SCP-4514
アイテム番号: SCP-4514
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4514は標準Safeクラス用コンテナに保管されます。SCP-4514はO5評議会の承認を得た場合にのみ使用されます。
説明: SCP-4514は標準的なスイッチナイフです。SCP-4514の異常性は以下のような条件で表れます:
- 血液の40%を失うように個人を傷つける
- 脳へ重篤な損害を与えるように個人を傷つける
- 心臓へ重篤な損害を与えるように個人を傷つける
- 呼吸不全を引き起こすように個人を傷つける
SCP-4514の異常性のトリガーとなる新たな方法を発見する為の調査が進行中です。
個人がSCP-4514の異常性を活性化させるような方法で傷つけられた場合、その個人は死亡します。
発見: 2130年5月14日、SCP-4514は二人の泥酔者間の激しい口論を発端として発見されました。この口論は、関係者の内一人を殺害する為にSCP-4514が使用されるという結果をもたらしました。地方紙が事件を含んだ記事を発行したことで財団職員が警告を受け、全ての事件目撃者に記憶処理が施されました。その後、新聞通信社の信用を損なう為に偽情報の宣伝活動が実行されました。
実験記録:
実験 #: 1
被験者: D-3314、36歳白人女性。健康体。
手順: SCP-4514を用いて、被験者に腕に小さな切開(深さ0.125cm、長さ3cm)を作る。
結果: 被験者は生存した。
実験 #: 2
被験者: D-3314、36歳白人女性。健康体。
手順: 被験者を鎮静させ、SCP-4514を用いて被験者の脚に大きな切開(深さ1cm、長さ10cm)を作る。その後、傷口は縫合される。
結果: 被験者は生存した。
実験 #: 3
被験者: D-8833、93歳アジア人男性。脳機能障害有り。
手順: 被験者を鎮静させ、SCP-4514を用いて刺す。刺突は脳を目標とし、可能な限り迅速に行う。
結果: 被験者は終了した。
実験 #: 4
被験者: D-11424、131歳白人女性。頸部の手術に起因する合併症により、筋肉の痙攣、麻痺に苦しんでいる。
手順: 被験者を鎮静させ、胴体の中央部に大きな切開(深さ1cm、長さ10cm)を作る。切開部を通して50%の血液が失われてもなお被験者が生存している場合、傷口が縫合され、十分な量の血液が自己血輸血により被験者へ戻される。
結果: 40%の血液を身体から失った後、被験者は終了した。
<簡潔に秘匿された追加テスト>
実験 #: 47
被験者: ジョージ・ハウス研究員、132歳白人男性。
手順: 標準的45口径弾と融合させる為、SCP-4514のごく一部を取り出し融解させる。被験者は鎮静され、頭部を弾丸で射撃される。
結果: 対象は終了した。
実験 #: 48
被験者: ターニャ・ルヴォイ研究員、89歳白人女性。
手順: 被験者は鎮静される。被験者が窒息するよう、SCP-4514の持ち手を用いて被験者の咽喉部に圧力が与えられる。
結果: 被験者は終了した。
実験 #: 49
被験者: チャールズ・パンサー・サイト管理官、149歳白人男性。
手順: 被験者は鎮静され、SCP-4514を用いて刺される。刺突は機械製アームによって行われる。
結果: 被験者は終了した。
財団ネットワーク・サイト内通信サービスv.3.155
===倫理委員会よりメッセージを受け取りました===
ヤング博士、
私達は貴女の実験記録を審査し、過度かつ不当な物だと見做しました。
しかしながら、正直に言えば少し前には、貴女のSCP-4514の過剰な試験には気付いていました。実験の為にDクラスを積極的に集めるのは稀なことです。結局、実際の職員の試験は避けられませんでした。
私達は、次のステップの在り方を議論する必要がありました。SCP-4514の被験者を選出する為の標準化されたプロセスを作成する、この事業を一般に提供する、等です。
とどのつまり、お分かりの通り私達は、組織としての私達の基本原則に立ち戻りました。世界は私達に現状を再定義することを余儀なくさせましたが、それを元に戻すことは私達の仕事ではありません。私達がどれほど永遠の安寧を望もうが、そこへ手を伸ばす行為を正常性は決して許しはしません。
表向きには、貴女はSCP-4514プロジェクトから外されます。
内実には、何も問題ないでしょう。 人生なんてクソ喰らえだ。
- 倫理委員会、バイオレット・メスメル博士