SCP-4172

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評価: +7

クレジット

タイトル: SCP-4172 - アーティスト
原題: SCP-4172 - The Artist
著作権者: LiterallyMechanical LiterallyMechanical
作成年: 2018
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-4172

翻訳責任者: MAKOdot- MAKOdot-
翻訳年: 2024
初訳時参照リビジョン: 19

評価: +7

アーティスト, by LiterallyMechanical LiterallyMechanical

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お気に入りをいくつか紹介:

アイテム番号: SCP-4172

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-4172は標準的な最小脅威人型生物収容セルに収容され、成人に相応の標準的な食事とアメニティが提供されます。

SCP-4172との直接的なやり取りを担当する財団の研究者および警備員には、"Got Your Back"対精神干渉プロトコルが適用されます。SCP-4172に配属されるすべてのセキュリティ担当者は、ヘラー・オテスキ先天的精神抵抗力スケールで95パーセンタイル以上である必要があります。SCP-4172にアクセスできる研究者のうち、IPR指標のスコアが95パーセンタイル未満の者は、検査及び実験の間、2名以上の有資格のセキュリティ担当者を同伴しなければならず、また、潜在的な精神操作を検出するため、毎月心理学的検診を受けなければなりません。

鎮静剤(クエチアピン250mg)が毎晩経口投与されます。

SCP-4172の遺体は特別な収容手順を必要とせず、標準的な死亡済人型異常実体保管プロトコルに従って保存されています。

説明: SCP-4172は死亡当時32歳であった成人男性です。クラスI現実改変能力者であり、皮膚接触を介して少量の物質を厳密に限定的かつ持続的に変換することができました。この異常性により、SCP-4172は液体の水を毎分10〜15mlの速度で墨汁に変化させることができました。この技術は、SCP-4172が芸術家としての職業において使用していたとされています。その他のほとんどの点において、SCP-4172は生理学的には非異常の人間と区別がつきませんでしたが、医療記録には青年期から成人期の大半にかけ、気分障害及び断続的な薬物乱用の病歴があったことが示されています。

SCP-4172がテレパシー能力を有していたかどうかについては、矛盾した証拠が存在しています。アノマリーの知人たちは、視覚メディアアーティストとしてのSCP-4172の非凡な技術を熱烈に称賛し、その多くがその「革新的」かつ「画期的」な紙本墨画を強調しました。しかしながら、「親しい」友人であると公言する者はほとんどおらず、インタビューを受けた対象者には精神干渉や操作の兆候は見られませんでした。さらに、SCP-4172は「静かな」または「のんびりとした」特徴を持つ男性であり、ほとんどの人型超常精神実体が示す誇大妄想的、自己陶酔的な態度とは相反し、強制可能なテレパシー能力者としての指定に疑問を投げかけていました。

しかしながら、SCP-4172は少なくとも1人の財団エージェントの忠誠心を迅速かつ完全に剥奪し、6ヶ月以上の間財団に検知されることなく自由に活動することに成功していました。一部の研究員からは、SCP-4172はテレパシー異常に対して異常な程度の自制心を発揮し、典型的なカルトやハーレム構築行動を示すのではなく、自らの影響力を、戦術的に重要な1人の人物に限定したのではないかという仮説が立てられています。GYB対精神干渉プロトコルは、収容期間中の予防措置として維持されました。

SCP-4172が初めて財団の注目を集めたのは、機動部隊ゼータゼータ("星屑達")の定期的な内部セキュリティ監査中でした。機動部隊ゼータゼータは、ゲリラ的なパフォーマンスアート団体、破壊的な劇団、アンダーグラウンドアートスタジオ、その他の潜入に閉鎖的な創作空間に潜む、異常人物の現地での監視を担当する部隊です。監査中、内部監査部門は機動部隊ゼータゼータF(PoI 4172-1と再指定)の個人口座に説明のつかない財務及び通信上の矛盾を発見しました。更なる調査により、PoI 4172-1がニューヨーク州ブルックリンの自宅に、現在SCP-4172として知られる異常な人物を匿っていた証拠が発見されました。PoI 4172-1は直ちに財団によって否認されました。 PoI 4172-1が当時未検証の異常なテレパシーの影響下にあったのではないかという懸念から、機動部隊サイ-6 ("プスリー・ドッグ") の対精神干渉職員が回収のために派遣されました。

PoI 4172-1はその後の衝突で死亡し、SCP-4172の回収に成功しました。回収時の音声記録は、以下の音声ログ4172-A [取得] で閲覧可能です。

音声ログ 4172-A [取得]

背景音: ドアを破る突撃の音。

機動部隊サイ-6E: 地面に伏せろ!二人ともだ!今すぐ!
PoI 4172-1: 撃たないで!
機動部隊サイ-6E: 地面に伏せろ!
PoI 4172-1: 逃げろ! [不明瞭]。行け!
SCP-4172: ハニー?誰
PoI 4172-1: 行って

背景音: 3発の銃声。映像記録により、PoI 4172-1 が武器を取り出し、機動部隊サイ-6Eが発砲したことが確認されている。

SCP-4172: [絶叫]
機動部隊サイ-6E: 動くな!地面に伏せろ、今すぐ!

SCP-4172は従う。SCP-4172が財団の拘留下に入ると、それ以上の有意な発言は行われない。

SCP-4172は収容から32日後に自死しました。検死により、死因はSCP-4172の循環系内で約50mlの血液が墨汁に変化したことによる大量の脳出血と多臓器不全であることが判明しました。

artist.png

図4172-1: 死後間もなく、SCP-4172の収容室から回収された寝具類。

ページリビジョン: 2, 最終更新: 05 Feb 2025 03:29
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