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プロトコル610-シンクレアの定常的な実施以降SCP-4495は十分な外部エントロピー的安定を保っており、もはやNK-クラスシナリオの発生リスクはないと見なされています。旧版の収容プロトコルは610-シンクレアが実施不能になった場合に備えて保存されます。
特別収容プロトコル: 関係職員は毎日プロトコル610-シンクレアを実行してください。整備職員は2週間ごとにSCP-4495の収容室を検査してください。
SCP-4495は3層化したセルの内側に収容され、各層は格子状の床で区切られます。
- SCP-4495は最上層に存在し、南壁の凹面に縛り付けられています。SCP-4495の胃は床に対して鋭角に配置され、SCP-4495-1が生成後即座に格子を抜けて落ちるようにします。SCP-4495-1個体のつまりを防止するため、格子は1時間おきに内設された圧力洗浄機により水洗されます。最上層は瘴気を抑えるために冷却状態を維持されます。
- 中間層には挽肉機と焼却炉がセットで置かれます。SCP-4495-1個体は漏斗を通して機械へ押し込まれ、一時的に不活性化したペーストとなって底から排出されます。このプロセスは10分未満で完了します。
- 最下層にはプロトコル610-シンクレアに必要な装置が置かれます。プロトコル610-シンクレアが実施不能になった際は、SCP-4495-1のペーストは可能な限り薄くプレスされ、真空密封されたのち、サイト-56の保管棟に保管されます。
関係職員は可及的速やかに文書4495-610を確認してください。
説明: SCP-4495は部分的に分解された、未知の異常動物の死体です。表面的には、対象は豪奢な衣服を身につけて王座にもたれかかる2足歩行のブタに似ています。しかし詳細な検査によって、王座、実体、衣類のすべてが (ケラチン、骨、皮膚から成る) 単一の不動性生物から構成されることが明らかになっています。
SCP-4495の胴体腹側は裂けており、腹腔周辺の周期的な収縮運動によってSCP-4495-1個体が外側へと押し出され続けています。SCP-4495-1個体は表面的にはブタの腸に似ています。SCP-4495-1は生命を有し、動物が存在する際の極度の攻撃性を除けば概ねニシキヘビ属と同様に振る舞います。
SCP-4495-1個体には通常通り損傷を与えることが可能ですが、損傷は十分な時間があれば修復されます。高温に曝されればこのプロセスは遅れるものの、完全に停止するわけではありません。SCP-4495-1はプロトコル610-シンクレアを用いてのみ恒久的な破壊が可能です。
SCP-4495-1の分析
以下はSCP-4495-1の全面分析であり、2008年08月26日にアガサ・ドラモンド管理官の承認を受け、主にリヴカ・ヤルコニ博士およびダニエル・ガムズ博士によって実行された。この調査は次の仮定の下で行われた。
- SCP-4495はイノシシ科の動物と近縁であるか、あるいはそれを模倣するつもりだったということ。
- SCP-4495は生きている、死んでいる、あるいは無生物であると考えられたが、無生物であるとする説は生物学的起源であるとする説と両立しえないこと。
- SCP-4495が生きているか死んでいるとしか考えられないのであれば、SCP-4495-1は動物の腸と近縁であるか、あるいはそれを模倣するつもりだったということ。
- SCP-4495-1を恒久的に破壊する方法を開発しなければ、SCP-4495はNK-クラス "グレイ・グー"シナリオを引き起こすリスクを抱えていたということ。
SCP-4495の説明項で述べられるように、SCP-4495-1はブタの腸に類似する。しかしながら、SCP-4495-1個体の形状・サイズには個体差がある。このことから、SCP-4495-1がSCP-4495の腸の理論上生きた一体として機能すると仮定した際、SCP-4495の種族は理論上無限の数の痕跡消化器系を有するか、あるいは個体ごとに根本的に異なる食事を摂っていたのだと考えられる。
SCP-4495-1は当初複数回の化学試験を受けた。当初の報告書では、SCP-4495-1は化学的には不活性であると結論付けている。しかし、この結論によりSCP-4495-1の処理のためには異常な手段を利用することが必要となったため、ペッパー・プロトコルが発動され、化学試験は一週間に渡り続けられることとなった。
2008年09月02日、マルコム・ジョンソン次席研究員は担当分のSCP-4495-1に嘔吐し、検疫プロトコルに違反した。この際、直ちに新たな化学反応が観察された。
プロトコル610-シンクレアの詳細
処分準備中のSCP-4495-1。
- SCP-4495-1のペーストは食品に害のない洗浄機構によって汚れを取り除かれる。
- 次に、ペーストは摂氏400度で1時間かけて再加熱される。
- ペーストは財団の料理規格に応じて規定量の部分に切り分けられる。
- 各部分には偽包装が被せられる。
- 各部分は標準食事プランにおいて豚肉の代わりに財団職員に供される。
- 売れ残った部分はURA-2677の収容プロトコルの一環としてDクラス職員の食事に使われる。
- SCP-4495-1の食べ残された部分はサイト-56の廃棄物処理システムで濾過され、徹底的に洗浄されたのちにプロトコル610-シンクレアを再適用される。
広範な試験により、SCP-4495-1は料理上は普通の豚肉と近似し、優れた栄養的利点を持つ一方でコレステロールと飽和脂肪の含有量は少ないことが示されている。これに加えて保存性も高く、プロトコル610-シンクレアを行ったSCP-4495-1は腐敗せず、追加の加熱処置を行わずとも、およそ2週間に渡って無生物状態を保つ。
最も重要な点は、カロリー含有率が良好であるだけでなく、SCP-4495-1の消費が事実上廃棄物を生じない点である。SCP-4495-1の大部分は、基本的に消化時に消滅する。
プロトコル610-シンクレアの大規模実施は料理費用を大幅に節約すると見られる。衛生規則の強化を名目とした偽情報活動が進行中である。