SCP-6206
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Info


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翻訳責任者: Chuuka_Nabe_Charhans Chuuka_Nabe_Charhans
翻訳年: 2024
著作権者: GreenWolf GreenWolf
原題: SCP-6206 - The Commissioner of Maximum League Baseball
作成年: 2021
初訳時参照リビジョン: 28
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-6206


評価: +9

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ええ、その通り。この作品はSCP-2206の続編です。

2/6206 LEVEL 2/6206

RESTRICTED

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アイテム番号: SCP-6206

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル

SCP-6206は、サイト-17内の標準人型収容セルに収容されています。SCP-6206はゴルゴーン型の視認殺害能力を持っているため、適切な防護服を着用していない職員はSCP-6206に直視されないようにしてください。

SCP-6206とその収容以前の活動に関する情報の隠蔽、および誤情報の流布は、オペレーション"ピンチ・ヒッター"として指定されています。また、本作戦の遂行を監督するため、機動部隊ラムダ-30("スポーツキャスト・パフォーマーズ")所属のエージェント・ジェレミー・スティールがコミッショナーとしてMLBに潜入しています。

3/6206 LEVEL 3/6206

SECRET

classified-lv3.png

アイテム番号: SCP-6206

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル

SCP-6206は現在Thaumielクラス特別エージェントとして財団に雇用され、SCP-6206の封じ込めのため元の世界線に送還されています。また機動部隊イオタ-18("エア・バディの法律学")が、SCP-6206の支援および監視を行うために配備されています。イオタ-18とSCP-6206は、SCP-6206放送内に暗号化されたメッセージを仕込む形で、定期的な状況報告を行うよう指示されています。

SCP-2206の既知の放送場所は、無許可の超次元移動が行われないよう継続的に監視されます。SCP-6206を含め、SCP-2206世界線から基底世界への侵入を試みた人物はいかなる場合でも直ちに拘束されます。

エージェント・スティールは、引き続きMLBコミッショナーとしての職務を継続します。

説明

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SCP-2206世界線でコミッショナーを務めるSCP-6206。画像は2001年のワールドシリーズ終了後、敗戦したチームを処刑するよう合図を送っている様子。

SCP-6206は、SCP-2206 世界線を起源とする人型実体であり、当該世界線に存在する野球リーグ、マキシマム・リーグ・ベースボールにおいて1998年から2019年までコミッショナーを務めていました。SCP-6206は石化を伴わないゴルゴーン型の視認殺害能力を持っていますが、それ以外の表面的・生物学的特徴は全て基底世界の人間と同様です。

2019年のワールドシリーズ終了後、SCP-6206はピッツバーグ・レーベルズの暴力的クーデターによってコミッショナーを解任され、選手会による裁判で「野球に対する罪」の有罪判決を受けて基底世界に放逐されました。

基底世界に到着したSCP-6206はまずメジャーリーグを掌握するために、当時MLBコミッショナーであったロバート・D・マンフレッド・ジュニア氏の住所を特定・殺害し、財団に拘束された際には、MLB30球団のオーナーを脅迫することでコミッショナーの地位を確保しようと試みていました。その際の会話や収容後の尋問では、SCP-6206は一貫して「基底世界の野球は『退屈』で、『抜本的な介入』を必要とする」という主張を展開し、SCP-2206世界線のものに近い野球規則の改訂案を提示しました。

オペレーション"ピンチ・ヒッター"は、マンフレッド前コミッショナーの死に対するSCP-6206の関与を隠蔽するために開始され、最終的に後任のコミッショナーとして財団エージェントの投入が必要になりました。以前にSCP-2206やMLBに関する経験があった点、SCP-2206の収容活動を通して大衆への知名度が向上していた点を踏まえ、機動部隊ラムダ-30("スポーツキャスト・パフォーマーズ")所属のエージェント・スティールがこの役割に抜擢されました。

補遺 — インシデント"ストールン・ベース"

2020年2月17日、マサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パーク内で別世界線からの超次元移動が検知されました。機動部隊ミュー-8("南部のおもてなし")が侵入者の収容のために現場に到着すると、SCP-2206球団の一つであるボストン・レッドシャツの選手・コーチ全員が、ボストン・レッドソックスの選手数名と乱闘を行っているのが確認されました。ミュー-8が速やかに当該球団を収容し尋問を行ったところ、侵入は基底世界で行われる「極めて致死率の低い野球」をプレーするためであったと判明しました。

その後同20日にも新たな侵入インシデントが発生し、ニューヨーク・アーバンズの選手が自身に対応するニューヨーク・メッツの選手の暗殺を試みて逮捕されました。さらに同26日には、モントリオール・ボルケーノズの代表団が基底世界に侵入し、MLBコミッショナーのエージェント・スティールに接触してボルケーノズのMLB加入を提案しました。

確保された各球団への尋問の結果、SCP-6206失脚後のSCP-2206世界線では選手会がリーグを掌握し、来シーズンの公式戦が中止されていたことが判明しました。同時にその代替として、徐々に変化するルールの下で、スター選手たちによる新たな球団が試合を行う一連の非公式試合が計画されています。選手会はこの方法によって最終的に「完全無欠な野球」のプレーが可能になると考えているようですが、それがどのような野球を意味するかは不明です。この計画は、今後数十年にわたって選手たちに致死的な条件下でのプレーを強いるものであり、これが大きな反発を招いた結果、今回の一連の侵入インシデントが発生したものと考えられます。

補遺 — オペレーション"セブンス・イニング"

作戦計画概要


閲覧には以下のクリアランスが必要です
レベル3/SCP-6206 レベル2/SCP-2206
レベル2/"セブンス・イニング" レベル2/"ストールン・ベース"


作戦名 セブンス・イニング
監督責任者 エージェント・ジェレミー・スティール
作戦指揮官 SCP-6206

SCP-2206球団の相次ぐ侵入を受け、監督評議会はSCP-6206をThaumielクラスに再分類しました。

SCP-6206はボストン・レッドシャツ、ニューヨーク・アーバンズ、モントリオール・ボルケーノズと共にSCP-2206世界線に送還されます。機動部隊イオタ-18("エア・バディの法律学")はSCP-6206に同行し、SCP-6206がコミッショナーの地位を取り戻すために必要なあらゆる援助を行います。SCP-6206はその地位を利用してSCP-2206球団のさらなる侵入を防止することに同意しており、SCP-6206が復職した後も、イオタ-18はSCP-2206世界線に常駐しSCPー6206の支援と監視を継続します。イオタ-18およびSCP-6206からの定期報告は、SCP-2206放送の中にエンコードされます。

この作戦の過程ではSCP-2206世界線の規則による野球の対戦が必要になると予測されるため、イオタ-18の所属隊員は野球に関する幅広い訓練を受けており、隊員には多数の元プロ野球選手や確保されたSCP-2206球団所属選手も含まれています。ただし、SCP-6206をコミッショナーに復職させるにはあくまでスポーツでの勝利に依存しない方法が望ましく、そのような選択肢は可能な限り追求されるべきです。

既に行われた侵入の影響を緩和し、MLBの2020シーズンを問題なく実施できるようにするための取り組みは、オペレーション"ピンチ・ヒッター"の一環としてエージェント・スティールが担当しています。

補遺 — オペレーション"セブンス・イニング"の成果

2020年4月1日、1件のSCP-2206放送が受信され、アメリカン・ナショナル両リーグからのオールスター連合チーム(「スターズ」)と、解任されたコミッショナーが招集した謎のチーム(「コミッショナー選抜」または「スキッパーズ」と呼ばれる)との間で行われた非公式試合が実況されました。
その解説者によれば、スキッパーズが勝利すればコミッショナーの復職が、スターズが勝利すればコミッショナーおよび選抜チームの処刑が即座に実施されます。

放送内容によれば、この試合は概ね以下のように展開されました。

ホームチーム スターズ
ビジターチーム スキッパーズ
球場 ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム
特筆すべき出来事 得点
1 先攻はスキッパーズ。スターズの投手ゴードン・"ホース・ボーンズ"・ハウザーは、スキッパーズ打線を三者凡退に打ち取った後スキッパーズの遊撃手、背番号3との激しい口論の末に死亡。その裏、スキッパーズはマイケル・"スキップ"・サーモンに先頭打者ホームランを許す。スキッパーズの背番号3は、三塁へ向かうサーモンを転倒させた。この回の残りは無得点。 1-0
2 スターズの二番手としてマウンドに上がったフランシス・"レモン"・ドラヴィスは、この回の先頭打者であるスキッパーズの捕手、背番号7の頭部に直球を投げ込み故意死球を与える。背番号7はチタン製の頭蓋骨に凹みができたものの概ね無傷。この後に起きた乱闘では、スターズ・スキッパーズ両チームの選手数名と観客5名が負傷した。この回は両チーム無得点。 1-0
3 ドラヴィスはスキッパーズ打線を三者連続三振に抑えるが、落雷により死亡。その裏、スターズのユニット137が2アウトから2ランホームランを放つ。 3-0
4 スターズの救援投手ケビン・"フィッシュリップス"・リンドルフは、スキッパーズの三塁手、背番号11にタイムリーを浴びる。その後は両チーム無得点。観客数名が起源不明の蜂の大群に殺害される。 3-1
5 リンドルフはさらにスキッパーズの一塁手、背番号0にも得点を許す。蜂の大群がフィールドに移動するがプレーは続行。スターズの一塁手フィリップ・"フィリフ"・ジャクソンが、スキッパーズのバッテリーエラーの間に生還する。 4-2
6 リンドルフはこの回も1点を失い降板。火消しとしてマーガレット・サッチャーがマウンドに上がり、この回の残りは無得点となる。 4-3
7 スキッパーズが逆転。この回の解説音声には認識災害が含まれており、経過を特定することはできなかった。 4-5
8 フィールドからヤギが取り除かれ、試合が再開される。スキッパーズ打線はスターズのクローザー、エドウィン・"ミディアムサイズ・エディ"・サーグッドの前に得点を挙げることができない。その裏、スターズはサーモンのタイムリーツーベースで逆転に成功する。 6-5
9 スキッパーズの背番号3が逆転満塁ホームランを放ち、チームは一挙3点のリードを奪う。SCP-6206が攻守交代の間に「死の眼光」でスターズの選手全員を殺害し、スターズは観客から代替選手を募ることを余儀なくされる。9回裏のスターズは三者連続三振に終わり、試合はスキッパーズの勝利となる。 6-9
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PoI-1776-43の公式顔写真。

補遺 — 収容方針の改訂

要注意人物PoI-1776-43は、基底世界でSCP-2206世界線のSCP-6206に対応する人物です。PoI-1776-43はアメリカ合衆国元大統領であり、その職務に付随して発生しうる潜在的な異常を除けば一切の異常性を持たないことが確認されています。
しかしながら、不測の事態の発生を防ぐため、PoI-1776-43のMLBコミッショナー就任は当面の間継続して阻止されます。

Footnotes
. SCP-2206は並行世界から発信される異常なスポーツラジオ番組で、基底世界のものとは根本的に異なる「野球」の実況中継を行っています。SCP-2206世界線でプレーされる「野球」は基底世界のものと比べて著しく暴力的であり、中には異常性を持った選手や人間でない選手も存在します。
. SCP-2206放送では「死の眼光」と呼称されています。
. ヒューストン・コルト.45ズとモントリオール・ボルケーノズが7試合を戦い、ボルケーノズのマイケル・"スキップ"・サーモンがコルト.45ズの救援投手、カルロス・"ジミー"・オルテズとの決闘の末にサヨナラホームランを放ってボルケーノズが勝利しました。
. 球団オーナーの中で、ニューヨーク・ヤンキースのハロルド・スタインブレナー共同オーナーは唯一この改革に意欲を示しました。
. 人数の上ではレッドシャツが圧倒的有利であったにもかかわらず、ミュー-8が介入した時点で乱闘はレッドソックスが優勢でした。
. シンシナティ・コミュニスツの選手で、米国ポサディスト党党首。
. スキッパーズの選手名は実況者・解説者も分からなかったのか、背番号で識別された。
. リーグMVPに輝いた選手で、ケベック州知事。
. シアトル・ストームズの選手兼任監督であり、気象を司る神官。「ゼウスの寵愛を最も受けていない者」と呼ばれる。
. シアトル・オートパイロッツの中堅手としてプレーする自律走行型主力戦車。
. アトランティスの皇太子で、ミズーリ州のカンザスシティ・キングスと契約している。
. ミネソタ・クローンズでプレーする5人の「フィリップ・ジャクソン」の1人。
. プロ野球でプレーした最初のイギリス首相。
. デトロイト・ウルヴァリンズに所属する選手。巨人族とのハーフであり、少なくとも240cm以上の身長をもつ。
ページリビジョン: 5, 最終更新: 11 Nov 2024 08:03
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