アイテム番号: SCP-2652
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2652はサイト-73の改装されたヒト型生物収容室にある病院用ベッドに安置されます。SCP-2652には、1日あたり約2500キロカロリーの栄養ペーストと、成人男性に適切な量のビタミン剤及びサプリメントが1日3回、栄養チューブを通して一次開口部から給餌されます。二次開口部からの排泄物の抽出には、差し込み便器及び/または排泄補助チューブが用意されます。褥瘡の形成を防止するため、SCP-2682には定期的な洗体、体位変換、マッサージを行い、必要に応じて診察と治療を実施します。
SCP-2652の感覚ポートは定期的に、また実験の前後にも清掃や検査を行い、必要に応じて修理や交換を実施します。
説明: SCP-2652はヒト型の人工生命体であり、現生人類 (Homo sapiens sapiens) と遺伝子上では類似するものの、受胎と出生の前後に遺伝的、サイバネティクス的、外科的な極度の改造を施されています。当該生物の身体は円筒形で、体長は約1.6m、平均円周は120cmです。SCP-2652には脚部と頭部が欠落しており、非異常な人間の胴体に近い外見です。身体の下端には未発達の骨盤があり、そこから上端の脳まで脊柱が続き、その間に消化器、呼吸器、肺が存在します。SCP-2652には2ヶ所の主要な開口部があります — 上端の開口部は非異常な人間の口に相当しますが歯や舌が無く、下端の開口部は全ての排尿・排泄機能を果たします。皮膚の色や遺伝子解析を基に、SCP-2652は白人男性から採取されたDNAサンプルを用いて作られたと考えられています。
SCP-2652は7対の腕を有しており、これらは脊柱に沿って並ぶ複数の肩から生えています。それぞれの腕の間 (SCP-2652の前面部) には、ビデオゲームコンソールや類似の機器をテレビに接続するための入力ケーブル用コネクタが設けられたパネルが取り付けられています。SCP-2652の生検とCTスキャンは、これらのコネクタが神経に接続され、脊髄と絡み合って脳に直結していることを示します。これらの接続は、非異常な人間の目や耳が脳に情報を提供するのと同じ原理で、SCP-2652の脳に感覚情報を伝えていると考えられます。
実験の結果、ビデオゲームコンソールの出力ケーブルをSCP-2652の入力パネルに接続し、そのシステムに付属する操作機器を該当する腕に持たせると、ほぼ全ての状況において、SCP-2652は人間を上回る習熟度でコンソールに読み込まれたゲームをプレイできることが判明しています。SCP-2652は性器を有していないものの、感覚ポートに接続された神経は性的快感に関連する脳の部位とも繋がっており、ゲームで望ましい結果を得たSCP-2652は、非異常な人間のオーガズムに相当する快感を経験することが実験で示されています。
SCP-2652は201█/██/██、韓国の仁川インチョン国際空港で税関職員に発見されました。当時、SCP-2652はサンフランシスコ国際空港発の航空貨物便で運ばれてきた木箱に密封されていました。税関申告書は、この木箱が[編集済]の関連フロント組織と考えられている"エンシェンツ・インターナショナル"によって発送されたことを示しました。
補遺: 傍受された[編集済]の内部連絡
From: Marketing@██████████.███
To: Research@██████████.███例の製品は今月末までに準備できますか? クライアントは、長期戦略を成立させるために、11年度シーズンが始まる前の納品を求めています。それに[編集済]のモデルは最新のDLCで既に最大1350 APMまで力を発揮できましたよね。