SCP-4039
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Info


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翻訳責任者: mitsuki1729 mitsuki1729
翻訳年: 2024
著作権者: DrFred DrFred
原題: The Second Second Law of Thermodynamics
作成年: 2024
初訳時参照リビジョン: 20
元記事リンク: SCP-4039


評価: +4
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SCP-4039の影響下での蒸気の温度-エントロピーグラフ。

アイテム番号: SCP-4039

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: オペレーション・ガスライトに従い、主な収容の努力はSCP-4039が非異常であるという大衆認識を維持することに充てられます。

SCP-4039-1、イベント4039-1、カルノー対流、及びSCP-4039の異常な性質が大衆に認知されることは収容違反と見なされます。これらの収容違反に対しては機動部隊ガンマ-5 ("燻製ニシンの虚偽")による偽情報作戦の強化、及び現場判断での標的型クラスB記憶処理が行われる必要があります。SCP-4039-1の存在及びイベント4039-1の発生を明らかにしようとする研究は監視され、抑制されます。

SCP-4039を終結させる方法の開発はレベル-カイ優先事項とされますが、SCP-4039の終結にはO5評議会の評決による事前承認が必要です。

説明: SCP-4039は全ての空間領域において孤立系のエントロピーを増大させる進行中の現象です。SCP-4039を停止または制限する方法は開発されていません。

SCP-4039はカルノー対流を妨げるという仮説が立てられており、イベント4039-1以降にカルノー対流は観察されていません。追加のエントロピーがこの次元に挿入されているかどうかの研究は進行中です。エントロピーの増大による主な影響は物質の無作為性及び均質性の増加です。追加されたエントロピー自体は非異常です。SCP-4039は約10100年以内にZKクラス現実不全シナリオを引き起こすと考えられています。

SCP-4039は1911年4月19日午後2時42分に開始し、これはイベント4039-1に指定されています。この時刻は[編集済み]が非異常な無限動力及び無限の物質生成機構の設計を完了した時刻とほぼ一致します。関連性は調査中です。

全ての自然発生するエントロピー(例:電子雑音)はSCP-4039-1に指定されるコード化されたメッセージを内包します。このメッセージは「十分」という単語に翻訳されます。当初、このメッセージは英語であると考えられていましたが、あらゆる言語での試験で同様の単語に翻訳されることが判明しました。SCP-4039-1はイベント4039-1以前のエントロピーの記録には見られません。

イベント4039-1は大衆社会にはほとんど認識されていません。多くの小さな影響は一般的に無視され、大きな影響による二次被害は財団の努力により抑制されました。これらの影響の例としてはいくつかの自動車モデルの故障、海洋対流の移動、オーブンミトンの能率の減少、及び料理の調理時間の増加が挙げられます。イベント4039-1の直後、機動部隊ガンマ-5は疑惑の沈静化に成功し、これらの影響は太陽フレア、家電業者による妨害工作、及び他の平凡な理由によるものとされました。


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補遺SCP-4039m。カルノー対流の不在に注意。

補遺[SCP-4039a]:
対象: SCP-████収容ユニット
イベント4039-1の直後、SCP-████の収容に用いられていた永久運動ユニット及び4基のバックアップが同時に故障しました。SCP-████収容チャンバー内の全ての運動が停止した結果、SCP-████は収容違反し、19人の財団職員の死傷者を出したものの収容は再建されました。SCP-████はEuclidに格上げされました。

補遺[SCP-4039l]:
対象: コマ
ロボット操作によって真空容器内で玩具のコマが回転させられました。コマと容器床面の間の摩擦は回転慣性を無視できる量の環境熱に変換しました。カルノー対流は環境熱を回転慣性へと再生することに失敗し、コマは15秒後に倒れ、それ以降全ての動作を停止しました。

補遺[SCP-4039m]:
対象: ヘリウムガス
ヘリウムガスで満たされた気密容器の容積が拡大されると、予想通りにヘリウム分子が容器全体に拡散しました。しかし、分子の拡散は逆転しませんでした。カルノー対流は発生せず、分子は容器を満たし、低エネルギー状態に永久に拡散しているように見えます。過剰なエントロピーは吸収されず、不滅であるように見えます。

補遺[SCP-4039r]:
対象: ポケット宇宙
SCP-4039はいくつかの、しかし全てではない既知のポケット宇宙に影響を及ぼしています。過剰なエントロピーをk4039ポケット宇宙に吸い上げる研究は進行中です。

補遺[SCP-4039aa]:
対象: 主系列星
星間天体の観測は決定的な結果をもたらしていません。太陽の観測は、太陽がもはや星間放射線を引きつけたり吸収しておらず、新たな燃料となる水素原子を生成していないことを示しています。太陽のエネルギー出力はSCP-4039の影響を受けていないままですが、現在の燃料消費速度から、太陽は約50億年のうちに全ての燃料を消費すると想定されています。他の恒星の燃料生成や星間天体の相互作用がSCP-4039の影響を受けているかどうかはまだ確定していません。

補遺[4039-OG]: O5評議会の全会一致の評決によってオペレーション・ガスライトが開始されました。1911年███████に大衆の合意的現実を変更し、SCP-4039は非異常で常に存在していたものとして組み込まれました。特記事項として、ラザール・カルノーによるものとして偽造研究が流布され、全ての熱力学第二法則についての言及は以下のように置き換えられました:「熱力学第二法則は全ての孤立系においてエントロピーが常に増大することを述べています。」科学者、教科書出版社、及び他の影響力を持つ個人はEクラス職員とされるか記憶処理されました。1916年12月3日に、大衆の合意的現実の自己永続的な更新が成功したと宣言され、同時に全てのENUI-5化合物生産工場に停止命令が出されました。

Footnotes
. SCP-4039に関する知識による鬱、虚無感、自殺衝動の増大は不可避であると考えられており、収容違反ではないと見なされます。
. クラウドソース副次作戦に従い、SCP-4039の終結に対する大衆の研究は監視及び奨励され、レベル4/4039研究員は定期的に公開討議にSCP-4039が非異常な脅威であるという示唆を盛り込むことが承認されています。例として、財団によって制作され、公にはアイザック・アシモフの著作とされている最後の質問を参照してください。
. 時空連続体によるエントロピーの自然な再生。
. 構造の調査により、SCP-4039の影響がなければ機構は正常に動作していたことが判明しています。
. 更なる分析はペレス博士による無限の猿:SCP-4039-1の偶発の不可能性を参照してください。
. ロジバンのような創作・人工言語を含む。
. SCP-4039の効果に免疫のあるような全てのポケット宇宙には、今後接尾辞-k4039が追加されます。
. エントロピー保存の法則は、孤立系ではエントロピーは生成も破壊もされないことを述べています。
ページリビジョン: 2, 最終更新: 27 Jul 2024 15:37
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