SCP-3908
評価: +157
CraigRedact.png

SCP-3908であるSCP-3908

アイテム番号: SCP-3908

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3908はSCP-3908収容ユニットに保持されています。職員はSCP-3908がSCP-3908であることを妨げるため、SCP-3908にSCP-3908について話す、もしくは書くことを控えさせてください。

説明: SCP-3908は反ミーム的実体です。SCP-3908は発話が可能です。実体の画像は黒単色の画像に"SCP-3908はSCP-3908である(SCP-3908 is SCP-3908)"と白字で書かれているものに置き換えられます。SCP-3908に関わる如何なる話された、もしくは書かれた情報は直接的、間接的のどちらであっても検閲されます。

インタビュー記録-3908-1

インタビュアー: ウィッツ博士

インタビュー対象: SCP-3908

<再生開始>

ウィッツ: こんにちは、SCP-3908。

SCP-3908: どうも。

ウィッツ: あなたの名前を教えていただけませんか、SCP-3908?

SCP-3908: ええ、私の名前はSCP-3908。待っ──

ウィッツ: それは財団が指定したものです。私はあなたの出生時の名前を知りたいんです。

SCP-3908: わかっています、私の名前はSCP-3908。違う!私の名前はSCP-3908なんだ!違うんだ!

ウィッツ: SCP-3908、あなたの異常性の起源はわかりますか?

SCP-3908: ええ......ある日、私はSCP-3908だった。そして私は──畜生......私はSCP-39──私はそうじゃない!

[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士は当惑している。]

ウィッツ: 落ち着いてください、SCP-3908。

SCP-3908: わかりました......すみません。

ウィッツ: あなたの異常性について説明してください。

SCP-3908: 私の特性は......私はやれる......私の特性は私がSCP-3908であることです。どうして?違う!止めてくれ!私はSCP-3908だ!違う!

[SCP-3908はSCP-3908である。テーブルは現在部屋の反対側にある。]

ウィッツ: SCP-3908、落ち着いてください。

SCP-3908: ええ......ええ......私はSCP-39──

ウィッツ: SCP-3908、どうか落ち着──

SCP-3908: 私はSCP-3908だ!違う!私はSCP-3908だ!神よ、どうかこれを止めてください!これが嫌なのです!

[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士は怪我をしている。]

ウィッツ: インタビューの終了を!

[保安職員が収容チャンバーに入室する。SCP-3908はSCP-3908である。]

SCP-3908: 待ってください!私はSCP-39──

[SCP-3908はSCP-3908である。保安職員がウィッツ博士を回収する。]

<再生終了>

インタビュー記録-3908-2

インタビュアー: ウィッツ博士

インタビュー対象: SCP-3908

序文: SCP-3908はSCP-3908である。これはSCP-3908がSCP-3908であることを防ごうとしている。

<再生開始>

SCP-3908: 先生、これは本当に必要ですか?

ウィッツ: 私たちの最後のインタビューの間、あなたはSCP-390──

SCP-3908: ええ、迷惑ですよね?

ウィッツ: 順序通りに進めましょう。あなたの出身はどこですか?

SCP-3908: ええと......私はSCP-3908で──

[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士はSCP-3908に手を差し出した。]

ウィッツ: SCP-3908がSCP-3908ではなくするために──えー......あなたに自身のことを言及せずに質問に答えてほしいです。

SCP-3908: わかりました、わかりました、できると思います。

ウィッツ: では、いつ、どこで生まれましたか?

SCP-3908: レドモンド、ワシントン州、1978年。

ウィッツ: あなたが覚えている中で最も早くSCP-3908と呼ばれたのはいつですか?

SCP-3908: SCP-3908は──いつ......7才の頃です。

ウィッツ: 他の人はどんな反応をしていましたか?

SCP-3908: あだ名......スキップ(Skip)です。

ウィッツ: そのあだ名は彼らがあなたにつけた名前ですか?

SCP-3908: そうです。

ウィッツ: 友人はいましたか?

SCP-3908: いいえ。

ウィッツ: それが何故か気がつきましたか?

SCP-3908: 私がSCP-3908だったからです。

ウィッツ: SCP-3908、自身に言及することを控えてください。

SCP-3908: ああ、すいません。えーと......怒りっぽいことが問題でした。

ウィッツ: なるほど。インタビューお疲れ様でした、SCP-3908。

SCP-3908: ありがとうございました。

<再生終了>

インタビュー記録-3908-3

インタビュアー: ウィッツ博士

インタビュー対象: SCP-3908

序文: SCP-3908はSCP-3908である。これはSCP-3908がSCP-3908であることを防ぐためである。

<再生開始>

ウィッツ: さて、SCP-3908、このインタビューでは自身について言及しないようにしてくださいね。

SCP-3908: わかりました。

ウィッツ: あなたの正式なファーストネームとラストネームは何ですか?

SCP-3908: うーんと......クレイグ、ワトソン。

ウィッツ: あなたの年齢は?

SCP-3908: 40歳。

ウィッツ: 誕生日はいつですか?

SCP-3908: 6月26日。

ウィッツ: 待ってください......クソ。

SCP-3908: どうしたんですか?

ウィッツ: すいません、忘れてしまいました。

SCP-3908: 大丈夫です。その傷跡については申し訳ありません。

ウィッツ: いつからですか?

SCP-3908: 最初のインタビューです。

ウィッツ: ああ、問題ありません。インタビューありがとうございます、SCP-3908。

SCP-3908: ごめんなさい......。

ウィッツ: 何について謝っているんですか?

SCP-3908: 全てです。

[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士はSCP-3908の元へ歩いている。]

ウィッツ: SCP-3908、大丈夫です。あれは間違いでも些細なものでした。

SCP-3908: ありがとうございます。

<再生終了>

追記-3908-1: 以下はSCP-3908がSCP-3908であることを防ぐための、SCP-3908ファイルの改訂案です。ウィッツ博士によって書かれました。

アイテム番号: Skip

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 人間型標準収容ユニット。3食が毎日支給されています。意思の疎通のための可能な拘束。毎週の心理学的査定。

説明: 人間の男性。灰色の髪。茶色の目。1.8メートル。72キログラム。白色人種。40歳。

自己言及型反ミーム。直接話したり書いたりすることはできません。

怒りっぽいことに問題があります。そんなに悪いヤツではありません。

ページリビジョン: 11, 最終更新: 21 Feb 2024 12:28
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。
ページを編集するにはこのボタンをクリックしてください。
セクションごとの編集を切り替えるにはこのボタンをクリックしてください(ページにセクションが設定されている必要があります)。有効になった場合はセクションに"編集"ボタンが設置されます。
ページのソース全体を編集せずに、コンテンツを追加します。
このページが過去にどのように変化したかを調べることができます。
このページについて話をしたいときは、これを使うのが一番簡単な方法です。
このページに添付されたファイルの閲覧や管理を行うことができます。
サイトの管理についての便利なツール。
このページの名前(それに伴いURLやページのカテゴリも)を変更します。
編集せずにこのページのソースコードを閲覧します。
親ページを設定/閲覧できます(パンくずリストの作成やサイトの構造化に用いられます)
管理者にページの違反を通知する。
何か思い通りにいかないことがありますか? 何ができるか調べましょう。
Wikidot.comのシステム概要とヘルプセクションです。
Wikidot 利用規約 ― 何ができるか、何をすべきでないか etc.
Wikidot.com プライバシーポリシー

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /