SCP-3211-JP
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クレジット

タイトル: SCP-3211-JP - トイレの(致命的な)詰まり
著者: stengan774 stengan774 ,terukami terukami
作成年: 2023

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2/3211-JP LEVEL 2/3211-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-3211-JP
Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3211-JPの所在地は封鎖し、防音壁を配置します。管理と監視を担当する職員はSCP-3211-JP-Aの半径2m円内に侵入しないよう注意して下さい。

説明: SCP-3211-JPは相互に影響を及ぼしあうSCP-3211-JP-A,-B,-Cに対する包括的指定です。それぞれの来歴については以下を参照して下さい。

指定#: SCP-3211-JP-A

旧クラス: Anomalous

概要: SCP-3211-JP-AはかつてAO-2640Z-JPと指定されていた洋式トイレ個室です。オブジェクトの半径2mに接近した場合、その人物は実際の身体状態にかかわらずオブジェクトの内部で排泄をしたいという強い強迫観念を獲得します。この観念は実際に排泄をせずとも対象者が便器に座った時点で解消され、その後改めて当アイテムに接近するまで影響を及ぼしません。

オブジェクトは当初サイト-81AMのBウィング2階に位置するDクラス職員用トイレに配置されており、2つある個室の内、奥側の個室(SCP-3211-JP-A)のみ使用率が異常に高いことに疑念を抱いたサイト保安職員によってその異常性が発覚しました。

その異常性が軽微・低脅威、かつトイレという本来の用途を逸脱しないものであり、回収場所も異常物品の隠蔽を必要としない財団施設内であったため、収容コスト削減の観点からSCP-3211-JP-Aは現地でのDクラス職員用トイレとしての使用が継続されていました。

指定#: SCP-3211-JP-B

旧クラス: Euclid

概要: SCP-3211-JP-Bはアジア系若年女性の姿をしたクラスC霊的実体です。周囲で大きな物音を立てるなど何らかの刺激を与えた場合、オブジェクトはそれを行った人物の生理的活動プロセスを停止させます。

この状態の対象は事実上仮死状態となっており、意識や運動機能は保たれるものの食事・睡眠・排泄等の必要が無くなり、それらに対する欲求も減衰します。しかしながらこの状態は一時的なものであり、SCP-3211-JP-Bの周辺から離脱するなどの行動で容易に影響を解除することが可能です。

SCP-3211-JP-Bは日本での第4次広域異常捜査計画の際に確認された「██小学校の"トイレの花子さん"」についての噂から発見され、最寄りの財団施設であったサイト-81AMに移送されました。

理由は不明ながら、発見以前からSCP-3211-JP-Bはトイレ個室を施錠しその内部に留まることに固執しており、排泄のためその個室をノックした人物に対し前述の異常性を発揮させることで、その人物の便意・尿意を消失させ退去させるといった行為を繰り返していました。作用力を持つが知力を欠くクラスC霊体の特徴から、これらの行動は一種の縄張り意識に似た本能的な反応に基づくものだと考えられています。

指定#: SCP-3211-JP-C

旧クラス: N/A

概要: SCP-3211-JP-Cはサイト-81AMに勤務していた27歳の日本人男性であるD-2778です。SCP-3211-JP-Cに異常な点は確認されず、注意力と命令への従順性を欠くと評価されていたものの、概ね問題なく財団へ雇用されていました。

SCP-3211-JPは2020年09月23日にサイト-81AMにて発生した同時多発的収容違反インシデントの発生後に発見されました。サイト内監視カメラや職員による報告を統合した結果、以下の経緯が判明しています。

当日非実体収容房から脱走したSCP-3211-JP-Bはサイト壁面を通過し、以前から知られていた習性に従って直線距離で最も近傍にあったBウィング2階トイレに侵入したのち、SCP-3211-JP-Aを施錠しその内部に定着しました。付近の監視カメラには、同時刻に退避の指示を無視して腹部を抑えながら同トイレに駆け込み、SCP-3211-JP-AのドアをノックするSCP-3211-JP-Cの姿が記録されています。

この時、SCP-3211-JP-Cは偶発的にSCP-3211-JP-A,-B双方の異常性に暴露しました。強迫観念によりSCP-3211-JP-Aを使用するためドアをノックしたSCP-3211-JP-CはSCP-3211-JP-Bの特性の対象となりましたが、SCP-3211-JP-Aによる影響は身体状態とは関係なく精神的に及ぶものであり、SCP-3211-JP-Bによる生理的活動の停止はSCP-3211-JP-Cの行動に影響を及ぼしませんでした。

結果としてSCP-3211-JP-Cは疲労や死亡の兆候を一切見せないまま、SCP-3211-JP-Aのドアを絶え間なくノックし続けています。当初の予想に反して、発見から2年が経過した2022年09月19日現在もSCP-3211-JP-A,-B,-Cの相互影響は維持されており、現在はその収容維持に関する議論が進行中です。

ページリビジョン: 7, 最終更新: 01 Sep 2025 02:23
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