アイテム番号: SCP-2355
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 回収されたSCP-2355実体はサイト-██の収容エリア8に保管されます。子を望む、または昨年に子供が生まれた警備員は、SCP-2355に配属されません。
回収の前にSCP-2355-1に接触した家族と友人にはクラスB記憶処理が施されます。さらに年齢と容姿がほぼ同一である乳児に交換しなければなりません。
現在、既知のSCP-2355実体は全て財団の管理下にあります。さらなる発生を防ぐために、エージェントは警察や民間放送を引き続き監視します。不法侵入の報道、報告には注意を払い、暴力や逃走が報告されていない不明な人物に関する事件には特に注意が必要です。
真のSCP-2355実体がメディアに関心を持たないように「時間旅行の子供たち」に関する虚偽の報道が、信憑性がないことが知られているメディアチャンネルを通じて伝えられます。
説明: SCP-2355は、████年6月14日から████年6月16日の間に製造されたベビーウェル製の「スリーピーナイト」ベビーベッドです。生産記録によれば、この期間に1050個のベビーベッドが製造され、一般販売されていました。現在、エージェントはベビーウェルに雇われ、潜伏しています。
12カ月未満の乳児がSCP-2355で一晩眠ると、18歳の遺伝的に同一の個体(SCP-2355-1)に成長するか、またはそれらと置き換わります。この異常は、乳児が睡眠と覚醒の間に視覚的な観察を受けない場合にのみ生じます。音声監視媒体「ベビーモニター」は、異常を検出しません。このような理由から、変化の正確な性質を知ることは困難であり、変化が起きる時期は必ずしも正確ではありません。
SCP-2355-1実体への最初のインタビューでは実際に生まれたように人生、家族、友人、知人に関する記憶を持っていることが示されています(例えば、2016年██月██日に生まれた被験者は、10回目の誕生日を2008年██月██日に迎えたと思い出します)。被験者の家族にとってSCP-2355の出身、外観、性格、年齢に関する記憶は正確です。SCP-2355-1より先に生まれた幼児は、幼児期の友人として記憶されることがありますが、これは、出生と異常発現の間にSCP-2355-1と近接していた乳児でのみ見られています。記憶にある他の知人は、観察される限りでは、偶然の一致を除いて既知の個体には対応せず、移植された記憶が作ったものだと思われます。SCP-2355-1が持つ記憶の出来事は全て作られたように見え、偶然を除いて実際の出来事には対応しません。
SCP-2355-1へのさらなるインタビューでは、「ジャック叔父さん」と呼ばれる人物に関する共有の記憶が存在することがわかりました。この人物はSCP-2355-1の記憶に直接的に関与していませんが、█〜█歳の頃に起こった様々な出来事の背景となる人物として言及されています。この人物のマナーや一般的な外観に関する説明は一貫しており、どのような場合でも、インタビューを行なったSCP-2355-1の関係者と一致しませんでした。唯一、一貫しない説明は、「ジャック叔父さん」の年齢です。
注: これらの抜粋は、長いインタビューから得られたものであり、「ジャック叔父さん」と呼ばれる人物がSCP-2355-1の全ての実体間で共有されている。
インタビュー1 - 20██年3月14日 インタビューは7分の地点より抜粋。
インタビュアー: その日はあなたの█████の誕生日でしたか?
被験者: ええ、楽しい一日でした。お母さんは素晴らしいケーキを作ってくれました。そして、ジャック叔父さんは私に、
インタビュアー: あなたはジャック叔父さんを知っているんですか?
被験者: うん...はい、そうです。 本当に年老いた、本当に年老いた人で。 少なくとも70歳、いやおそらく75歳。彼は偉大な人です、私たちはいつも叔父さんと呼んでいました。
インタビュアー: どのような外見をしていましたか?
被験者: ちょっと背が高くて、でも歳のせいか腰が凄く曲がってて。長くて、灰色の髪で、眼鏡を掛けてて。いつも痛みに怒っているようで、不機嫌そうでした。
インタビュー4 - 20██年3月24日 インタビューは3分の地点より抜粋。
インタビュアー: その休日には誰がいたのですか?
被験者: えーと...それはずいぶん昔のことで...俺と、母と父、幼いルビー、多分4歳くらいだったか...そしてジャック叔父さんがそこにいた。不気味な顔をしたディーン以外、いとこは全員そこにいたな。あと、それから...
インタビュアー: あなたのジャック叔父さんのことについて話してくれませんか?
被験者: 俺の...ああ、うん、ジャック叔父さんのことか。まあ、あまり良いようには見えなかったな。一度だけ眼鏡を掛けていたのを見たよ。 髪は長くて、濃い灰色で、背が高い、年老りだった。不機嫌なやつだったよ。
インタビュアー: 彼は何歳ですか?
被験者: 70歳まではいってないけど、それにかなり近いと思うよ。
インタビュー9 - 20██年4月16日 インタビューは1時間18分の地点より抜粋。
被験者: (約30分間話す)
...そして俺は家族と、それを開いた。そこにはクソみてぇなハチ、分かるか?だから、俺はチーズを食わねぇ。このクソチーズが。
インタビュアー: ありがとう。でも先ほどの質問に戻って下さい、█歳の頃、あなたの家族について何を覚えていますか?
被験者: すまねぇな。俺と母、あと兄のジョニーは、尖った髪をしてた。そして、ジャック叔父さん、ちょっと変わったやつだったな。
インタビュアー: 彼はどのような人だったか話してくれませんか?
被験者: 誰のことだ?
インタビュアー: ジャック叔父さんのことです。
被験者: ああ、えーと...クソ怒ってたな。ずっと。クソ細い髪と目。こんな見た目してたら怒ってるようにみえるだろ。多分...いや65歳だったか?
後書:叔父の年齢差はランダムではなく、インタビューを通して戻ってきている。つまり年齢が退行している。私は彼の将来に関する質問をすることを提案する。 -████博士
インタビュー██ - 20██年6月12日 インタビューは1分の地点より抜粋。
インタビュアー: あなたのジャック叔父さんについて聞きたいのです。
被験者: (不快な様子を示す)
どうやって叔父さんのことを知ったんですか?
インタビュアー: あなたのお母さんと話しました。
被験者: あぁ...彼女はまだ泣いていましたか?
インタビュアー: 彼女は元気です。今は、あなたの叔父のことを...
被験者: 彼には数回会っただけです。彼は...50歳くらいだったと思います。2人のある医者についての面白い話を2つ聞きました。でも...
(話し続けるのが嫌な様子を見せている)
インタビュアー: 話してください。
被験者: 彼は...彼は良い男だとは思いません。そうずっと思っていて。ある時、彼は私を脇に連れて行き、こう言いました、私の時間は...
(さらに不快な様子を示す)
あなたは何を知っているんですか?もう構わないで下さい。母に会わせてください。
前書: 以下のメッセージが記録されました。これはベビーウェルの経理部門に現在潜入中のエージェント██████が財団研究者に送付したものです。
エージェント██████: えーと...何か奇妙なことが起こりました。約1ヶ月前、工場の機械が詰まって、仕事ができなくなったのです。2日後に修理され、すべてうまくいっていたはずでした、しかしそれは再び全て故障しました。理由は不明ですが、2日間の製造が終わり、製品が出荷されていました。それをもう一度修復するためにさらに一週間かかりました。私は書類を提出しようとしていたので、異変に気づいたんです。 製品がどこに行ったのか調べるのを止めようとしているように、すべての顧客アドレスは空白になっていました。財団職員を動員して、ベビーベッドと乳児を確保するのが良いでしょう。私はジャックとかいうやつに何かあると思います。
注: エージェント██████からの通信を受信してから、SCP-2355-1-実体が発現しました。異常現象は、以前のように18歳までではなく、█歳で妨げられました。以下は被験者への最初のインタビューの転写です。
インタビューログ - 20██年9月1日
被験者: ママに会いたい。お願い、ママはどこ?
インタビュアー: 彼女は寝ています。あなたもお母さんも苦しい夜を過ごしました。気分はどうですか?
被験者: 悪い。気分が悪い。あなたは看守なの?
インタビュアー: ...看守?
被験者: うん。ジャック叔父さんが昨日の夜、看守について話してた。白いコートであなたのような格好をしていると言ってた。
インタビュアー: 昨夜ジャック叔父さんと会ったんですか?
被験者: 私たちと一緒に夕食を食べたよ。それから私のママに私だけを残すように頼んでた。そしてママは歩いて行った。何も言わなかった。
インタビュアー: 彼はあなたに何と言ったのですか?
被験者: 私があなたと会ったときに言う言葉を教えてくれた。そしてそれを覚えさせた。ママと会えないの?ママはどこ?
インタビュアー: その言葉について話してくれませんか?
被験者: あなたは看守なの?
インタビュアー: 私たちは...我々は。時々、はい、看守と同じようなものですね。
被験者: わかった。えっと...叔父さんは話した...来ていることを伝えるために。止めることはできない。そして、若返って強くなる。彼は...言った、そうしたら火災が起きるだろうと。
注: SCP-2355はEuclidに再分類されました。