SCP-4270
特別収容プロトコル: SCP-4270は安全な財団の運営サイトに保管されます。それ以上の収容は必要ありません。
説明: SCP-4270は第23代アメリカ合衆国大統領、ベンジャミン・ハリソンの防腐処理された遺体です。SCP-4270には特筆に値する要素が全くありません。SCP-4270の生理学はSCP-4270のそれと完全に一致します。生前のSCP-4270が異常な活動に従事した記録は発見されていません。SCP-4270についての更なる情報はレベル3/4270以上のクリアランスを持つ職員に制限されます。
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特別収容プロトコル: 一般社会の意識においてSCP-4270の知名度が比較的低く、また現在はその異常性を認識することが不可能であるため、SCP-4270に関連する全ての知識を抹消する試みはその収容に不利益であると判断されました。従って、SCP-4270とその異常性の収容および調査は財団反ミーム部門に割り当てられています。SCP-4270の正常化効果に関する情報はレベル3/4270以上のアクセス権限を持つ人物に制限されています。
説明: SCP-4270は第23代アメリカ合衆国大統領、ベンジャミン・ハリソンの防腐処理された遺体です。考えられる全ての観点において、SCP-4270はヒトではあり得ません。287kgに及ぶ体重、長く突き出した鼻口部、もつれた黒色の毛皮など複数の異常な特徴があるにも拘らず、SCP-4270はヒトとして知覚されます。SCP-4270の異常性質を認知していない人物は、SCP-4270をヒト以外の存在として知覚・思考できません。これには生物学的側面、生前の行動、性格特性が含まれます。SCP-4270とそれに関連する情報はむしろ極めて凡庸なものと見做され、SCP-4270に起因する違法・不道徳な行為はごく平均的な行動に過ぎないとして片付けられます。これはSCP-4270の事実に基づく情報でのみ発生する現象であり、偽造情報は即座に識別・無視されます。
SCP-4270の異常性を認知している人物は、SCP-4270を正体不明の四足哺乳類として知覚します。SCP-4270の個々の特徴は識別できるものの、これらの特徴は集合的に特定の生物に当て嵌められません。現在、SCP-4270はその実際の生物種に関する知識を抑制する反ミーム的な解離効果を帯びていると考えられています。財団の超常生物学者たちが実施した徹底的な研究で、SCP-4270は恐らくクマ下目(Arctoidea)に属する生物だと特定されています。DNA分析はSCP-4270がアシカ科(Otariidae)の近縁種であることを示しますが、SCP-4270は大きな蹠行性の足や小さく丸い耳などの海洋生活に適さない特徴を有しているため、これらの結果については現在も議論が続いています。
SCP-4270の生涯の文書記録からは、程度の差こそあれ重要な詳細事項の矛盾が発見されています。検出された矛盾には以下が含まれます。
- SCP-4270はウィリアム・ヘンリー・ハリソンの孫であるにも拘らず、ウィリアムが子供を設けた記録は存在しない。
- SCP-4270はオハイオ州の農学校に在籍していた頃に妻と出会ったにも拘らず、SCP-4270は一度も正式な学校教育を受けていない。
- SCP-4270は1872年にインディアナ州知事になるため遊説をしたにも拘らず、同時期に狩猟中の事故が原因で数ヶ月間の入院生活を送っている。
- SCP-4270は最初の森林保護区を承認したにも拘らず、当選以前には保護対象の森林地帯に居住している。
- SCP-4270は長老派教会に従うと主張しているにも拘らず、一般的に様々なプロト・サーキシズム宗派と関連付けられる慣習(定期的な生肉の消費や食人行為など)に従事している。
- SCP-4270の概念的存在が大統領任期後も存続していたことを裏付ける証拠の欠如。
これらの不一致の妥当性についての調査では相反する結果が得られたため、これらの不一致の起源についての更なる調査は一時中止されています。