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クレジット
タイトル: SCP-3501-JP - ラスト・ヘヴン
著者: ©︎Hoojiro_san Hoojiro_san
作成年: 2024
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SCP-3501-JP-2の機窓から撮影した写真(民間人撮影)。
特別収容プロトコル: SCP-3501-JP-1捜索のため、日本国内の精神科医療機関、自殺対策電話相談窓口、警察への通報から情報収集を行って下さい。『不自然な自殺の失敗』に言及している情報はタグ付けされ、財団による情報精査でSCP-3501-JP-1と判断された民間人は拘束されます。事情聴取の後にAクラス記憶処理を行い解放します。SCP-3501-JP-1は心理療法を行う財団フロント企業を通じて監視を行い、心理カウンセリングを通じて自傷/自殺行為を抑制して下さい。
SCP-3501-JP-1から回収されたSCP-3501-JPは最寄りの財団施設の低危険度物品収容ロッカーに保管して下さい。
説明: SCP-3501-JPは日本国内で不定期に出現する由来不明の航空券です。いずれの実例も日本国内に存在するランダムな航空会社の航空券のデザインを模していますが、それらの航空会社とSCP-3501-JPは無関係と確認されています。特筆すべき点としてどの実例も薄い水色に着色されており、本来出発地と到着地が記載されている箇所にSCP-3501-JP-1の本名が記載され、『パラダイスエアライン』という実在しない社名が印字されています。
SCP-3501-JPは日本国内に在住している強い希死念慮を抱いている人物(以下対象)の付近に前触れなく出現します。各実例は対象が日常生活において自然な形で触れやすい場所に出現します。SCP-3501-JPは対象に触れられない限り異常性を発現しません。SCP-3501-JPに一度でも触れた対象を以下SCP-3501-JP-1とします。対象がSCP-3501-JPに触れると瞬間的に消失し、SCP-3501-JP-2内部の座席に着席した状態で再出現します。
SCP-3501-JP-2は不明な空域を飛行する全長不明の旅客機です。内観は概して一定であり、ファーストクラスの客席を呈しています。SCP-3501-JP-2は縦方向にほぼ無限と考えられており、現在まで最前列や最後列、コックピットに到達したという報告は確認されていません。しかしながら、機内トイレやシャワー室が存在しているようであり、長時間の滞在でも問題ないと考えられています。
SCP-3501-JP-2では常にSCP-3501-JP-1が愛好するアーティストの楽曲がランダムに流れています。フライトテーブルの上にはSCP-3501-JP-1が愛好する食事と飲料が容器に入れられた状態で存在します。これらの快適性からSCP-3501-JP-2内部への転移に混乱するSCP-3501-JP-1も時間経過と共に落ち着く場合が多いと確認されています。
特筆すべき点としてSCP-3501-JP-2に存在する非常口は施錠されておらず、不明な事象で気圧の変化が発生せずに外側から風が吹き込んでいます。
SCP-3501-JP-1がSCP-3501-JP-2に出現してから24時間が経過した時点でSCP-3501-JP-2にまもなく着陸する旨を告げる機械音声のアナウンスが流れます。外部の天候は急激に悪化し、施錠されていない非常口から雨風が侵入します。青空から一転し旅客機は雷雲の中を飛行します。尋常ではない旅客機の揺れからSCP-3501-JP-1は最終的に意識を失い、変化後のSCP-3501-JP-2で覚醒します。
変化後のSCP-3501-JP-2内部の写真。
変化後のSCP-3501-JP-2の内装はファーストクラスからビジネスクラスに変化しており、上空ではなく不明な場所の空港に着陸していると確認されています。空港を調査する試みはSCP-3501-JP-1が搭乗橋に移動した時点で最初の消失地点に再出現するという結果に終わり成功していません。変化後のSCP-3501-JP-2内部ではSCP-3501-JP-1の人生をドラマ風に脚色したと思われる30分の映像がモニターに流れ続けています。
帰還したSCP-3501-JP-1は多くの場合、SCP-3501-JP-2を『天国のように心地よい空間』と表現しまた戻ろうとSCP-3501-JPに接触しますが、変化後のSCP-3501-JP-2に出現するという結果のみに終わっています。
SCP-3501-JP-2から脱出後のSCP-3501-JP-1が自傷/自殺行為を試みると確率的異常から必ず失敗します。それらは1つ1つは自然に起こりうる偶然によって発生しますが、財団の再現実験においてもSCP-3501-JP-1の自傷/自殺行為は成功していません。特筆すべき点としてSCP-3501-JP-1が自傷/自殺行為を試みた際に、『チャンスは一度きりです』という機械的なアナウンスのような幻聴を聴きます。これはSCP-3501-JPとSCP-3501-JP-1の確率的異常に強い関わりがある事を示唆しています。
補遺: SCP-3501-JPに関連する消失現象の中で、SCP-3501-JP-1が失踪している事例が報告されています。SCP-3501-JP-2の非常口から飛び降りたと推測されていますが、逆転消失論セクションがSCP-3501-JP-1の行方を現在調査中です。