z-3 | GH-クラス"デッドグリーンハウス"シナリオが発生した場合、地球が食料、水、酸素を供給できなくなるため、Homo sapiensからそれらの資源の必要性を完全に取り除く。 | 未実装。2819-Z-3は恒久的な解決策として扱うべきではなく、地球が標準状態に戻り次第速やかに逆転させられるべきである。 | ||
[簡潔のため635行省略] | ||||
3936-Z-3 | 状況が制御下に置かれるまで、制御されたLK-クラス"種族変換"シナリオを効果的に発動し、人類の肉体的形態をこのままの状況では滅びるものから回復力のあるものに再構築する。 | 実装協議中 。 | ||
[簡潔のため189行省略] | ||||
6217-G-6 | CC-クラス"化学崩壊"シナリオが発生した場合、人間のDNA基盤を炭素元素を含まずかつそれに依存しないように再構築し、事実上通常通り生命を継続可能にする。 | 再評価保留中。化学部門職員の正式な要求に従い、緊急時対応6217-G-6の起動プロトコルは、その起動の安全が保証されるまで更新を保留される。 | ||
3125-B-7 | SCP-3125が不可逆的な形でこの世界と衝突し、基底現実、ひいては観測可能な人類ミームプレティック多元宇宙への顕現が成功しないよう、人類全体を直ちにかつ苦痛なく終了する。SCP-3125は知性体の宿主を必要とし、上記以外ではいかなる方法でも対抗不可能な脅威であるため、これは効果的にその恒久的な無力化を確実とする。 | 未実装。プロジェクトは反ミーム部門長バート・ヒューズによって明確に無効化され、SCP-3125の脅威と戦う誤った方法であると見做された。 | ||
[簡潔のため291行省略] | ||||
9123-I-1 | MK-クラス"人類意識の終焉"シナリオが発生した場合、現在存在しない人間の意識の代わりにそれとほぼ同一のミームプレックスを構築し、叡智圏シグネチャに入力、人類の意識の適切な継続を確保する。 | 未実装。緊急時対応3125-B-7の起動が必要となった場合の、より人道的かつ効率的な一時の代替手段になりうるとして、前段階としての人類意識の破壊と並行して激しく議論されている。 | ||
[簡潔のため901行省略] | ||||
0213-A-3 | 全人類の意識をサイト-119のスーパーコンピュータサーバシステムにホストされた、人工的に再現された地球に転送する。これにより、基底現実やそこで通常経験する刺激 — 飢え、渇き、死など — から効果的かつ完全かつ半永久的に分離され、デジタル化されたものに置き換えられるか、または人類にとってもはや適当なものでないと判断される。 | 実装済。 |
更新2021年09月21日: ΩK-クラスシナリオに対抗するため、SCP-6872緊急時対応0213-A-3が限られた規模で実装されました。O5-4が監督プロジェクト主任に選出されました。RAISA本部サイト-7は成功裏にシミュレート現実に移植されました。
更新2024年05月20日: 緊急時対応0213-A-3は財団サイト-15、-17、-19、-43、-55、-64、-87、-120をカバーするよう拡張されました。財団職員の統合は全体で約15%と推定されます。
更新2027年04月19日: 緊急時対応0213-A-3は財団サイト-14、-41、-54、-184、246、-300、-322、-666をカバーするよう拡張されました。財団職員の統合は全体で約60%と推定されます。人類全体の統合が開始されました。
更新2028年08月23日: SIMULACRUMサーバに軽微なエラーが検出されました。サイト-119地下室に設置された儀式エンジンからの奇跡術冷却入力が不十分であったことが原因と判断されました。インシデントから2分後に電力は復旧しました。運用は通常通り再開されました。
更新2040年12月02日: 緊急時対応0213-A-3は監督司令部を除く残りの全ての財団サイトをカバーするよう拡張されました。O5評議会とサイト-119職員を除く財団職員全体の統合が完了しました。人類の統合は全体で約15%と推定されます。SIMULACRUMサーバはシミュレーション起動を適切かつ確実に実行するため、5倍の大きさに拡張されました。
更新2064年08月23日: SIMULACRUMサーバで不可解なエラーが連鎖的に発生し、10分間の動作停止に至りました。原因はメモリの容量不足と判断されました。サーバのハードドライブは四次元的安定性を確保し、今後数年で予想される多数の新規ユーザーを適切に収容できるよう、オントキネティック的手法で拡張されました。適切な修理完了後、運用は直ちに再開されました。人類の統合は全体で約45%と推定されます。
更新2087年11月20日: 緊急時対応0213-A-3は残りの主要な人口密集地全てと小規模集団の大部分をカバーするよう拡張されました。人類の統合は全体で約80%と推定されます。SIMULACRUM内での模擬死を適切に起動する準備が開始されました。
更新2099年01月18日: 完全な刺激遮断プロトコルと、地球のメインマップの外側にある虚無空間へのシミュレート上の身体の移送を組み合わせることで、シミュレーション内で人工的な死が達成されました。人類の統合は全体で約95%と推定されます。
更新2101年02月15日: SIMULACRUMはシステムの大部分で大規模なエラーを経験し、2時間の動作停止に至りました。模擬死は2週間動作を停止しました。原因はアキヴァポンプの不足により人類の適切な廃棄物管理入力が枯渇したことと判断され、結果として死の概念への信念が大きく揺らぎました。サイト-119管理官アシュトン・ノーヴァとSIMULACRUM主任サミー・ラドクリフは修復中に行方不明となりました。技術主任のデイヴィス・ローゼンがO5-4の命令によりサイト管理官及びプロジェクトディレクターに昇進しました。運用は再開されました。
更新2104年08月09日: 全人類統合前のSIMULACRUM最終チェック。エラーは発見されませんでした。作戦開始が発令されました。
更新2130年07月29日: 人類全体の統合が完了しました。監督司令部のみがシミュレーション外に残っています。監督司令部をSIMULACRUMに統合する準備が進行中です。O5-4はシミュレーション外に残り、メイン制御室で動作を監視します。
更新2278年06月12日: SIMULACRUMは多数の死を再現するために必要な処理能力に耐えられず、崩壊寸前まで陥りました。O5-4の命令により、外部からの介入なく異常な手段でサーバが自動的に拡張する緊急時対応が実施されました。3分間の連鎖的エラー中、シミュレーション参加者は外部刺激を感じました。全体記憶処理プロトコルが起動されました。インシデントの痕跡なく、SIMULACRUMは動作を再開しました。
更新2290年04月19日: SIMULACRUM成長緊急時対応は完全に稼働しています。地球の2%がサイト-119に収容されました。監督司令部の緩和プロトコルは99%完了しました。シミュレート現実の外部に残っているのはO5評議会員のみです。
更新2299年07月12日: サイト-119 — 地球の5%を占める — の一部が海と接触して予期せぬエラーが発生、SIMULACRUM内に5分間外部刺激が発生しました。発生から20秒後に自動修復ドローンが問題の対処に当たりました。作戦は実行されました。O5-1、O5-6、O5-7、O5-9、O5-11、O5-12、O5-13の全員がシミュレーションに入り、O5-4単独により監視されます。更なる客観的判断を保証するため、SIMULACRUMの制御は監督司令部に移管・隔離され、O5-4はサイト外から完全に隔離されます。SIMULARUMの監視以外を構成するあらゆる任務は残りのO5レベル職員に移管されます。
更新2301年10月05日: サイト-119 — 地球の20%を占める — の一部が野生動物の増殖に追いつかず予期せぬエラーが発生、SIMULACRUM内に30分間外部刺激が発生しました。発生から2分後に自動修復ドローンが問題の対処に当たりました。過剰な昆虫や動物の駆除が進行中です。作戦は実行されました。O5-2、O5-3、O5-5、O5-8、O5-10の全員がシミュレーションに入りました。O5-4が残り、適切な準備を完了させるため前述の部屋に隔離されています。
更新2315年07月02日: サイト-119 — 地球の56%を占める — の一部が、インフラにイナゴの主食が溢れかえったことでその激しい襲撃に見舞われて予期せぬエラーが発生、SIMULACRUM内に2時間外部刺激が発生しました。発生から3時間後にO5-4の操作する修復ドローンが問題の対処に当たりました。作戦は実行されました。
更新2322年05月07日: サイト-119 — 地球の80%を占める — の一部が、植物の世界的な成長により急速に広がった野火に襲われて予期せぬエラーが発生、SIMULACRUM内に1日外部刺激が発生しました。発生から6週間後に自動修復ドローンが問題を解決しましたが、その途中で利用可能なハードウェアリソースの16%が破壊されました。O5-4は自動化SIMULACRUM機能の準備段階の事前要件を全て完了し、シミュレーション参加要求を提出しました。
更新2416年12月09日: サイト-119 — 地球の100%を占める — の一部が、イナゴの群れが急速に蔓延したことによる唐突な大量の死骸の氾濫により予期せぬエラーが発生、SIMULACRUM内に1週間外部刺激が発生しました。修復ドローンは動作不能となりました。O5-4の操作する修復ドローンは動作不能となりました。O5-4の以前のSIMULACRUM参加要求はO5評議会により却下されました。シミュレーション内の全体記憶処理が行われました。作戦は実行されました。
更新2417年02月02日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。シミュレーション内の全体記憶処理が承認されました。作戦は実行されました。
更新2417年08月06日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。原因特定の試みは行われませんでした。O5レベル職員が反対意見を表明しましたが、O5-4からの返答はありませんでした。SIMULACRUM居住者への週例での全体記憶処理がO5-4により承認されました。作戦は実行されました。
更新2417年09月20日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。シミュレーション内の全人物 — O5レベル職員をも含む — がSIMULACRUM外部とのコミュニケーションを明示的に禁止されました。日例かつ標的型の全体記憶処理、特に「本当の世界」の存在についての話題に関するものへの記憶処理がO5-4により承認されました。作戦は実行されました。
更新2417年11月15日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。O5-4からの入力は検出されませんでした。SIMULACRUM居住者への時例での全体記憶処理がO5-4により承認されました。作戦は実行されました。
更新2418年02月09日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。SIMULACRUM居住者への30分ごとの全体記憶処理がO5-4により承認されましたが、後に実行不可能と判断されました。O5-4はサイト-119からの退去を試みました。自動対応ドローンがこれに反応しました。作戦は実行されました。
更新2419年01月06日: 原因不明のSIMULACRUMエラーが発生しました。外部刺激エラーは基底現実の一部と見做されます。不可解な虫刺されを被るユーザーからのあらゆる報告はアーカイブされ、直ちに無視されます。作戦は実行されました。
更新2419年05月23日: 財団のリソースは今後発生するエラーに対抗するには不十分と判断されました。地球がサイト-119に転換されたため、緊急時対応0213-A-3の解除は不可能と判断されました。虫に生きたまま消費される、および/または体内で植物が生長する継続的な感覚は、基底現実の定義に付け加えられました。作戦は実行されました。
更新2420年08月14日: SIMULACRUM内のO5評議会の全会一致により、緊急時対応0213-A-3はO5-4を永久的操縦者として含むよう拡張されました。SIMULACRUMシステムの63%で自発的かつ致命的なシャットダウンが行われました。シミュレーション内へのこれ以上の参加は停止されます。
更新2421年09月14日: サイト-119自動監視システムはO5-4により手動で停止され、その後彼がSIMULACRUMメイン司令部内でむせび泣くのが確認されました。当ファイルの以降の更新はロックされています。