SCP-4768
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確保・収容・保護


3/4768 LEVEL 3/4768
CLASSIFIED
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アイテム番号: SCP-4768
Keter

特別収容プロトコル

全てのSCP-4768目撃情報はレベル3/Keneq優先度の対応状況と見做されます。機動部隊カッパ-12("荒くれライダーズ")は目撃情報を調査し、可能ならばSCP-4768を捕獲する任務を負っています。対応エージェントは、SCP-4768を正確に識別するため、外付けの映像配信バイザーを装着しなければいけません。SCP-4768の全ての動画・写真記録は押収するか、信憑性が無いものとして扱います。

財団の歴史分析部門は歴史的なSCP-4768の活動記録を文書化し、裏付け調査を行い、抹消します。これらのファイルは、レベル3/4768クリアランスの職員であれば、サイト-51アーカイブで個人的に閲覧可能です。


説明
JPDonk.jpg

SCP-4768の写真、撮影年代不明。

SCP-4768は"ユリシーズ・B・ドンクマン"を自称するヒト型のロバです。SCP-4768はアメリカ南部訛りのある流暢な英語で発話し、意思疎通することができます。肉眼で直接視認された時、SCP-4768は異常性の無い人間男性の姿で認識されます。SCP-4768の容姿に関する大半の目撃者の説明は曖昧であり、識別要素となり得る特徴は全く記憶されません。この現象は写真や動画などの視覚メディアを通してSCP-4768を見た場合は発生しません。

自身への知覚に影響を及ぼすことに加えて、SCP-4768は周辺環境の外観を改変する能力を実証しています。これが知覚操作の副産物なのか、現実改変能力なのかは不明です。

目撃者の証言と歴史的記録は、SCP-4768が1820年から現在に至るまで、アメリカ合衆国南部の各所で活動していることを示します。幅広い能力と異常な偉業がSCP-4768に関連付けられていますが、その殆どは未だに確証されていません。

財団歴史分析部門より通達

2003年04月29日、歴史分析部門は1875年頃のニューオーリンズ市内及び近郊におけるSCP-4768の活動を発見・証明しました。調査中、エージェントはSCP-4768の所持品と思われる小さな金庫を発見しました。この金庫には新聞紙の切り抜き、1枚の写真、鉄の歯車1枚、過去に発見例の無い液体化合物の小瓶1個が入っていました。前述した新聞紙切り抜きの見出しは、"奇妙な英雄が危機を救う! 列車強盗未遂の信じ難い物語"と、"ハート博士、詐欺師と判明! 奇跡の水薬の正体は密造酒"でした。

全ての証拠品は、レベル3/4768クリアランスの職員であれば、サイト-51アーカイブで閲覧可能です。


財団歴史分析部門より通達

grave.jpg

SCP-4768の母親と推定されるロバの墓の写真。

SCP-4768の幼少期の家を探していた財団エージェントは、テキサス州ウィルズボロの近くで無銘の墓を発見しました。墓はピックマン農場の敷地内にあり、納税記録はこの土地が1899年に放棄され、所有権がウィルズボロの町に移行したことを示しています。地所の家屋は1925年に取り壊されましたが、無銘の墓は手付かずで残されていました。埋葬されている骨格は、死亡時点で約35〜40歳と推定される雌のロバ(Equus asinus)のそれと一致しています。SCP-4768と1頭のロバを写した写真と、羊皮紙に記された1976年2月23日付のメモを封入した小さな金属の箱が発見されました。発見された資料の性質上、墓と金属箱は現地に放置されましたが、広範な写真撮影が行われました。現地の財団エージェントは毎年2月22日から24日にかけて当該領域を監視するものとします。

全ての写真証拠は、レベル3/4768クリアランスの職員であれば、サイト-51アーカイブで閲覧可能です。


財団歴史分析部門より通達

SCP-4768の人間関係の経歴を調査していた財団エージェントは、SCP-4768を暗殺する試みが複数回実行されたことを確認しました。これらはいずれも成功していません。しかしながら、当時の暗殺者であったシャーマン・ロックウェルの日記には、彼がSCP-4768を行き付けのバー"ギャロッピング・グース"で成功裏に殺害したと記述されています。この日記では後日、ロックウェルが実際にSCP-4768の葬儀に参列したとも断言されていますが、更なる調査の結果、ロックウェルの活動地域で"ユリシーズ・B・ドンクマン"名義の人物が死亡した/埋葬されたことを証明する記録は全く無いと結論付けられました。

全ての写真証拠は、レベル3/4768クリアランスの職員であれば、サイト-51アーカイブで閲覧可能です。


付属補遺

発見
anvil.jpg

アンヴィル・ロードハウス。エージェント ベスマーの映像記録より。

SCP-4768は財団と世界オカルト連合の定期的な情報交換において財団の注意を引きました。GOCの提供した情報には、ある1体のヒト型実体、所在地の可能性がある一連の座標、ユリシーズ・B・ドンクマンという名前が関与する異常活動の漠然とした報告が含まれていました。民間記録と照らし合わせた結果、問題の座標はテキサス州ロックヴィルにある"アンヴィル・ロードハウス"という名称のバーだと判明しました。1998年07月24日、財団前哨基地TX127は調査エージェント ダニエル・ベスマーを当該異常存在の記録に派遣しました。



音声/映像ログ転写

日付: 1998年07月24日

質問者: 調査エージェント ダニエル・ベスマー

回答者: SCP-4768

序: エージェント ベスマーはテキサス・レンジャーに扮し、SCP-4768の発見を試みてアンヴィル・ロードハウスに入店した。一連の出来事は胸部カメラを介して記録されている。


[記録開始]

[エージェント ベスマーがバーに入店する。数人の客が手を止めてエージェント ベスマーを見た後、改めて飲み始める。]

SCP-4768: こんちは、レンジャー。注文は何にする?

[バーテンダーはSCP-4768であり、袖をまくり上げたボタン留めのシャツを着ている。]

ベスマー: ああ、実は探している奴がいる。

SCP-4768: 皆同じだよ、ダチ公、誰にだって探し人がいる。

ベスマー: まぁな。俺が探してるのは、ユリシーズ・ドンクマンって名前の男だ。聞いたことはあるか?

SCP-4768: ああ、勿論あるともさ - あいつはこの界隈じゃちょっとしたローカルヒーローだ。あいつに肖った名前の飲み物だってある、ニンジンジュースとウィスキーのブレンドさ。

[SCP-4768はバーカウンターの後ろの壁から額入りの写真を外し、エージェント ベスマーに手渡す。]

ベスマー: これは加工されてないのか?

SCP-4768: とんでもねぇ、正真正銘の本物だ。

ベスマー: この"男"と前に会ったことは?

SCP-4768: ある。あいつは折に触れてここに立ち寄る。あいつはこの界隈で生まれたんだと言う奴らもいるが、それが具体的にいつ頃かってのは誰も知らねぇんじゃねぇかな。

ベスマー: どういう意味だ?

SCP-4768: つまりな、ドンクマン爺いの物語は、それこそ皆が覚えてる限りずっと昔から語られてるのさ。俺の祖父ちゃんの話じゃ、インディアンにだってドンクマンの出てくる物語があったし、あいつはいつだってここに居るんだとよ。言わせてもらえりゃ、俺にはとても信じられねぇがね。

ベスマー: でもその男に会ったんだろ? こういう面構えをしてたか?

[エージェント ベスマーは写真を掲げる。]

SCP-4768: うん、それが一番腑に落ちねぇんだよな。あいつに会ったのは覚えてる、あんたが今座ってる席から20フィートも離れてねぇ場所にいた。だが記憶がボンヤリとしてて、正確に思い出せねぇのよ - 気分が浮ついてたせいだろう。

ベスマー: 興味深いね。

SCP-4768: あんたがそう言うならそうかもな。でも正直な話、ドンクマン爺いの物語は俺なんかの物語よりもっとずっと興味をそそるぜ。

ベスマー: それじゃあ、幾つかそういう話を聞かせてくれないか?

SCP-4768: さぁて、誰に訊ねるかによって、あんたは違う物語を聞くことになるだろうよ。全くの事実だと信じてる奴もいりゃ、俺みてぇに少し大袈裟だと思ってる奴もいるからな。ちょい待ち。

[SCP-4768はその場を離れ、別な客数名のために飲み物を注ぐ。数分後、彼はエージェント ベスマーの下に戻って来る。]

SCP-4768: ユリシーズは棒立ちの姿勢からたった1時間で50マイルの距離を走ったことになってる。100ヤード近く離れた場所の男をパチンコで撃ったことも一度あるらしい。20年前に会った野郎は、ユリシーズがバッファローの成牛を片手で頭の上まで持ち上げるのを見たとか言ってやがった。

[SCP-4768はエージェント ベスマーに飲み物を手渡す。]

ベスマー: 君が"大袈裟"だと言った意味が分かるよ。俺にはどうもほら話としか思えない。

SCP-4768: その可能性は大いにある、でも俺は実話も幾らか含まれると思うね。爺さん婆さんに訊けばきっと昔話をしてくれるさ。例えばあいつがその名高きビリー・ザ・キッドと早撃ちの決闘をやった時の話とかをよ。それによりゃ、ビリーがぶっ放す直前、ドンクマンは唾を吐いて10ヤード離れたビリーの目にぶち当てた。ビリーは的を外して、自分の馬のこめかみを綺麗に撃ち抜いちまった。何が起きたか分かった時はもう、ドンクマンはビリーの女を連れてトンズラしてたとさ — 誰に訊ねるかで多少変わるだろうけどな。

ベスマー: 完全な出任せみたいに聞こえない物語は無いのか?

[SCP-4768はロバの嘶きに似た声で笑う。]

SCP-4768: いやぁ、真実はそこまで重要じゃねぇと思うね。ユリシーズ・B・ドンクマンと、そいつのほら話としか思えねぇ逸話は、俺たちが皆こうありたいもんだって望む男の姿を思い出させてくれる。大事なのはそこさ。

ベスマー: 成程、もう話は十分に聞いたと思う。時間を割いてくれてありがとう。

[エージェント ベスマーは立ち上がり、去ろうとする。]

SCP-4768: こんな事訊くのは何だが、どうしてドンクマンを探してたんだ?

ベスマー: 大した事じゃない。どうも俺は誰かに一杯食わされたらしい。

SCP-4768: 多分その方がまだマシだ。あんただってドンクマンのほら話のオチにはされたかねぇだろ。

ベスマー: [含み笑い] 全くだ。痛い所を突かれたよ。

[記録終了]



この調査の後、エージェント ベスマーは財団前哨基地TX127に帰還し、音声記録を転写して報告書を作成しました。映像を見直した分析チームは、エージェント ベスマーが調査全体を通してSCP-4768と会話していたことを彼に伝えました。エージェント ベスマーは、話し相手の男性の容姿を覚えておらず、遭遇時の記憶を回想するのが困難であることを認めました。

SCP-4768を捕獲するため、機動部隊カッパ-12がアンヴィル・ロードハウスに派遣されました。到着した機動部隊は、建造物が荒廃しているのを発見しました — これは、問題のバーが10年前から閉鎖されているという地元住民たちの証言で裏付けられました。SCP-4768の写真はそのままバーに残されており、以下のメモが添付されていました。

お喋りしに立ち寄ってくれてありがとうよ。仲間がいるのはいつも嬉しいことだ。
砂漠の蜃気楼のいたずらってのは実に愉快だと思わないか?

U. B. ドンクマン

P.S. 老いぼれドンクマンを捕まえたきゃ、もっと頭を捻らねぇとな。


ページリビジョン: 12, 最終更新: 21 Feb 2024 12:28
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