To: O5-13
From: O5-1
Subject: SCP-2998-JPに関する投票行動について
タイムリミットまでもうあまり時間がない。君が打開策を検討しているのは知っているが、決断を迷う段階はもう過ぎつつある。とはいえ、よく考えて投票を行ってほしい。
RAISA収容物品検索システム
------
Welcome, O5
------
search /SCP-2998-JP
4件の関連文書がヒットしました。
Item Number: 1890-002(初版: 1890年1月10日/最終更新日: 1956年10月23日)
蒐集物覚書帳目録第〇〇五二(初版:1055年3月1日/最終更新日: 1955年3月3日)
SCP-2998-JP(初版:1956年10月22日/最終更新日: 2020年1月1日)
SCP-2998-JP(初版:2020年1月1日/最終更新日: 2020年1月30日)
1件目の検索結果
財団記録部門による注意
下記文書は財団前身団体の一つであるアメリカ確保収容イニシアチブによって作成された文書です。
1956年を以て現象1890-002はSCP-2998-JPへと再分類されていることに注意してください。
Item Number 1890-002
Classification Type: Threatening
収容のためのASCIプロトコル: 当異常現象に接触した人物についてはアヘンチンキを投与することで苦痛を取り除く処置を行い、密室への隔離策が取られます。異常現象に罹災し、発狂した人間については適宜処分して下さい。異常現象への回避策はこれまで判明していませんが、現象発生頻度は非常に稀であるため、早急な対応は必要ありません。
説明: 現象1890-002は突如として目の前に現れるChimeraに類似した霊的存在と、それを目視した人物の精神障害です。古くは11世紀頃に最初の発見が為されたとされています。頻度は数年に一度とごく稀ですが、ヨーロッパのみならず東洋やアフリカなど、全世界的に生じていたことが近年の調査で判明しています。特に日本においてはその頻度が高いとされていますが、日本において超常現象を取り扱っているとされている蒐集院が秘密主義を取っているため、調査は難航しています。
現象1890-002に遭遇した人物は精神的に大きな障害を受け、ヒステリーやパニックが断続的に続くこととなります。常に恐怖に苛まれることとなるため、アヘンチンキやコカインなどの鎮静剤の投薬が有効な治療手段となります。脳組織の切除も有効とされていますが、完全な成功例は未だに確認されていません。また、鎮静化に成功した場合においても罹災者が再度現象1890-002に遭遇する例が確認されており、それを観測した人物もまた罹災することとなるため、罹災者の隔離は必要不可欠です。
先に述べたように日本で活動している蒐集院において収容のための手順が極秘裏に確立されている可能性が高いため、接触と収容方法の解明が目下進行中です。