SCP-6113

SCP-6113: テンポラリ・リフレクション by Dr Asteria Dr Asteria


翻訳:

評価: +10

クレジット

ソース: SCP-6113 - Temporary Reflection
リビジョン: 16
著者: Dr Asteria Dr Asteria
作成年: 2021
邦題: テンポラリ・リフレクション

評価: +10
評価: +10

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アイテム番号: 6113
レベル2
収容クラス:
esoteric
副次クラス:
multiple
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
warning

特別収容プロトコル: SCP-6113-1の収容は現時点においては不可能です。SCP-6113の収容努力は主にそれについての情報の隠蔽に重きを置きます。SCP-6113-2の収容プロトコルに従って、以下のSCP-6113特別収容プロトコルが実施されています。

  • あらゆる報告された目撃事例と「性転換イベント」の信憑性を低下させるために、財団製ウェブクローラーと潜入エージェントによりSCP-6113-1にまつわる偽情報を複数のプラットフォームに拡散します。
  • SCP-6113の影響を受けたトランスジェンダー(以後「対象」と呼称します)の位置を特定し拘禁します。尋問のために1週間より長く囚えてはなりません。
  • 対象のありとあらゆる法的記録を現在の性別とジェンダーアイデンティティを反映するように更新し改変します。
  • クラスAおよびE記憶処理を対象とあらゆる家族、友人、そして知人に適用すると共に対象が出生時からそのジェンダーに分類されていたという偽記憶を埋め込みます。
  • 現状に満足しているかを確認するために、解放後の対象を1ヶ月間監視します。

これらプロトコルは世界の正常性を維持するのに役立ってきました。しかしながら、平均して7日に8人の増加しつつある割合でSCP-6113は対象に影響を及ぼし続けています。2020年01月10日時点でSCP-6113の被影響対象数は合計315を超えています。奇跡術部門は現在SCP-6113-1の恒久的収容手段を開発中です。

数多くの対象となりうる人物が財団に雇用されているにも関わらず、SCP-6113-1は財団の敷地内に侵入して職員に対して性転換イベントを執り行うことを拒否しています。Dクラス職員での実験およびSCP-6113-1の位置特定、追跡、研究は現在不可能です。

説明: SCP-6113とは様々なクラスの複数のオブジェクトに対する指定です。SCP-6113-1からSCP-6113-3まで分類されています。個々については以下のファイルを参照してください。


アイテム番号: 6113-1
レベル2
収容クラス:
keter
副次クラス:
uncontained
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
caution

特別収容プロトコル: [変化なし。データ破損。]

説明: SCP-6113-1はテレポーテーションと変装して人間になりすますことが可能な人型実体です。SCP-6113-1はその能力を用いて世界中のトランスジェンダーである個人に対する「性転換イベント」を円滑に進めます。現在有力な仮説に、SCP-6113-1は人間の霊魂または現実改変者であるというものがありますが、その本性は不明です。しかしながら、SCP-6113-1の物理的形態は不透明な橙色の光からなる人型存在です。身長180cmと推定されており、約12lmに輝きます。

SCP-6113-1が対象の前に現れるのは典型的には対象が「人生最低の瞬間」にあるときです。この時、SCP-6113-1は対象とポジティブな感情的繋がりのある人物たとえば家族、友人、重要な他者、あるいは教師(以後「仲間」と呼称します)に扮します。対象の私生活と仲間との関係性の情報を利用し、テレポーテーション能力を用いて対象をSCP-6113-2に導きます。対象はあたかも途切れることなく目的地に向けて歩いているかのようにテレポーテーションの瞬間に気付きません。対象の人生、仲間の性格、および仲間との関係性についての知識をどのようにしてSCP-6113-1が得ているのかは不明です(が読心の一種であると仮説が立てられています)。

SCP-6113-1はまた以下のように観察されてきました。

  • 対象を全ての物理的危害(自傷他傷問わず)から出現前後の短い期間守ります。
  • 対象の私生活、精神衛生、および関係性について極めて詳細な知識を所有しています。
  • 穏やかで心地よい雰囲気を醸し出しています。

加えて、まさにどん底の瞬間に対象の前に姿を現すためにSCP-6113-1は不可視になれるのではないかという仮説も立てられています。SCP-6113-1は2019年04月20日に発見されてから新しい能力を何も発揮していませんが、これ以上能力を保持しているか否か不明です。

アイテム番号: 6113-2
レベル2
収容クラス:
safe
副次クラス:
drygioni
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
warning

6113-2-prime

SCP-6113-2

特別収容プロトコル: エリアから地元施設は除去され、湖の端から1km離れた位置に金網塀の境界が建設されました。最低2人の守衛が4km毎に継続的に金網塀を巡回して侵入者を阻みます。侵入者は勾留され、地元警察当局に引き渡されます。必要があればクラスA記憶処理をします。溺れて危ないなどを含むカバーストーリーがローカルメディアを通じて広められています。

金網塀内の湖の東端に貸船屋の廃屋に扮した暫定サイト-15が建設されました。野生生物カメラに扮したCCTVカメラが近くの木々に設置されており、その映像は暫定サイト-15に送られ記録されます。2人の守衛がそこに待機し、常にCCTV映像を監視します。もしSCP-6113-1またはあらゆる対象がSCP-6113-2の近くに見られたならば、機動部隊ラムダ-69 ("六色活動家")が反応し、SCP-6113-1を収容し、全ての対象を勾留します。

説明: SCP-6113-2はミネソタ州のリトル・カリブー湖です。SCP-6113-2はSCP-6113-1とその対象が「性転換イベント」を行う際の目的地です。SCP-6113-1、1人きりの対象、そしてSCP-6113-2が共にある場合にのみ性転換イベントは発生します。性転換イベントの進行段階は以下の通りです。

  1. 対象の仲間に扮したSCP-6113-1が対象の前に現れ、必要があれば物理的危害から守ります。ほとんどの事例においてこれは単独で発生します。それが直接テレポートしてくるのか、あるいは可視化するのかは不明です。
  2. SCP-6113-1は対象を落ち着かせ安んじます。仲間が突然傍らに同行してくる理由について、あたかも完全にそれが普通のことであるかのように、対象は質問しません。
  3. SCP-6113-1は散歩を提案し、対象を湖へと導きます。対象に対し、SCP-6113-2が徒歩で向かえる範囲内にあるかのごとく、周囲の環境が当該地点への理論上の経路に合致するように変形します。対象のみがこれを知覚します。実際の物理的位置は不変です。これら幻覚はまたSCP-6113-2の説明が様々なものとなる理由でもあります。また、これについて対象は質問しません。
  4. 私生活について対象と会話しているSCP-6113-1は湖の畔に座ることを提案し、共に座ります。会話内容は学業成績、関係性、そして将来設計についてです。
  5. ある時点において、ジェンダーアイデンティティと性別違和(あるいは多幸感)についての会話に自然に移行します。
  6. SCP-6113-1はこの時、対象に対して湖面に映る自身の反射を見るように促します。水に映る反射を対象が見た時、最初は自身を見ることになります。対象の反射像および物理的身体はジェンダーアイデンティティに合致するまでゆっくりと永続的な変化をします。性徴と染色体が主に影響を受けます。このプロセスはSCP-113のそれに類似していますが、無痛である点が特徴的です。
  7. 対象は強い感情的反応(ほとんどの場合興奮と歓喜、ただし不安と恐怖の場合あり)を表現します。それにSCP-6113-1は適切に応じます。
  8. そしてSCP-6113-1は元居た場所に戻るよう対象を導いて、テレポーテーションか不可視化して去る前に別れを告げます。

性転換イベントを経験した対象はときどき2種類の性別持つ人類から掛け離れた生体構造を持ちますが非異常です。「性転換イベント」は対象の身長、体重、そして性転換に関係ない機能を大幅には変更しません。対象はまた、より自信がつき、QOLを向上させる決意をしたと報告します。

SCP-6113-2とその収容エリアに到着する対象がいないにも関わらず、全世界的に対象は性転換イベントを経験し続けています。SCP-6113-2の異常な性質がそもそも存在しているか否かの調査が行われています。

補遺6113.1—3: [変化なし。データ破損。]


警告: 以下のファイルはレベル4/6113-3機密指定されています


このファイルにレベル4/6113-3認可無しで行われるアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。

脚注
. ファイル6113-2を参照のこと
. ファイル6113-2を参照のこと
. 補遺6113.3: 対象の証言を参照のこと
. 48°04'05"N 90°15'39"W
. 補遺6113.3: 対象の証言を参照のこと
. 出生時の性別とジェンダーアイデンティティの不一致により引き起こされる精神的苦痛を指す用語
. "Drygioni"として分類されたオブジェクトは信憑性をO5評議会により調査中ということ
ページリビジョン: 2, 最終更新: 21 Feb 2024 12:27
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