クレジット
SCP-3682-JPと推測される記号
アイテム番号: SCP-3682-JP
オブジェクトクラス: Pending
特別収容プロトコル: SCP-3682-JPに関するドキュメントは、サイト-814Aでの大規模な収容違反の際にほとんどが喪失しています。当ドキュメントは暫定的な報告書です。
SCP-3682-JPに関する情報や実例が財団外で発見された場合は、機動部隊き-18("目閉じ")によって暫定的にサイト-8154に収容されます。
説明: SCP-3682-JPは子供を描画したと思われる様な記号であると推定されています。これは回収・復元に成功したデータに基づくものであり、実際の指定・異常性は不明です。
SCP-3682-JPは過去にサイト-814Aにて収容・研究されていたとされていますが、当サイトでの大規模な収容違反の際にほとんどの実例・並びに関連情報が失われました。担当職員5名の内3人は死亡、2人は行方不明です。この収容違反によって生じたデータベースへの被害は当スロットのみであることからSCP-3682-JPが収容違反に深く関連しているとして現在関係性が調査されています。現在、復元に成功しているのは一部SCP-3682-JPの実例についての簡易的な説明のみです。
回収された実例データから、SCP-3682-JPが挿入された画像は、近未来において関連する人物や事象に災害や事故を発生させる効果があると推測されています。
以下は回収されたSCP-3682-JP実例記録についての記録です。財団による考察は現在残存している実例データから得られたものであり、収容違反以前における推測の詳細は不明です。
回収されたSCP-3682-JP実例記録抜粋
アイテム番号: SCP-3682-JP-3
発見日時: 2022年08月21日
発見場所: 熊本県熊本市
詳細: 該当の花火大会では花火の暴発による火事が発生している。死傷者数12。また、この花火大会は他年に比べて参加者が約1割少ない。
考察: SCP-3682-JPは猫の様なマークとして描画されているが、これはポスターの雰囲気に合わせるためだと考えられる。当実例の様な近未来のイベントを描写する物品の場合、該当するイベントに災害や事故が発生すると思われる。
アイテム番号: SCP-3682-JP-24
発見日時: [データ喪失]
発見場所: 東京都町田市
詳細: 作成者は該当記号について恐怖を感じ、若干の錯乱が確認されていた。作成者は張り紙の流布から8時間後、強盗を目的とした集団によって撲殺されている。
考察: ポスターのSCP-3682-JPは作成者が描画したものであると考えられるが、その後死亡したことから、自発的な描画も災害等を招く、或いは後述の実例から、この描画自体がSCP-3682-JPによるものであると考えられる。
アイテム番号: [データ喪失] (以後、「アイテム番号不明の実例」と呼称)
発見日時: [データ喪失]
発見場所: 東京都町田市
詳細: 同上。ただし、不明な第三者によって加筆がされている。掲載から2日以内に加筆されたことが判明しているが、監視カメラ等の捕捉範囲外だったために加筆者の特定は失敗している。
考察: 作成者とは異なる第三者による加筆の可能性が高く、当該人物はSCP-3682-JPの性質について知っている、或いはSCP-3682-JPが何らかの手段で加筆したものと思われる。現在は他の実例の存在から、後者と見られている。
アイテム番号: SCP-3682-JP-68
発見日時: 2020年06月04日
発見場所: SNS上
詳細: アイコンとして使用されていた。投稿者はアイコンの該当記号のみ作成した記憶が無く、アイコンのデザインについても否定的な感想を述べている。投稿者はインタビューから5日後に交通事故によって轢死している。この事故に不審な点は確認されておらず、異常性との関係性は不明。
考察: 他の実例と異なって胴体が存在するが、これは胴体の損傷の描写のためと考えられる。胴体に付随する跡は車のタイヤによるものと推測され、左端の物体は車そのものを示唆していると思われる。
アイテム番号: SCP-3682-JP-109
発見日時: 2021年10月24日
発見場所: 静岡県浜松市
詳細: SNS上にて上記の画像が確認。投稿者は家のポストにて実例を発見。実物は投稿者によって既に焼却済である。不安を感じた投稿者は実例発見の3日後に友人の家で一時的に寝泊まりを約1週間していたが、寝泊まり開始の翌日に自宅が老朽化によって倒壊した。
考察: 当文書の筆跡はアイテム番号不明の実例のものとは異なり、SCP-3682-JPへの言及からSCP-3682-JPの性質を知る者が書いたと思われる。目に該当すると思われる部分のみならず、額の楕円部分にもバツ印が確認できることから、これも目に該当すると考えられる。ただし、他の実例では確認できない点に留意。SCP-3682-JPは潰れているように見えるが、これは家の倒壊による圧死を示唆していたと思われる。
補遺3682-JP.1: SCP-3682-JPスロットの編集履歴のサルベージの結果、収容違反発生時にSCP-3682-JP担当職員複数名が該当スロットに関連するデータのほとんどを消去していたことが判明しました。加えて、SCP-3682-JP実例群の残骸と思われる物体がサイト内焼却炉にて発見されています。この行動の理由については未だ有力な仮説が立てられていません。
また、サイト-814Aでの収容違反後に新たな実例が財団内にて発見されています。以下はその記録です。
収容違反後に回収されたSCP-3682-JP実例記録
アイテム番号: SCP-3682-JP-A-1
発見日時: 2024年01月15日、大規模収容違反後のサイト-814Aの捜索時
発見場所: サイト-814A(比較的被害が少ない区域)
詳細: 当実例と同様のポスターがサイト内に複数貼られていたことが確認されているが、他は全て大きく損失している。現在推測されている作成者はSCP-3682-JPの担当研究員の1人であるが、当該人物は収容違反における爆発によって下半身を損失して死亡している。他に死亡が確認されている担当研究員2名はそれぞれ頭部損傷、致死的な情報災害によって死亡したと見られている。
考察: SCP-3682-JP実例がサイト中に貼られていたにも関わらず、財団職員がその異変を認知している様子が無いことより、他の実例における事例も総括して考えると、SCP-3682-JPの発生には自己隠蔽性があると考えられる。
アイテム番号: SCP-3682-JP-A-2
発見日時: 2024年01月18日、大規模収容違反後のサイト-814Aの捜索時
発見場所: サイト-814A(比較的被害が深刻な区域)
詳細: 財団職員の遺体の右手付近から回収。サイトの崩落に巻き込まれたことによって圧死した模様。筆跡は当該職員に類似。SCP-3682-JPの描画が未完成であることから、描画途中に死亡したと推測される。メッセージの意味は現在分析中。
考察: SCP-3682-JPの描画は未完成である。筆跡はアイテム番号不明の実例のものに類似しており、SCP-3682-JPに内在する意思が描画したと考えられる。
アイテム番号: SCP-3682-JP-A-5
発見日時: 2024年01月25日 早朝、今後のサイト-814Aについての会議前
発見場所: 執筆者の自宅キッチン
詳細: 当報告書の執筆者の筆跡で描かれているが、当人に描画の記憶はない。不測の事態に備え、会議の中止を進言した。同日午後11時12分に会議を行う予定だった会議室にて大規模な火事が発生したが、事前の人員誘導等によって負傷者は発生しなかった。原因は壁内の配線からの漏電であるとされているが、該当する配線は約1ヶ月前に取り替えた新品であるにも関わらず不自然に劣化している。
考察: 配線の劣化はSCP-3682-JPの影響と思われるが、付随する文章からSCP-3682-JPの異常性は当アノマリーの潜在意識とは無関係に発動すると考えられる。腕の様な描画については現在分析中。 SCP-3682-JP-A-6を参照。
アイテム番号: SCP-3682-JP-A-6
発見日時: 2024年01月25日 会議における火事発生後
発見場所: 火事が発生した会議室のホワイトボード
詳細: 該当すると思われる災害は発生していない。
考察: SCP-3682-JPを押さえ付ける様に描画された実体はSCP-3682-JP-3にも描画されている。該当実体によってSCP-3682-JPが無力化、或いはそれに類似する状態になったと考えられるが、研究者はこの見解に慎重である。