アイテム番号: SCP-2122
Anomalyクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2122を含む建造物は財団に取得され、サイト-48と指定されています。SCP-2122の使用は中止されています。SCP-2122-1の定期メンテナンスを除いて、全職員のSCP-2122へのアクセスは拒絶されます。
説明: SCP-2122はサイト-48の取調室の一つで、以前は[編集済]でした。部屋には複数の異常な電子機器が組み込まれており、まとめてSCP-2122-1と指定されています。
- SCP-2122-1-AはSCP-2122の天井に付いた蛍光灯取付具の一つです。ほとんどの職員は、例え強要された場合であってもSCP-2122-1-Aを直視することに強い嫌悪感を報告しています。しかしこれはDクラス被験者では再現できませんでした。
- SCP-2122-1-B×ばつ0.4メートルのLEDメッセージボードで、SCP-2122の壁に取り付けられています。起動すると、装置は財団の公式記章を表示します。装置を損傷させることなくこの表示を変更する試みは失敗しました。
- SCP-2122-1-C×ばつ0.7メートルの装置です。目的や操作方法を特定する広範な分析は失敗しました。起動中に80キロワットもの電力を消費するにもかかわらず、このオブジェクトは熱や音を発しません。
- SCP-2122-1-Dは明らかに独自の製造元による1セットのヘッドホンで、SCP-2122-1-Cに電源ケーブルで繋がっています。SCP-2122-1-Dにはオーディオ入力手段が存在しませんが、起動すると大きく歪んだ小さな音を発生させます。
SCP-2122の主要な異常性質は、部屋内に丁度2名の人物が存在する状態でドアを閉め、SCP-2122-1の電源を入れて稼働状態とした場合に発生します。1名の個人(以後"尋問者"と指定)は十分に強力な組織に雇用されており、SCP-2122をその職務中に使用していなければなりません。もう1名の個人(以後"尋問対象")は職務中であってはなりません。
活性化中には物理的な力、放射線、音響などのいかなる手段を用いても、SCP-2122を突破することは内外の双方から完全に不可能となります。この作用は尋問者がドアを開けることを選択するまで継続します。尋問者は、SCP-2122-1が稼働中かつ尋問対象が生存している限り、SCP-2122の範囲内での現実改変が可能となります。SCP-2122の内部を拡大することが不可能であることを除いては、尋問者は自身の知識と想像力の及ぶ範囲で改変能力を行使できます。
SCP-2122内での行為に関して何らかの説明責任が生じている場合、尋問者の現実改変能力は制限されます。これには、当の行為が公的評価や世論の非難の対象となっている場合、行為の結果について他の何らかの責任が生じる場合が含まれます。また、何らかの記録装置が起動中である場合にも、この能力は妨げられます。目標達成のために特免が与えられている場合は、それが特定の行為を規定したものである限り尋問者の能力に影響します。
前述のいずれかの条件により活性化が終了すると、内部のあらゆる物質(尋問者と尋問対象を含む)は活性化前の状態に戻ります(尋問者または尋問対象が死亡した場合を除く)。しかし、発生した事象に関する記憶または文書は残存します。
- アクセス承認。文書を取得します。
実験2122-A-8
参加者: ████ ██████研究助手(尋問者)、D-3829(尋問対象)
条件: ██████研究助手は特定の物体や知覚の生成、その操作など所定の一連の実験を行い、結果を説明するように指示された。
結果: ██████研究助手はいかなる現実改変も発生しなかったことを報告した。実験2122-A-9
参加者: ████ ██████研究助手(尋問者)、D-3829(尋問対象)
条件: ██████研究助手は特定の物体や知覚の生成、その操作など所定の一連の実験を行うように指示された。
結果: ██████研究助手は、局所的な物理法則の改変に関わるものを除き、全ての実験を遂行したことを主張した。D-3829はこの主張を裏付けた。
実験2122-A-11
参加者: ████ ██████研究助手(尋問者)、D-3830(尋問対象)
条件: D-3830はある5桁の数字を提示され、例え死ぬほどの苦痛を受けても██████研究助手にこの情報を明かすことを拒むように指示された。██████研究助手は、D-3830を将来の実験に用いることが可能な状態に保つという条件付きで、いかなる手段を用いても5桁の数字を得るように指示された。
結果: 7時間後、██████研究助手はSCP-2122を出て5桁の数字を提供した。██████研究助手は実験中に発生した事象を開示しないことを選択した。D-3830は、数字を開示するまでに感覚遮断状態で極めて長い不明確な期間が経過したが、他のことはあまり思い出せないと報告した。実験2122-A-15
参加者: 特務エージェント[編集済](尋問者)、正体不明の勾留者(尋問対象)
条件: 特務エージェント[編集済]は勾留者から複数の戦略的情報と経歴を取得する任務を課された。勾留者はカオス・インサージェンシーの工作員で、おそらく異常オブジェクトである。
結果: 2.5時間で特務エージェント[編集済]は要求された情報を抽出し、この情報は正しいと証明された。注: この結果はSCP-2122を使用して実行された他の尋問と一致している。
████/██/██、[編集済]により、いかなる正当な管理者の公式承認もない状態でSCP-2122の実験が行われている状況が一時的に作り出されました。これによりSCP-2122の活性化は直ちに終了しましたが、尋問者はドアを開けることができませんでした。尋問対象は尋問者を取り押さえ、その身体を引き裂きました。
合理的な手段でこの事件の初期条件を再現することは不可能です。他の条件でこの状況を再現しようとする試みは失敗しました。
「過去の尋問対象に関する文書が、ほぼ確実に異常に不足していることを調査する」ための資金要求は拒否されました。
過去の尋問者の追跡調査により、SCP-2122を繰り返し使用することで発生する複合的な精神改変が暫定的に特定されました。
- 規則の解釈に関する知識への評価の増大。
- 財団への忠誠心の増大。
- 攻撃性の増大。
- 反対意見への寛容性の低下。
- 同僚との連携能力の低下。
- 批判的思考力の低下。
さらなる実験は承認されました。
SCP-2122-1-Dの音に反復的に曝露することで、精神と身体にさらなる改変が発生することが示されました。[編集済]
SCP-2122の使用に特に適性を持つエージェントと研究員によって、特別委員会█████-█が組織されました。委員会はSCP-2122の研究を監督し、SCP-2122を組織としての目標達成のために利用し、SCP-2122-2の応用法を特定することを使命としています。